垂水区役所 行政懇談会 平成15年12月9日(火)垂水区役所において行政懇談会が開かれる。
区長以下、福祉課その他管理者が一同に会して、歯科関係の事業についての説明会が開かれた。
興味深かったことがいくつかありました。
 去年の懇談会から、保健所所属の歯科医師、歯科衛生士も参加してもらえるので、突っ込んだ内容が議論できるようになった。
 今年は、新たに配属された歯科衛生士さんが上司にいいとこを見せようとしてかよく分からないが1歳半児健診、3歳児健診において、歯科医師の虫歯チェックや、フッ素塗布の基準がなってないと指摘して、垂水区歯科医師会が誇る執行部(会長以下、理事の面々)を敵に回して挑みかかってきた。
 そもそも、1歳半児健診、3歳児健診は集団検診の性質上第一次スクリーニング検査であって、何度もこのホームページ上で書いたが、この衛生士さんが主張する検診の見落としはどうしても避けられない。
まして、去年から4人で行っていた検診を3人に減らされてしまって検診時間が前と一緒というのは、条件面でもきつい。
 検診も、垂水区歯科医師会会員が持ち回りで行っているため基準のばらつきが大きいのは仕方ない。
かといって、区民すべての対象児を数人で検診するのは負担が大きくてできない。
 フッ素塗布の位置づけだが、虫歯予防の本質は、ブラッシング、食事指導(甘味物の摂取方法)、歯質強化であってその中の歯質強化の補助的なひとつとしてフッ素塗布があるのであって、フッ素塗布すれば虫歯がなくなるわけではない。
 検診で、フッ素塗布希望の保護者に対してフッ素塗布を禁止することはないが、口腔清掃が十分でない子供さんに対して、ブラッシング、食事指導の重要性をまず指摘することは多い。
 どうもこの衛生士さんはフッ素信仰があると見える。
 それと、この衛生士さんは去年まで北区の担当だったのだが北区の先生との折り合いが悪く垂水区に配置転換されたらしいのだが、なんとなく判る気がしました。
 1時間半の懇談会であったが、資料が多くて、目を通しきれないので事前に渡してもらって目を通しておきたかったとの指摘もあった。
 経費節減が叫ばれている中、行政としてもやらなくてはいけない内容も多く福祉関係母子医療の関係など切り捨てられないことが多々ある。
 懇談会でも意見が出ましたが、検診も行政主導ではなく民間に移行して検診チケットを配布して個人個人の責任において歯科医院でチェックを受けて、フッ素塗布も歯科医院で責任を持って行うようにする必要があるのではないでしょうか。
 学校検診でもBCG,ツベルクリン反応など学校で行わず診療所対応となってきています。
 構造改革が叫ばれている中、1歳半児健診、3歳児健診のあり方も大きく変えなければいけない時期に来ているのっではないでしょうか。