たまたま高校時代の友人から歯科関係の疑問が来ました。

『疑問パート1』

今日職場で話をしていて歯科の予約制度はいつどこで始まったのかという疑問が生じました。教えてくれ〜            『回答パート1』              わからん。

でも、流れとしては、歯科医師が少なかった昭和30年前後ぐらいまで、歯科医院には患者さんであふれていた時代がありました。

私の勤務医時代の歯科医院の先代の全盛期、歯科医師常勤7人で1日200人の患者を見ていました。

歯科医師は家内制手工業。1日に見られる患者数はせいぜい30人までではないでしょうか

先代がなくなり、常勤を首にして、(と言うより子飼いの勤務医は先代の言うことは聞いても息子先生の言うことは聞きませんから。)

自分の後輩の先生(現在、歯科医師会でいい地位につけてもらっています)だけを残して勤務医2名状態になりました

新進気鋭の息子先生はお父さんがなくなったとき、当時のアメリカ式の予約診療を取り入れ、完全予約制に。おそらく全国でもさきがけと言っていいかも。神戸では一番かも。

患者サイドからものすごいブーイングが出ましたが、押し通しました。

リストラして経費節減して利益を上げる。この時代がどうも収入が最大だったらしいです。

1日40人以上では治療も進まず悪化して効率も悪くなる。予約診療にすれば、患者さんはセレクトできるし自費中心で儲けも倍増、体も楽。当然右に倣えという訳で、他の歯科医院も次々に予約診療になるのは当然のこととなりました。時代は流れ、歯科医師過剰時代が訪れました。

検索すると、2001年時点で、日本の歯科医師の数は10万人を超え、全国の歯科医院の数も6万軒以上と、コンビニより多いのが現状である。コンビニほど頻繁に利用するわけでもない歯科医院が、都市部を中心に乱立しているのが実状である。尚、歯科医師は人口10万人に対して50人が妥当とされている。日本の人口が減少した2025年には、最大で1万8000人の歯科医師が過剰になるという(厚生労働省試算)。このように歯科医師が増加した原因は、国の政策と私立大学の歯学部の影響が大きいと言われている。 1970年当時、日本には7校の歯科医師養成大学しかなく、国は歯学部を新設を推進した。当時は、う蝕(虫歯)が社会問題となり歯科医療の充実が急務であったことも要因である。しかし、歯科医師の数が充足したあとも、国は根本的な歯科医療改革を行うことはなく、対応を検討し始めたのは過剰問題が取りざたされて以降のことである。もう一つの要因は、私立大学歯学部の乱立と定員数の増加である。私立大学の中には、日本の歯科医療の基礎を築いた人材を多く輩出した大学があることは否定できず、その貢献は大きなものと言える。しかし、このような大学は希である。国立大学歯学部が、歯科医師過剰に対応し、定員数を減少させていったのに対し(1学年の平均定員約60名)、私立大学では未だに120名程の定員を有する所が多い。 国(厚生労働省)および日本歯科医師会は、私立大学に対し、幾度かの定員減を要請しているが、実際の定員減は行なわれていない。私立大学側は、1970年代に国の以降で創設・拡充した歯学部を、過剰問題が表面化したとたん縮小しなければならない、という国の急な方針転換に反発しており、むしろ国立大学の歯学部を統廃合すべきだという意見もあがっている2001年の時点で、患者数が限られてきてむしろ減少傾向にある中、一人の患者さんに対して濃厚診療すると言うことで生き抜いていかなければいけません。当然予約診療でないと成り立たない状況になったわけ出す。

1970年以降7校が、順次29校に歯科大学、歯学部が増加して現在に至っています。タケ坊のようにいち早く予約診療に切り替えたところもありますが、30年ぐらい前と言ったらほぼ正解かも

 『疑問パート2』

秀君お元気ですか。お変わりございませんか。 私の方は、相変わらず英語で苦しめられています。 アメリカ人と比べてテキストを読むのに数倍もかかるようなきがして、非効率勉強を強いられています。さて、質問があるのですが、レモンは、酸があるので虫歯になるようですが、レモンを食した後、歯みがきしたら全然心配ないのでしょうか。 今日、学校に行くとき、のどがいがいがするので、レモン1つしぼり、それを飲んで行くと、驚くことにすっかり元気になり、のどの痛みも消えてしまいました。 「これは、いい」と思い、明日から毎日1つずつレモンを飲もうと思っていたところ、友達からレモンの酸は、歯に悪いという話を聞きました。 一長一短があるようです。 でも、レモンを飲んだ後、歯磨きすれば大丈夫だと思うのですが。レモンを飲んだ後、歯磨きすれば、問題ないと考えてよいのでしょうか。では、またお元気で。

 

 『回答パート2』

生きている限り歯は一方的に溶かされ続けます。

当然、死んだ人の歯、抜けてしまった歯は虫歯になりません。

レモンでも、コカコーラでも、すべての食物は細菌の餌になっています。

細菌のうちで性質の悪い細菌(虫歯菌ストレプトコッカスミュウタンス等)は、糖分を好んで食べます。

虫歯は、@歯の抵抗力、A甘いもの、B細菌の存在と、C甘味物の滞在時間の4つの輪が重なった時になります。

レモンは口腔内の滞在時間が短いので被害は少ないと思います。

食後の後などならそれだけ食べ物にさらされている時間が短くなります。

一方的に溶かされる歯がなぜ崩壊しないのでしょうか?

唾液が頑張っています。

唾液は酸性なら中性に、アルカリ性なら中性に戻してくれます。

食後歯を磨くと、この唾液の緩衝作用を向上させてくれますので、歯を磨いてもらえるのなら、レモンと酢と梅干しをいっぺんに食べてもらってもかまいません
適切な回答になっているかどうかはなはだ疑問ですが、こんなもんで納得してもらっています。