国際水準から見た日本の危機管理 平成17年5月26日(日)新神戸オリエンタルホテルにて、軍事アナリスト 小川和久氏による、国際水準から見た日本の危機管理という演題で講演会が行われた。
 北朝鮮からミサイルが飛んでくる昨今、北朝鮮の核実験などの問題点について1時間の講演会が開かれました。
 現在の日本の危機管理、国防に関する人材は充分でなく、人手不足の状態である。
 北朝鮮レベルの国に振り回されるようなら日本は生きていけない
 科学的な根拠に基づいた理論武装が必要
 ほっといたらつぶれる北朝鮮をなぜ潰さないのか。それは、北朝鮮がつぶれたら困る国が2つあるから。(韓国 難民問題、経済問題が噴出する。)(中国 内陸部と沿岸部の経済レベルの格差問題等の中国の矛盾が噴出す。)
 北朝鮮を危なくない北朝鮮に変えるのが得策。
 軍事力なら北朝鮮は序二段クラス。日本は横綱、大関クラス。通常軍事力(北朝鮮には制空権を保てる空軍がない)の充実はお金が掛かりすぎるので、格安な核開発に走った。
 平行して、工作員、特殊部隊を大量に韓国に侵入させて有事に空港その他を制圧する。
 核攻撃にたいして、攻撃するぞといわれたら「打つなら打ってみろ、20万人30万人犠牲者が出ても、アメリカ以下国連軍で壊滅に追い込むぞ。」
 かつて毛沢東がソ連に対して核攻撃するならしてみろ、中国人民の数の多さなら必ず反撃すると主張した。
 イスラエルも欧米の各国から核を盗み核兵器を作った前歴がある。それを武器にして中東で睨みを効かしている。
 アメリカの姿勢は、核実験をすれば北朝鮮を叩くという発言をしだした。その根拠は核実験すれば放射能が日本韓国に漏れる。汚い核実験である(例え地下実験でも漏れる。)これは集団テロ、核テロにみなせるので、即刻攻撃を開始できる。
 国連加盟している北朝鮮に対して国連軍は北朝鮮に攻められない先制攻撃が出来ない。そのための理由付けが核実験を集団テロとみなす方法。
 同盟国(日本韓国)が攻撃されたとみなし、核関連施設を叩き潰す。既にステルス、F117を韓国に配備している。
 おそらく核関連施設を叩くといってキムジョンイルに向けて攻撃するだろう。
 核弾頭は6カ国会議で取り上げる。
 通常弾頭は脅しにならない。V2型をドイツがロンドンに4800発打ち込んでも全滅させられなかった北朝鮮は3発、多くても5発と見ても発射すればアメリカに大義名分が出来て即刻攻撃するのでそれ以上発射出来ない。
 イスラエルは湾岸戦争のとき39発イラクから打ち込まれたが、攻撃に出なかった。攻撃するとアラブ対イスラエル大戦争が起こっていた。その時のイスラエル人の死亡者は2人。ただし対応策は普及していた。(シェルターに退避、外に出ない、毒ガスの特効薬を常備する、ガスマスクの常備。など)
 毒ガスもマスタードガスとVXに対応すればよい。サリン以下その他の毒ガスはミサイルに積んでも蒸発する。特殊部隊がサリン等を使うのが怖い。(オウム事件)
 経済制裁するなら陸上海上封鎖しなければ意味ない。アメリカと中国が協力しないと出来ない。軍事制裁になってしまう。
 枠組みを決めて外交する。バンドン会議で小泉、コキントウ会談で小泉首相は最初に「われわれは敵国同士ですか?」
と問いかけ「友好国同士です。」と答えさした。「日本もそう思っています、それでは友好国同士が未来を語り合いましょう。」「もちろん今までの経緯がありますから感情的になるかもしれませんが建設的な意見交換をしましょう。」といえば中国側はブチギレできなくなりました。
 そのほか靖国問題なども出ましたが外交的に支障が出ないようにするには日本国内で文句が出ないようなシステムの構築が大事だということです。