第18回燦美会同窓会 1985年、昭和60年阪神タイガースが優勝しましたが、その年に大学を卒業しました。
ということは、そのときから同窓会が発足しているわけです。
タイガースが優勝して18年ぶりにセリーグ優勝ということは、同窓会も18回を数えます。
毎年開催していましたが、来年から隔年開催ということになりました。
毎年開催するにも、公私ともどもみんな忙しくなってきているからです。
20周年を前に、今年は講師の先生、来賓の先生を呼ばず同窓生4人に講師になってもらいました。
同窓生の中から選りすぐりの成功者、今風に言うと「勝ち組」の面々です。
以前にも書いたと思いますが、歯科医師10人寄れば10通りの診療だと再確認しました。
しかも、まねようと思ってもとてもじゃないが同じ診療できません。
例を挙げると、一日60人から70人、月に600人以上の来院患者さんを抱える歯科医院があれば、自費率97%の歯科医院では、一日6人程度の来院患者さんです。
総義歯に習熟して高度なクオリティーを実現させる技術を披露する人や、麻酔医の特長を生かした診療を実践している人。
卒業以来18年間、試行錯誤を繰り返し到達した技術、考え方、ひいては生き方を卒業生相手だけに、本音で話してくれたと思いました。
共通することもありました。
これだけ急激な社会変革が行われていく現代に取り残されないように、ますます厳しくなる歯科医療に対応してみんな真剣に取り組んでいるのが分かりました。
目標、理念などもそれぞれ少し表現は違っていますが、基本的には共通していました。
アプローチがそれぞれ多種多様なのです。
ひとつには、それぞれが置かれている診療所の立地条件があります。
それぞれに、特徴を出していかないとこれだけ歯科医院が増加してくると共倒れになってしまうので、強烈なアピールが必要となってくるのです。
インフォームドコンセントひとつにしても、予防歯科の考え方にしても、実に興味深い解釈をしていました。
「インフォームドコンセントというよりも、マインドコントロールに近いのでは?」
と思いもしましたが、これからの世の中、突き詰めればどれだけ真剣に物事に取り組めるか、もがき苦しんで苦しみながら何とか閉塞状態を抜け出せるのかがいわゆる「勝ち組」に成れるか成れないかの分岐点なのかもしれないと思い至りました。
自分を見つめなおすと、まだまだ「勝ち組」にはいるには修行が足りないなあと反省させられました。