日常色んな音があります。
 虫の鳴き声でも、日本人は音楽を聴くように脳が反応するのに対し、西洋人では雑音として反応することが多いそうです
 野球中継も、テレビで見るのとラジオで聞くのとでは随分感じが違います。
 一度に大勢の人々を短時間で感動させるのに最も適した手段は歌でしょう。演奏でもいいのですが。
 演劇、映画、ドラマ、本、絵画、見ることに重きを置くものでも音楽(BGMも含む)が効果的に使われています。
 観世音菩薩。音を見ることが出来る仏様。名前を聞くだけで素晴らしい仏様という気がしてきます。
 京都の三十三間堂の千手千聞菩薩の裏?に風神雷神像などたくさんの有名な木像が展示していますが迦桜羅像は横笛を吹いて足でリズムを取っています。音の表現を木像で表現しているわけです。
 恐怖心をかき立てる音や音楽、安らぎを引き出す音楽。
 黒板をつめで引っかく時の音に嫌悪感を持つ人は多いです。普段聞きなれていない音に人は拒絶感を覚えるらしいのです。
 診療中で、エアータービンという歯を切削する機具があります。1分間に40万回転するドリルです。
 この機械を作動させると独特の「キーーン」という音が出ます。
 この音を嫌う患者さんの多いこと多いこと。
 この音も聞きなれない上に、痛みと関連する条件反射が出来上がっているのでしょう。
 でも、私自身はこの音を聞かないと体の調子が狂ってしまいます。働いた気がしませんので。
 おそらく暴走族もけたたましいしい排気管の音に快感しているはずだし。
 警察官もあの「ピーポー」音は気分を高揚させていることでしょう。普通は「どきっ。」とするはずですが。
 ヘッドホーンをして音を聞かないようにして治療している歯科医院もあります
 そんなことより白衣を着てマスクをして怖そうなオッちゃんがなんかしゃべっているんだからもっと怖いか。
 BGMもあんまり効果が無いような。
 水を吹き付けて切削するウォータータービンなら音は出ないとか。でも削ると痛いか。レーザーで虫歯を焼ききる方法とかもあるけど、まだまだ値段が高いし。
 まだまだ訳のわからんことを喋り捲ってドサクサに麻酔の注射してタービンを回して歯を削りながら診療していくということに落ち着くわけです。