国民皆保険制度崩壊 平成10年度レセプト点数順位別構成割合       総医療費30兆円とした時

レセプト点数

総医療費の割合

医療費概算

上位から1%未満

24%

7.2兆円

上位より1%-5%未満 

31%

9.3兆円

上位より5%-10%未満

10%

3.0兆円

上位より10%-20%未満

10%

3.0兆円

下位80%  

25%

7.5兆円

http://www.urban.ne.jp/home/haruki3/
の資料です。
10月27日から11月15日まで当院でも、国民医療推進協議会からの、国民皆保険を守ろうキャンペーンの署名運動をしています。
 最近の制度改革は「年寄りは早く死になさい」という政策ばかりです
病気になったら治すか死ぬか。
 終末医療に莫大な費用がかけられ、通院よりも入院患者に多大の医療費がかけられる。
 「聖域なき改革」というのは、訳もわからず刀を振り回して逃げ足が遅い老人、身障者が叩ききられ、逃げ足が速い『道路公団』、『建設業界(公的事業)』は逃げおおせたということになっています。
 上記の資料でほとんど医療費をかけていない下位80%の人々が負担金増や、今回の混合診療導入でしわ寄せが来ます。
 老人人口が増えて医療費が増大するといってつい最近老人負担金1割が導入されましたが、結局入院患者がより多くの医療費を消費してしまい、入院施設が増加できない現状で外来患者に対する抑制では医療費の高騰は抑えられません。
 今後、混合診療で外来患者、軽度の医療を受けている患者が今まで受けていた医療を受らけれなくなってくると余計に重篤な患者を生んでしまい、入院患者を増やす結果になりかねません。
 歯科の場合、ほとんど全てが外来患者さんで構成されています。
 歯科の医療費は医科の1割にも届かず、医療費の圧迫という点ではほとんど関与していません。
 我々日本国民は、病気にかかったとき、保険証1枚で、「誰でも」、「いつでも」、「どこでも」、「必要な時に」、医療機関で診療が受けられますし、「どんな高度の医療も」、「何度でも」、自分の希望で受けることが出来ますし、「同じ病気の診察を別の医師に診察して貰うことも」、嫌なら「医師を替えることも」自由です。これをフリーアクセスと呼び、我々日本国民はこんな医療制度の中で医療を受けているのです。またこの負担は医療の総額から見ると、少ない自己負担で高度な医療を受けていると言うこともできます。
 少子高齢化ではどうしても医療保険のみならず年金、介護保険、色々な問題が噴出します。だからといって安易な医療改革では回りまわって医療改悪となってしまいます。
 一日100個売れていたシュウマイが10個しかシュウマイが売れなくなったため、1個100円で売っていたシュウマイを1個1000円に値上げして元を取ろうとしているようにしか思えません。