雑感05年3月

2005年03月02日
3月になりました。桜の開花予報も発表されました。**ところで、哲学者西田幾多郎の言葉です。「うす暗きランプの下に一家膳を並べて食す。何となくゆかし。人間の至楽は高屋にあらず風景にあらず、ただ無事平常の中にあり。月美に天清し。」共鳴します。**また「善の研究」では「善とは一言にて言えば人格の実現である。自他相忘れ主客相没するところにいたらねばならぬ。」**哲学・宗教の世界ですね。今の時代もこれが求められています。
2005年03月04日
あいかわらずデジカメ画像で楽しんでいます。今の愛用機種はリコーのCaplio RX というものです。冬の間は花を撮る機会が少なくなりましたが、これからはいろいろな花が咲き出します。春の景色を求めて出番が増えそうです。リコーRXを手に入れて約半年ですがカウンターは9500を越えています。オリンパス、ソニー、パナソニックといずれの機種でもそれぞれに特色があり十分に楽しめていました。このRXは28ミリ広角レンズで1センチの接写ができ、コンパクト軽量ということで日常用のスナップに重宝しています。1400ドットX1050ドット表示の液晶ディスプレーで見ているともうこれ以上はいらないなと思えます。(その後も Caplioの新機種・改良版が3台も発表されていますが。)
2005年03月09日
《「西国街道」核にまち活性化。向日の住民ら「研究会」発足へ。歴史遺産を活用。周辺歩き聞き取り。21日に旗揚げ講演会。乙訓地域を貫く「西国街道」を核にまちづくりを考えようと、向日市の住民らが「西国街道まちづくり研究会」を立ち上げる。地域の歴史遺産を活用し、まちの活性化を図るのが狙い。21日午後1時半から、同市寺戸町の市文化資料館で旗揚げの講演会を開く。》**今朝の京都新聞地域・洛西ワイドの記事の冒頭部分です。昨日京都新聞社を訪問して、この内容のことを新聞で取り上げてくれるようにと情報提供しました。早速5段枠を使って大きく紹介してもらえました。**「もう一度まちを見つめなおし、街道筋やその周辺を核に魅力あるまちを再生しよう」という大きな目標への地道で着実なスタートのつもりです。
2005年03月11日
向日市広報によると、「向日市文化財保護審議会委員」の公募がなされています。《向日市文化財保護審議会は、教育委員会の諮問に応じて、本市の文化財の保存及び活用に関する重要事項について、調査審議していただき、教育委員会に建議していただく機関です。この度、向日市教育委員会では、文化財と保存に関する施策に、より広く市民の意見を反映させるため、向日市文化財保護審議会委員を募集します。》**昨日ある人からこれに応募してみないかと誘われましたが丁寧に断らせてもらいました。その任に適当な人が応募して市民の意見が反映されるということは大いに賛成できることです。私にできる身近なところからの「文化財の保存と活用」はこれからも実践していくつもりです。
2005年03月18日
親戚に不幸がありました。明け方に電話連絡があり、すぐに弔問にでかけ、その夜の通夜に参列しました。翌日の葬儀、告別式にも親戚として手伝いました。9年間の病床の看護と83歳という天寿なので、これで本人も苦しさから解放されてあちらの世界で懐かしい人たちと出会っているだろうと思えます。親戚とはいえ、僕にはここではじめて会う人たちがほとんどでしたが、以前にどこかで出会っていた人たちのような懐かしさを覚えて、ふしぎな感じでした。そこで話される昔話などにも、その場に僕もいたような気持ちになっていました。こうしてまた生活の場に戻って、今、いるべき場所にいる。本来の場所にいるとさらに実感できました。
2005年03月19日
卒業式のシーズンですね。**むこうまち歴史サークル古文書部会に参加して今日の例会でちょうど6年間が経過しました。たとえば小学校に入学したのなら、これでようやく6年生の卒業となります。古文書もまだまだ初心者のつもりですが、それでも初めのころに比べると少しは書かれていることの意味が分かるようになりました。わずかでも前進しているという実感があります。ひとりではここまで続けることはできなかったでしょう。仲間がいてこそ読み続けることができたのです。うれしいことに今日も新しい仲間が増えました。
2005年03月22日
21日に向日市文化資料館で「西国街道まちづくり研究会」の講演会がありました。主催者の一員として司会進行役を引き受け少し緊張した時間を持ちました。同じ時間帯で近くで「長岡宮朝堂院南門の翼廊」発見の現地説明会があり参加者が分散することになりました。資料は30人分用意していたのですが、講演会は「都名所図会にみる乙訓」という興味を引くテーマだったのか約60人と予想外に多い参加者になりました。**20日には「竹の径、西国街道を歩く」という催しに参加しました。こちらの参加者は350人ということでした。新聞記事によると21日の朝堂院の現地説明会の参加者は約200人ということでこの向日市での文化催事も定着しつつあるのかなと思える数字です。今住んでいる、今まで生活してきた、この地元の文化に多くの人が関心を持つことが「住みやすいまちづくり」の第1歩です。
2005年03月24日
23日に桂離宮を参観してきました。家族3人ともはじめての見学でした。雨の中に傘をさしての庭園回遊となりました。飛び石も木々もしっとりとしていてなかなか風情ゆたかに味わえました。決められたところでしかカメラ撮影ができないのが少し残念ですが決められたことを守るのがマナーでしょう。**図書館で「桂離宮」(岩波書店発行、28000円、石本泰博写真)を借りてきて昨日のことを思い返していました。案内の人も言っていたように四季に何度も訪れないと、桂離宮の良さは分からないようです。**今日、驚いたことに「桂離宮へいっしょに行こう」と誘ってもらいました。4月20日の予定です。もちろん喜んで同行します。2度目となると少しは見るべきものが目に入るだろうと今から期待しています。
2005年03月26日
今日は「むこうまち歴史サークル・古代の日本を学ぶ」の例会でした。この2年間、班長として毎回司会進行を冷や汗をかきながら努めてきましたが、4月からの新年度でようやくこれで次の人にバトンタッチできます。日本の古代史というものにはほとんど知識がない状態で会に参加して、いつのまにか知ったかぶりの話をすることも覚えました。そのつど鋭い指摘を受けそれに受け答えしているうちに、なるほどと感心して歴史の見方も幅広くできるようになってきました。古代のことでは分からないことが山ほどありますが、まだ分からないという分素人でも想像できる楽しさが残っています。知識が増えるほどその楽しみも増えそうです。
2005年03月28日
平成16年度市民考古学講座の全過程を終了して終了証を受け取りました。今回は長岡京についてのこれからの50年という大きな話でしめくくられました。東アジアシンポジウム「長岡京・長安・上京竜泉府」の実現(世界へ飛び立とう)という夢の話を共有できました。この連続講座の講師は若い人たちばかりで、発想も豊かに毎回目新しいことが体験できて参加者には好評でした。今回の内容も盛りだくさんでその中でも、続日本紀の原文を毛筆で書き写すという体験は楽しめました。来年度の講座では発掘体験も予定されているようで考古学にもまだまだ深入りしそうです。
2005年03月29日
昨日からこのホームページの訪問カウンター表示が停止していました。今まで気にしていなかったのですが、カウンターの部分だけが以前のニフティのホームページと連動して働いていました。ニフティのホームページを閉鎖しても問題なく動いていたので不思議なことだとは思っていました。**今朝から新規設定をしてカウンターはゼロからのリセットとなりました。確か7400くらいは行っていたようですが、気分も一新ということで再スタートします。なかなか面倒なことでした。
2005年03月31日
3月31日は年度末ですね。どうして4月1日から新年度になるのかを調べたことがあります。詳しいことは忘れましたが、合理的な理由のないものでした。明治になって決められたものを今もそのまま続けているわけです。**新年度は人事異動の時期ですね。早くどこかに異動してほしい人や、もっとその地位で実績を積み上げてほしい人といろいろあるのは当然でしょう。できるだけ期待に沿えるものにしてもらいたいものです。いつも不思議に思うのはこういう人事は誰がどこで決めているのでしょうか。移動は本人の希望なのでしょうか。一つだけ確かなことは、どんなに上のポストでもその本人以外のところで決まるということです。**こちらは人事異動のない生活をしていても、これから一緒に地域活動をしようと動き始めた矢先に、その中心人物が移動というのはなにかと支障が出てきそうです。でもこれでさらに活動範囲が広がるかもしれません。プラス思考でいきます。


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