雑感06年1月

2006年01月01日
あけましておめでとうございます。2006年がはじまりました。干支では丙戌(ヘイジュツ・ひのえいぬ)です。60年で一回りするということで今年は、わたしも還暦です。一巡りが過ぎましたということで、新しいことを始めるにはちょうどいい機会かもしれません。暦の上での2順目がスタートしました。まず、年頭の所感として今年の抱負を日記に列挙しましたが余りにもいろいろと並べてしまい、結局例年と同じ内容になりました。何かを新規に始めるより、今までの生活の中身を充実させることのほうが今年の抱負にふさわしそうです。**皆様にも良い年でありますように。
2006年01月04日
母の81歳の誕生日です。いただいたお祝いの花で心温かく、華やかな室内になりました。友人がギターを持参して目の前でのハッピーバースデー・ミニコンサートと祝ってくれました。暖かい気持ちが伝わってきて、家族だけで聴くのは惜しいくらいです。**母は元日と4日の2回、向日神社まで上り坂の参道も歩いてお参りできています。まだまだ足腰は大丈夫のようです。今年もできるだけ家族で外に出ていこうと思っています。
2006年01月10日
今日が亡き妻の11回目の祥月命日でした。新しい家族になってからも毎月欠かさず仏壇とお墓に花を供えています。ここまでしてもらってと、新しい家族に感謝しています。11年前の1月9日には、翌日に妻が死ぬとは思いもよらず、その1週間後に阪神淡路を中心に大地震が起きることなど思いも及ばず、その後も身辺にも思いもかけないことが続いています。そうして今日があるのですが、実に明日何が起きるかは誰にも分かりません。明日何があってもよいように、今日という日に満足できるように、1日1日が大切な日であると感謝して過ごしています。これが、生かされている者が11年後にたどり着いた成果のひとつです。
2006年01月14日
昨日は自宅から約8キロほど歩きました。2月に予定されている向日市文化資料館企画の歴史ウォークの下見会です。JR向日町駅から宝菩提院廃寺、大原野神社、花の寺、宝菩提院まで大原野道を歩こうというものです。今回は大原野の地元、春日町歴史愛好会のかたに案内してもらえて、普段は近づけないような藪の中の仏塔まで確認できました。石見(いわみ)城と想定されている場所もこのような案内がなければ見逃してしまうような野道の中にありました。すぐ近くを大きな道路が開通する予定で、このようなあまり一般に知られていない個人所有地内の歴史遺跡は消滅してしまうかもしれません。
2006年01月19日
乙訓・八幡広域観光戦略研究会第1回会議というのに出席してきました。10年前から「乙訓・八幡広域連携事業推進協議会」というのが向日市・長岡京市・八幡市・大山崎町で組織され、地域が魅力に満ちたエリアになるよう事業をおこなわれてきました。近年は観光にスポットを当てた事業がなされ、従来の反省から今回は民間で各種活動をしている人4名をも委員に加えての研究会がスタートしました。ここでの「観光」とは広い意味の「地域内外の人びとがともに地域資源にを当てて、それをることによって、楽しみ・学び・元気になること」と捉えられています。このなかに文化財の保存と活用という視点を加えることでこの研究会に協力したいと思います。このような広域を意識しての活動について広報をもっとする必要があります。これまでの現状では、ほとんどの市民・町民は広域ということに関心を持っていないでしょう。この場で折にふれ広域を意識した活動について案内・広報したいと思います。
2006年01月22日
向日市文化資料館のワークショップ「模型製作工房」の「宝菩提院グループ」の活動を今日からはじめました。「地域の歴史を知ろうという市民活動で、幅広い市民の参加を求めている」として京都新聞に詳しく紹介してもらえました。新聞で知ったと、40年前の高校生のときに宝菩提院の白鳳期の瓦の採集をし、研究をしていたという実績のある人も、今回参加してもらえました。道路が拡幅され宝塔の礎石が出土したころの大正時代の地域の様子を再現することになりました。これから毎週、模型製作をしていく過程で地元の人たちの話を聞く機会が増えていきそうです。この模型を作る活動の中で、地域の歴史を知ろうという人の輪が少しでも大きくなればと思っています。
2006年01月26日
今日は「文化財防火デー」です。乙訓消防組合が乙訓地域に残る貴重な文化財を火災から守ろうということで、各社寺の防火設備の点検をしています。わたしも文化財保護指導委員という職務でその点検作業に立ち会いました。点検は新聞記事によると乙訓では74ヶ所で実施するということです。わたしは24日に国の重要文化財などのある向日神社と南真経寺と北真経寺でした。25日には南真経寺での、発炎筒をたき消防自動車を呼んで放水するという、防火訓練にも立ち会いました。数年前には向日神社の舞楽殿が火災で消失してしまうという大変なことがありました。訓練に立ち会って、日ごろから念には念を入れての防火意識が必要だと痛感しました。
2006年01月27日
1756年1月27日に、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは誕生しました。今日がちょうど生誕250年の日ということです。ここのところモーツァルトのオペラが毎夜、放送されていてDVD録画してそれなりに楽しんでいます。すでに「後宮からの誘拐」、「フィガロの結婚」、「ドン・ジョバンニ」、「コシ・ファン・トゥッテ」とありました。今夜からは「魔笛」、「皇帝ティトウスの慈悲」と続きます。1991年の没後200年のときに録画した、モーツァルトのオペラも少し見返しています。最近のものは新演出ということで時代設定が現代に近くなっているものが多く、それだけでは目新しさも感じなくなり違和感すら覚えます。やはり、200年前のモーツァルトがいた時代に近い舞台演出で見たくなります。
2006年01月30日
阪神淡路大震災11周年祈念・みやこフィルハーモニックチャリティコンサート「地には平和を」〜世界の震災遺児のために〜が京都コンサートホールでありました。今年の演奏会はモーツァルト生誕250年ということで彼のミサ曲ハ短調・大ミサを新しい完成版での日本初演となりました。今後も「ボランティアの心」を行動として示すものとして演奏活動を続けていくということで支援したいと思います。同じ日の深夜にNHKでは、ライプチヒバレー団の「モーツァルト大ミサ」が放送されました。クラシック音楽を素材にしたモダンバレーの新境地を開拓したというウーヴェ・ショルツの演出で、惜しくも若くしてなくなったことへの追悼の公演でした。毎年、1月という月はわたしにも特別な感慨をもたらせます。


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