啓蒙活動 去る10月30日(木)に第2回たるみいい歯まつりが開催された。
 11月2日をいい歯の日として啓蒙活動の一環として全国的に広めようと歯科医師会が企画したものです。
 もっとも有名なのが6月4日の虫歯予防デー、その前後の虫歯予防週間です。
 虫歯予防に特定の日があるわけではないが、語呂合わせで決まっただけです。
 11月8日いい歯の日も単なる語呂合わせです。
 きっかけは単純だが、やはり6月4日前後はマスコミを含めて急に関心が高くなる。
 それと同時にアナウンス効果もあいまって、受診率も上がっていると思います。
 そこで、語呂合わせでも何でもいいから、大衆に対して大きなアピールをすることは重要だと思います。
 いざ啓蒙活動をするとなると準備が大変です
 参加者を集めるのに粗品を用意したり、粗品を入れる紙袋を特注したり、歯科相談の用意はもちろん、口臭測定の機械の借り入れ、フッ素洗口や唾液テストの設備、PMTCの用意。
 実際に対応する先生方がまた大変。
 行政とタイアップした形なので会場を借りるのに平日になってしまい、木曜日が休診の先生ならまだしも
垂水区歯科医師会会員全員参加が原則なので、わざわざ休んできてくれた先生は気の毒でした。
 粗品600個を集めるだけでも大変ですが、保管種分けして、袋に入れると相当な容積になります。
 その上それを当日会場に運ぶのがまた一苦労。
 3時間半のイベントに相当な労力がかかります。
 歯科医師会会員といってもみんな個人経営の自営業者。
 代診を使っている先生もいるでしょうが、ほとんど自分だけで診療している状態です。
 たとえ1日だけでも、垂水区のほとんどの会員が休診状態になるのだから、未入会の歯科医院が喜ぶだけだと愚痴をこぼされた先生もいました。
 毎年開催するつもりなら、特別委員会を作って、準備担当、会場担当などを輪番にするとか、拘束時間をずらして対応するとか、何かしら対応を考えておかないと、出席しなくなる先生が多くなっていくのでは。
 将来のことを考えると、こういった地道な啓蒙活動は口腔衛生にとっても、患者さんの掘り起こしということで歯科医院の経営にとってもメリットがあるはずです。
  地道な啓蒙活動を続けるのは、目先の利益や労力を考えると気が重いです。
 しかし、今のうちから活動しておかないと、近い将来歯科医療の締め付けが厳しくなっていくのは確実ですから、むなしいあがきに思えますが、続けていかないといけないとも思います。
 8020運動がこれだけ浸透したのは、歯科医師会全体が一致団結して啓蒙活動に邁進したからであって、患者さんの利益になることは必ず実を結ぶと思ってしばらく我慢の活動をしていかなくてはいけないかも。
 委員会を3つか4つ掛け持ちしている先生も短気を起こさず何とか負担を軽減できるようにしながら取り組んでいってもらいたいと思いました。