構造主義進化論 進化論といえばダーウィンの種の起源。
 構造主義進化論を提唱する山梨大学教授、池田清彦著「さよならダーウィニズム」によると、今主流のネオダーウィニズムも雲行きが怪しい。
 反例がいくつか出てきている。教科書で取り上げられているものまで間違っているらしい。
 構造主義進化論の説明が出てくるが、なかなか説明が難しい。
 だが、生命の誕生、進化の過程を説明するのになかなか理にかなっている。
 新しいシステムが出来ることがより高次の生物に進化することである。
 いくつかの原核生物が共生あるいは寄生して真核生物が出来たと考えられる。古細菌がこれらを食べようとして消化し切れなかったのかもしれないと推測している。
 双方の原核生物はシステムが違うが、多くは死滅したが、調和させて生き延びたものが真核生物となった。
 高次の新しい分類群が一気に成立したのである。
 細胞が別の細胞とコミュニケーションできるすべが確立したのである。多細胞生物の出現である。今から7億年前の話です。
 その構造が許す限りありとあらゆる可能性が試せる。有名なバーチェス頁岩の生物群です。
 構造主義生物学では、生物が進化するということは、新しいシステムが追加されて複雑になっていくことである。
 魚類というシステムの上に新しいシステムを開発したのが両生類。さらに何らかのシステムを付加したのが爬虫類。
 同心円で分類図が出来上がる。
 生きているシステムというのは無限矛盾繰り込みシステムのようなものだと書かれています。
矛盾を繰り込むような形で無いと揉め事は解決していかない。
 構造改革、構造改革と声高に叫ぶ小泉首相以下政府の官僚は分かっていっているのだろうか。
 社会保険制度自体を破壊して別なものを作り出そうとしているとしか思えない。
この人たちは確信があるのだろうけど、全てを壊すことは出来ないだろうし、結局中途半端で終わり、余計に自体を悪化させそうである。
 簡単な治療は自費⇒受診抑制⇒重篤な病状で入院⇒医療費の高騰。
こんな簡単なことがなぜ分からないのだろう。
医療費の高騰の原因は、終末医療や入院患者の濃密治療であって、難病の治療法の開発のために何かしらアクションを起こすとか、予防的な考え方の導入を考えるとか、いくらでもやるべきことはあるのに。