兵庫県歯科医学大会 6月12日(日)午前9時30分から午後5時まで兵庫県歯科医師会館にて第22回歯科医学大会開催。
歯科材料店が機材のディスプレイしている階もあり、昼食休憩もありましたが、ずーっと座っていたら背中が痛くなってしまいました。
メインは東京歯科大学の教授の中山先生による感染根管治療について。
突き詰めれば奥が深い。歯科治療専用の顕微鏡スコープや、3D写真、CTスキャンを駆使すれば、複雑な根管もある程度克服できます。時間もかかりますが。
1本数千円のNi-Tiファイルと専用エンジンを使えば比較的簡単に治療できるそうだし。
抜髄(歯の神経を取る処置)や、感染根管処置(化膿している歯の治療)で、痛くないようになるのはラッキー以外何物でもないらしい。
歯の根のなかの構造の複雑さからいえば完全に歯髄(歯の神経)を除去するのは不可能なので。
まあ、学生時代から百も承知でやっていますが、改めて3Dも駆使して言われると根の治療がしにくくなります。
歯の神経を取ると、歯自体死んだ状態なので時限爆弾か不発弾をセットしたようなものだということです。
前日に、同窓会の幹事会がありあれこれ相談していると「20周年記念ということは20年歯科医師をやってきたということだけでなく、歯科医人生の半分が過ぎたとこだ。後半分の歯科医人生をどう過ごすのか大切な問題だ。」という発言もあり、もう20年と思うか、まだ20年と思うかで行動も違ってきますが、必ずしも良いことばっかりやってきたわけではないですね不発弾もたくさんセットしてきたわけですし。
ワザとじゃないし。やむにやまれずという処置なのですが。
画期的な治療方法が開発されころっと変わるでしょうが、基本的な処置は変わっていません。ということは道具や術式が発達するということは今後も考えられます。
再生医学が発達すると、抜髄処置自体が意味なくなります。まさか、これまでの治療方法を大きく覆すようなことは起きないと思いますが。
お金と時間をかけたらよりよい治療が出来そうですが、どんな処置をしても結果オーライで、不発弾も爆発させなかったら勝ということです。
原則、加齢現象には太刀打ちできません。
痛みがなければいいと考えるのなら抜歯すればいいのですが、快適な生活を送るのなら活動停止させた歯でも残さなくてはいけません。
残せるものは何でも残そう。限りある資源を大切に?!
背中が痛かったけど、6時に帰宅してから子供たちのお買い物に付き合って、カレーを食べに行って帰った。
限りある資源(製造責任者♂)も大切に?!と