標的臓器 2010年には寝たきりになってしまう人が200万人を超し痴呆症も200万人を超す可能性が高い。少子化は避けようが無い以上、老齢化が進むとなると社会としてはどうしようもなくなると考えられています。
 年配の患者さんと雑談していると、老人福祉医療年齢かどうか調べてみると「私はまだ61歳です、まだまだそんな年齢ではありません。」と反撃されてしまいました。
 ところがつい最近まで60歳で老人福祉医療が適用されていたのに、それが65歳以上に形70歳以上でやっと老人健康法適用になります。
 60歳代は壮年期の真っ只中の時代に突入しているのです。
 となると、元気で働ければ、どんなに老齢化が進んでも何とかなるのではと思われます。どんどん働いて消費税や所得税を払ってもらって、県市民税その他間接税もどんどん払ってもらえばいいわけです。
 60歳70歳の人には酷かもしれませんが、健康なら何とかなるということです。
 将来の日本を生かすも殺すも老齢者の頑張りに掛かってきます。
 ところが、寝たきり、痴呆症となると医療費はどんどんかさみ、現状で完治できて社会復帰できるかというと望みは低いといえます。
 日本人は比較的心臓は丈夫に出来ているといえます。ところが、脳は比較して丈夫とは言えずその結果痴呆症、運動麻痺などで寝たきりとなる率が高くなります。痴呆症、脳血管障害の制圧が日本の将来にかかわってきます。
 どこに予算をかけて行けばいいのか、誰が考えても分かるように思うのです。
 ところが、現在の行政各省庁はこれからの日本は「少子少老化」が最善だという考えで動いているそうです。
 つまり、寝たきりや痴呆症の老人の切捨てを真剣に考えているということです。
 標的臓器というものを決めて、その臓器を攻撃するということです。その臓器は心臓です。医療予算等心臓にかけるお金を抑制しようということです。そうすることによって、
 標的臓器を心臓に設定⇒予算抑制⇒心疾患で死亡増⇒寝たきり、痴呆患者の減少⇒少老化社会の実現
 考え方の基本がおかしいのでは。
 非人間的、完全合理主義な政策を見ていると一見正しいように思えても人情的にどうも賛成出来ません。日本人的な考え方ではないような。社会主義国家の首脳の考え方に似ているような気がします。
 これが近代国家の指導者の思考方法?これがスタンダード?
 こじ付けで戦争を起こし、非武装市民を平気で空爆する国が一流国と思っている首相だもの。
 エイズや肝炎の血液製剤問題、ハンセン氏病、イタイタイ病、カイワレ大根濡れ衣事件、BSE枚挙に暇がない。
 おかしげな考え方をする人々に行政を任している気色悪さ。