平然と車内で化粧する脳 扶桑社文庫の「平然と車内で化粧する」澤口俊之、南伸坊著 を読んでいると、実に興味深いことがあります。
日本人はなぜ恥知らずになったのか、ということを主題に対談形式で説明しています。
電車内で回りを気にせず自分だけの世界に入り込み、携帯電話、化粧、食事などを平気でしているのは、「周りを気にする脳の働きが機能していない一種の脳機能障害」と看破しています。
原因は、進化の方法「ネオテニー(幼児化、未熟化)」、モンゴロイドの子育て戦略、など一見何の関係もないようなものから読み解いているのが面白い。
対応策も、教育しつけ、食習慣の改善など、思い当たる点が数多くあります。
ネグロイド、コーカソイド、モンゴロイド、それぞれの特徴があって、戦後、コーカソイド礼賛で生活を変えてきた付けが回ってきたようです。
偉そうにしていても、所詮哺乳類ヒト科ホモサピエンス、どうあがいても哺乳類6400万年、人類500万年の歴史に規定されてしまっています。
変わったことをしようとすれば破綻が起こります。
温和路線のモンゴロイドが、攻撃路線のコーカソイドのまねをして食べ物や生活様式を替えてしまっては、精神的に破綻をきたします。
キレ易くなったり、ヤマンバギャル、うつ病の増加、分かりやすく書いてあります。
脳内快感物質も、コーカソイドはアドレナリン主導で、モンゴロイドはセロトニン主導で行かないとうまく行かないそうです。
エライ世の中になってきましたね。
先日も、ダイエーのファーストフードでコーヒーを飲んでいたら、禁煙席で若いお母さんがこてこての化粧をしてベビーカーの子供を乗せ、堂々とタバコを吸っていました。
その近くで明らかに妊娠中期の妊婦さんがコーヒーを飲みながら喫煙しているし。
電車に乗っていても、中学生の団体はお年寄りに席を譲らないし大声で殺すのどうのこうのと会話してるし。
一つ二つの間違ったことではなく、これではいけないのではないのか、という事をいくつか同時に行っている。
なるほで、一種の脳機能障害なので、脳という臓器が病に冒されていたのであって、まず治療として、投薬なり食事治療が必須であって、再発しないように見守らなければならないレベルに来ているのらしい。