広報四方山話 その13

A委員「こちらを立てれば、あちらが立たず。或るリスクを極端に追求するともっと大きなリスクに繋がる。」

B委員「前回の続き?」

A委員「例を挙げると、日本人がBSEに感染するリスクは、専門家でも差が有りますが、大きく見積もって1億人に一人。政府の食品安全委員会では10億人に一人程度と試算されています。危険部位の除去など対策をとっていない場合でも。」

B委員「出典は?」

A委員「かに心書 アルツハイマー病の誤解

小島正美著。興味深いです。Amazon.com.jpで前回のメディアバイアスと同時に注文しました。1500円以上で送料無料になるし。

脱線しましたが、BSE対策に2001年から5年間で3300億円以上が費やされているそうです。民間分野では6000億円の損失。」

B委員「焼肉屋さんは大打撃でしたからねぇ。北海道の女性医師は自殺していましたし。」

A委員「同じような例に、ダイオキシン問題、鳥インフルエンザウイルス問題、遺伝子組み換え野菜問題、食品添加物問題、有機農法問題、枚挙に暇がない。

 リスクは経済問題。微々たるリスク削減に税金を投入するぐらいなら、保険点数上げて。」

B委員「確かに。他に有効に使って欲しい。」

A委員「『経済的基盤を確保することのほうが健康を維持する上で大事』だと。『経済格差の解消は健康リスクの解消に繋がる』と力説していました。」

B委員「『企業の倒産や生産者達の苦境は、従業員や家族の健康を害する重要なリスク要因である』との説には一理ありますね。懐具合が悪いと、歯が痛くても我慢するかも。」

A委員「歯科医師界の苦境は、歯科医師、家族の苦境に直接繋がりますが、患者さんの口腔の健康リスクを生み出す要因でもあります。まあ、医学界全体に言えますけど。」

B委員「優先順位で行くと、歯科は直接命に係わらないことが多く、医科に遅れを取ります。しかし、これからの介護保険を含む高齢者施策、介護予防(口腔機能の向上)など、歯科が無視されてきた分野の重要性も大いにアピールしなくてはいけませんよね。」

A委員「知事、市長がテレビで環境問題を論じていましたが、科学的な裏付けに乏しい内容で、人心を惑わす似非理論の海面が上昇どうのこうのと話していましたが、大丈夫かしら。」

B委員「立派な職域代表を選出して、整合性の或る主張をしてもらいましょう。」

A委員「国連の機関で地球温暖化を専門に研究する機関IPCC(気候変動に関する政府間パネル)では、南極の周りの気温が高くなると僅かだが海面は下がると結論を出しています。今後変わるかもしれませんがね。」

B委員「温暖化防止にCO2     削減は必要みたいですけど、為政者が人心を惑わすことを堂々というのはねぇ。」

A委員「地動説を信じるより天動説を信じ続ける人や、進化論は間違っていて地球は神様がほんの数千年前に創造したと言い切っている人と知的レベルは変わらないかも。」