四方山話 その4
A委員「平成18年度 神戸市会議員・神戸市三師連盟 懇談会が、11月12日(日)18:00〜 ペアーレ神戸 ペアーレホールで行われたので取材に行きました。」
B委員「詳しい内容は、既に掲載されていますね。」
A委員「こぼれ話を少し。神戸市の生きる道は国際医療都市を目指しているそうです。ポートアイランドの先端医療センターなど。ところがこれが、大きな金食い猿。そこで、市会議員先生のおっしゃるには、最先端の医療で、アラブの大金持ちを助けると、お礼に病院1棟造ってもらえるんだって。」
B委員「どこまで本気なのでしょか?」
A委員「案外本気で言っているみたいで少しがっかりした。市会議員ではこのレベルかと思い、平成18年11月19日(日)ポートアイランドの神戸国際会議場で、第58回近畿北陸歯科医学大会が開催されたので行ってきました。第一演者が国会議員ですから。」
B委員「神戸市歯科医師会に関係ないのにおつかれさま。」
A委員「神戸市歯科医師会の執行部を始め、たくさんの先生が参加されていましたよ。私は国際展示場のデンタルショーに目が眩んで行ってきたんですけど」
B委員「衆議院議員 小池百合子氏 内閣総理大臣補佐官(国家安全保障問題担当)去年の環境大臣でしたね。」
A委員「その通り。従って、環境問題がらみの演題でした。講演によると、
国力=定数×(人口+軍事+経済)×戦略という数式を提示して、国力を挙げるにはどうするかという問題に付いて説明がありました。」
B委員「日本は人口が減少に転じているし経済も中国などに圧迫を受けている。どんどん国力が低下するというわけですね。」
A委員「敢えて軍事について何一つコメントが無かった。これについて話し出すと、核武装論議はもちろん自衛隊問題など、いろんなとこに波紋を起こすので避けたみたいでしたよ。」
B委員「戦略をどうするのかということが大切に成ってきますよね。」
A委員「嘗てオイルショックで日本国中大騒ぎしていたとき企業は逆に省エネに力を入れて経済を立て直しました。日本のもの作りということでは、いまやアメリカでも省エネがステータスとなりつつある。アカデミー賞でも、プリウスで乗り付けるスターもいる。と、力説していました。」
B「なるほど、今後も省エネで乗り切ろうというわけですね。」
A委員「競争力ランキング上位国のうち、500万人そこそこのシンガポールは、ガーデンシティー化をはじめ、アジアのハブ=空路、海路の交差点を目指すという戦略がしっかりしているし、フィンランドは森と湖の国という個人個人の連絡が付きにくい地理的ハンデを、ノキアで代表されるように情報通信設備に特化していった。今や中国に返還されてはいるが香港も戦略がしっかりしている。
国家戦略は重要であるということを強調していました。」
B「日本としてはどうするのがいいのでしょうねぇ。」
A委員「日本版NSC(National Security Council)を構築することを考えているそうです。」
B委員「アメリカでは、キッシンジャーやパウエル、現在ライスが担当していましたね。日本では、昭和31年に国防会議、昭和61年から安全保障会議に名前を変えてその時の長官が浅間山荘事件で活躍した佐々氏。」
A委員「小池氏によると、環境対策では日本はトップクラスだそうです。省エネ、大気、水質を確保する技術。環境が大事ということです。
例に挙げたのが、フィジーから飛行機で2時間半かけて行かないと着かない南太平洋に浮かぶ国ツバルに、8月13日14日首脳会議があっていってきたそうです。地球温暖化のあおりで沈みかけている国です。人口1万1千人弱。ニュージーランドが年間75人移住を許可しています。」
B委員「環境対策としては世界的な広がりがありますよね。」
A委員「京都議定書に調印していないが、地球温暖化等を戦略的に真剣に研究しているのはアメリカのペンタゴンだとのこと。アメリカ恐るべし。」
B委員「対して日本は?」
A委員「日本というと、クールビズ。そして、年間300億枚のレジ袋の廃止(ドイツのエコバック)で、替わりに風呂敷を使おうとか。トイレを閉めると電気代が少ないなどを奨励してました。なんせ、政治は結果責任だそうです。形振り構わずということでしょうか。企業の品格として環境問題に貢献しているか、していないかで判断しようとか、金融、財産管理として資産運用するにしても社会的責任を果たしているかいないかで投資先を決めようとか。」
B委員「日本人の個人資産1500兆円、23兆円のタンス貯金を狙っているというわけですか。」
A委員「タバコ、人権無視の企業には投資せず、環境にやさしい企業には投資する、お金に意思を持たせようだって。
これだけ社会保障を軽視する政策を採って、社会的不安を煽っているのに、貯金を崩して投資するかなぁ。不必要な紙出し診療を義務つけて紙資源(森林資源)を浪費させているのはどなた?」
B委員「結局、政治家はどなたもピント外れというのが結論ですか?」
A委員「でも、頼りにしないと仕方ないんですけど。」