臨床小児歯科研究会 こじんまりした学会になっていますが、歴史は古い。
三宮に「予防歯科センター」を開設したり、日本で最初に歯科の「母親教室」を始めたり。
顧問の落合靖一先生も80歳近い。
講演はレーザー治療の講演のためプロローグで終わりました。
次回を期待といったところでしょうか。
20年前はほとんどの歯が虫歯になっている小児はいくらでもいたのに、現在ほとんどが健全歯。これは、ストレプトコッカスミュータンスは変異して無毒化してきているのではないかと、仮説を披露していました。
以前にかきましたが。
というのも、昔結核が猛威を振るっていたころの結核菌と、現在の結核菌とはかなり無毒化してきているのではと考えられる。環境条件もよくなっているし、体力も向上しているので、相対的に最近の力が劣ってきているともいえます。
http://blog.livedoor.jp/hidesika/
今まで虫歯は自然治癒が無いと思われていましたが、ごく初期の虫歯は再石灰化して構造が再生されることが分かってきました。
ひで歯科日記のH.17.4.25の写真は初期の虫歯でC0と呼ばれるもので、再石灰可能な状態の模式図です。
エナメル質表層を外力で破壊されると万事休す。一方的に虫歯が進行していきます。
初期の虫歯と、進行してしまった虫歯は機序が違うということです。原因菌も違います。
かみ合わせの溝から発生する虫歯と、歯と歯茎の境目から発生する虫歯と、歯と歯の接触している部分から発生する虫歯は原因菌が違います。
一旦穴が開いてしまうと、後は全ての細菌が関与というか、ストレプトコッカスミュータンスが大活躍するのではと考えをめぐらしていました。
フッ素は接触部分の虫歯抑制効果が高いといわれています。
歯科医師としては定期健診、予防処置をどうするのかという問題があります。
レーザー治療の最前線を、岐阜県で開業の先生に講演していただきました。若い先生でしたがスタディグループでの研究結果など企業の制約を受けない説明が面白いと思いました。
神戸市で一番患者数が多くて儲かっているのは兵庫区で開業するなら兵庫区がよいとか、如何にして平均点数を下げるようにするかとがさすが1日80人から100人の来院患者数を誇る先生です。
超零細歯科医院では役に立ちません。
こりゃー収入は1億以上あるなあとか、それでなくてはこんな高いレーザー装置何台も持ってないなあとか、金持ちが余計裕福になるなーとか、妄想ばかりが頭に浮かび、「その地区の人口の1%が歯科医院に通う患者数で、地域の歯科医院の数で割った数と自分の診療所に来る患者数との比較で流行っているかどうか分かると言われ、計算しようかと思いましたが、気が滅入りそうなので止めました。
気を取り直して頑張りましょう。