テナント開業時代

 昭和63年4月から垂水区本多聞3丁目11−11−201でテナントの2階で開院することになりました。

 母親の同級生の紹介で借りることになりましたが、母親は2階が気に入らなく1階でないとだめだとと主張していました。

 なかなか、敷金その他でどうしても1階が手に入らなかったのですが、数年後、近くにどんどん良い物件ができておまけに歯科医院が開院することがわかり、不動産を手に入れるにも借りるにも縁が重要だと思いました。

 いろいろ事情が重なり開業時期が決まってしまったので、仕方ありません。
 動き出したものは止めようがありませんでした。

 設計も、当時お世話になっていた歯科医院を設計した設計事務所にお願いしました。

 金額の割には、手抜きが目立ち後悔した事を覚えています。

 父親の同級生の会社にも見積もりをお願いしましたが、そのときは専門の設計事務所に頼みました。

 歯科医院専門の設計事務所の仕事のずさんさが脳裏に残っているので、現在のひで歯科医院の設計、施工すべて、父親の同級生の建築会社(東昌建設)に頼みました。専門ではありませんが、私自身の頭の中で理想とする歯科医院が出来上がっていたので何の問題もありませんでした。


 バブル当時のテナントの家賃も、18坪で195000円で、1台一月2万円の駐車場も確保しなければならず、維持費だけでも相当苦しかった記憶があります。

 現在の地価なら1階のテナントでも坪8千数百円から借りられるそうです。

 10年ぐらい診療しているうちに、昔から通ってこられていた患者さんに階段がきつくて通いにくくなってきたと言われることが多くなってきました。

 近くに1階で開業している先生や、エレベーター付きの診療所もあるのですが、長年通ってこられているのでためしに行ってみたけどやっぱり通いなれた方がよいとのことでした。

 でも、引越しするのにも、適切な物件がなくてはどうしょうもありません。

 さあ、場所探しが大変。悪戦苦闘の毎日が続きました。