A委員「この頃よく電車に乗ります。」   B委員「交通手段の第一は自動車になりましたからねぇ。」              A委員「傍若無人に化粧していたり、菓子パンをムシャムシャ食べているうら若き女性を良く見ます大また広げて座っているお兄さんとか。大騒ぎしている子供たち。見ているだけの親」                B委員「モラルの低下しつけの失敗?」   A委員「脳の専門家は、脳の機能障害が起こっているかも知れず食習慣等の生活習慣の改善を提唱しています。」          B委員「また大袈裟な意見ですね。車内の傍若無人の原因は脳の障害ですか」     A委員「個人的には、脳の機能障害が起こって、ありもしない前世の姿が見えたり、訳のわからないオーラが見えたりする人がいるのだと思っていました。」          B委員「また極端な例を言い出しましたねぇ」

A委員「そんな特別な事例でなく錯覚やマインドコントロールは普通に起こりえるわけです。」                  B委員「と申しますと?」        A委員「Mind Hacks Tom Stafford   Matt Webb著という本がオライリー・ジャパン社から夏目大訳で出版されていますが、その本によると、現実世界は3次元だが、眼の網膜に映る画像は2次元として知覚している。3次元から2次元に変換される時点でかなりの情報が抜け落ちる。脳は過去の経験や物理法則についての前提知識をうまく利用する。最終的に得られる情報は捏造したものなので錯覚を起こす可能性が高い。          と述べられています。過去に読んだ書物からの知識を脳の中で映像化してしまいあたかも目の前に現れていると錯覚しているのでしょう。」                  B委員「進化しすぎた脳 池谷裕二 著によると、視神経細胞は100万個程度しか無いのに鮮明な像を脳が作り上げている。と説明されています。脳の中で情報の多くを捏造しているわけですね」             A委員「Tom Stafford   Matt Webbは、        人間は自分自身を「合理的」「論理的」と信じているが意外にそうはない。人間の脳は数字をうまく扱えるようには進化していない。また、プラシーボ効果などでも解るように思い込みだけで症状が緩和することもある。 と説明しています。」

B委員「脳というハードだけでなく、脳のシステムというソフトにも問題があるということでしょうか。」             A委員「問題というより、癖でしょうか。そのほかにも、              人間は変化を嫌う。予測を立てるのに前回同様の状況で何をしたかを知るのが最も参考になる。自分の過去の行動に影響される傾向があるため。「現状維持のバイアス」がある。進化論的に見れば理にかなっている。前に同じ事をして少なくとも死なずに済んだのなら次に違うことをする理由は無い。      とも言っています。」           B委員「かかりつけの歯科医院に治療しにいくと、頻繁に歯科医院を変えることは無いと言うことですか?」           A委員「ある程度の治療結果が得られればね。最終的には信頼関係瀬しょうけど。でも、引越し等状況によっては仕方ないこともあります。」

B委員「日本歯科医師会の技官への賄賂問題も発覚していますが、一般開業医の地道な努力を無駄にしているような気がします。」  A委員「この場合も過去に贈賄でうまく行ったので繰り返し行うということでしょう。発覚するまで止められない。」        B委員「脳の癖ですね。」

A委員「いい方向に進めば相乗効果を生み出して住みやすい世の中になっていくことを信じて生きていくというのはどうです?」

B委員「脳の捏造(想像)ですね。」