雑感07年3月

2007年03月02日
京都府文化財保護推進会議に出席しました。文化財の防火対策、防犯対策、管理上の注意点などについての消防署、警察、文化財保護課の専門家の話を聞くというものです。会議は京都文化博物館別館でありました。ここは重要文化財旧日本銀行京都支店で、20年前にこの建物を修復保存したという文化財専門技術員からの現地説明もあり、大変興味深く聞きました。一番の見どころは屋根などの外観でしたが、残念ながら今は近くに建物が密集していて、往事の景観は想像するだけのようです。**庭でヒトリシズカが咲きだしました。ひそやかに春になったのだと告げてくれている、見るたびに嬉しくなる花です。 
2007年03月03日
3月3日、ひな祭りですね。これは母の作ったお雛様です。新聞によると各所で雛人形展が開催されています。どこも写真撮影禁止と書かれるようになって、少し楽しみが減りました。デジカメをメモ紙替わりにして何でも撮ってきた者としては、個人的な楽しみも一律に制限されるとちょっと息苦しさを感じます。傍若無人の撮影は論外ですが、常識論が通用しなくなっています。互いを尊重しながらの、もっとおおらかな時勢になってほしいものです。
2007年03月08日
散歩カメラとしてペンタックスのコンパクトデジカメを入手してそろそろ2カ月になります。今日で通算2500枚という数字になり、1日平均40枚ほど撮っています。フィルムカメラなら毎日1本づつのDPEということになり、かなりの出費でしょう。今回はメモリーカードも手持ちのものが使えるので本体以外の出費はゼロです。小さくて軽いという基準だけで選んだカメラです。画質では、どう考えても大きいカメラには太刀打ちできません。ところが手軽なため、どこへ行くにも、ケータイ電話は持たなくてもこのカメラを持っていくようになりました。不思議なことに、たくさん撮っているうちにだんだん気持ちよく写るようになってきました。性能的には花のクローズアップは苦手なはずが、ご覧のように十分きれいに写ります。(手入れの甲斐もあり今年も咲いてくれています。)
2007年03月14日
歴史サークル総会で古代史班の活動報告をすることを気安く引き受けたのですが、報告書の提出期限が迫ってきて少し思案中です。継体天皇即位1500年が今年ということで、「継体天皇と弟国宮の謎」というサブタイトルを思いつきました。関連書籍を探してようやく手に入れて読んでみると、その本の内容については数年前に既にサークルで取り上げていたということを思い出すという、いつもながらの笑い話もあります。参考にしたい地図を探したのですが、適当なものがありません。それではと、欲しい地図は自分で作ることにしました。ここでもパソコンが役立ちます。**ワイルド・ストロベリーの花が咲きました。実ができるとジャムを作る予定ですが。
2007年03月17日
修復不能と思える額を保管していましたが、紙漉きの技術を生かして文化財修復をしているという人を知り、かすかな希望を感じました。久しぶりに額を出してよく見ると文字も大きく欠けていてやはりこれは無理だなと思える破損状態です。端に書かれた文字を読みました。「歳丙午之冬至節 海屋生書」。印の文字は「貫名苞印」「君茂氏」と読めます。貫名海屋(ぬきなかいおく)が弘化3年(1846年)の冬至に書いたものだと解りました。年代の照合をしてみると、先祖の岡崎秀雄が30歳の時です。おそらく秀雄の依頼で書かれたものだと思います。偶然にも弘化3年は私の生まれる100年前です。さらに、この60年後の丙午(ひのえうま)に私の父が生まれています。廃棄せずに今まで仕舞い込んでいたのも不思議なめぐり合わせです。この機会に、無理を承知で何とか時間はかかっても補修して残しておきたいと思いだしました。
2007年03月25日
メダカが生きていました。庭の片隅で古い火鉢に水を張り、奈良県で採集してきたという野生のメダカを数匹もらいうけて飼っていました。昨年の秋以降姿を見かけなくなり、満足な餌もない状態で冬を過ごしてきました。雨も少なく水も濁ってしまい、屋外での寒さに何度か薄氷も張りました。ところがここ数日の陽気に水面に浮かんできたメダカを見つけた時はほんとにうれしくなりました。すごいものです。小さな命のたくましさの実証ですね。左に写っているのは枯れたイチョウの葉が浮いているところです。もしかしたらこのようなものがメダカの栄養になっていたかもしれません。
2007年03月29日
我が家のソメイヨシノはまだ「つぼみふくらむ」という状態ですが、京都御所の桜はすでに満開というので家族3人で見に出かけました。烏丸今出川近くの近衛邸跡池辺のしだれ桜・糸桜は実に見事です。今まで何度か見ていますが、いつも満開を過ぎているときにしか出会えなくてようやく青空をバックに満喫できました。京都のしだれ桜では御所の桜の園が一番のおすすめです。これから近くのあちらこちらでもソメイヨシノが咲きだします。次はどこへ花見に行こうかと考えるだけでも楽しみな季節です。


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