NHKの人気海外ドラマ『ER』で、脳腫瘍で余命数ヶ月の主人公がやりたかったけどできなかったことを書き並べていましたが、いつまで生きていけるか意識していないとなかなかできないことです。

 歯科医師会の例会で、将来の資金運用の話を外資系の保険会社の社員が来て話していましたが、先立つものがないのでいまいち真剣に聞きませんでしたが、否応なしにあなたはいつまで生きるの?と問われているようでした。
 その日暮の人は保険も資産も何も考えないでいいわけですね。
 たとえば、今日も最後にこられた患者さんの職業を聞くと「パチプロ」だそうで、5万円損する日もあれば15万ぐらい稼ぐ日もあり、大体一月50万ぐらいは収入?があるそうです。
 それなりに、快適な生活ができるわけです。年収にして500万円以上になるそうです。
 プロ野球選手でも毎日毎日野球をやっているわけだし、ゲームの才能があればどちらも成り立つ職業なのだなあと感心していました。
 パチンコがある限りそれなりに生きていけるわけだし、テキヤを生業にしている人も祭りがある限り仕事があるわけです。
 歯科医も虫歯、歯周病がある限り存在しますが、特効薬ができたりすると全国の歯科医師約10万人が失業するかもしれません。
 そう考えると、パチプロ、野球選手、歯科医、テキヤ、・・・・サラリーマン、公務員、なんでも続けていければいいかなと思います。
 でも、老後を考えると、公務員が一番かな。
 パチプロ、野球選手、歯科医、テキヤなどは、体が資本、体力と気力勝負、死んだら終いかな。
 スポーツ選手は選手寿命ということでは短いけれど、歯科医は細く長くが身上。
 できることは、歯の治療。少しでも快適な状態で長持ちさせる。
 できないことは、歯の治癒ということでしょう。歯が生えてきた状態には戻せません。
 「ER」の主人公は医師という設定でしたが、数千人の命を救ったという内容で、そのほかに何がしたかったかと自問自答していましたが、余命を娘のために費やしていました。
 結局医師は、人のために働いてしまうということでしょう。父親の思いは娘に受け継がれたということです。
 親の職業を継ぎ、親の信条を引き継ぐというのは、親がどれほど頑張って働いているのか、どれだけ立派な考え方で生きているのかが鍵になってくるように思います。
 さて、自分なりの「立派な考え、人に誇れる信条は?」と、考えても思いつかないのです。
 今まで、のんべんだらりとは言わないまでも、あんまりこれだというものはありませんでした。
 子供に言って聞かせられる心に響く言葉など考え付きません
 いまさら世界を一変させるような発明発見ができるわけではないし、影響力といってもそんなに大きいものはないし。
 周りの人に迷惑にならないように、できるだけ喜ばれるように仕事をするところから考え直していきましょうかね。
 将来のことを考えると、この頃の社会状況を考えると先行き不安になるだけだし、歯科医師は立派な職業だよと言い切れるかどうか分かりませんし。
 偉そうな事をいわなくても、自分の力を信じて家族とともに新たな世界で頑張っていく人はそれだけで素晴らしいし、
 ハンディーキャップを持った親御さんもいろんなところへ旅行したりして前向きに前向きに生きているのも、いいなあと思うし
 ずいぶんと水を開けられた気がしますが、いまからでもいいから少しでも追いついていこうと考えています。