日々雑感(12月まで)

2002年12月30日
年の瀬も詰まりました。さすがに落ちついて映画を見る気にはなりません。そうは言ってもすることもないのでLPレコードを聴いてます。今ではベテラン・テナーサックス・プレーヤーと紹介されているチャールス・ロイドのものです。「ラブ・イン」「フォレスト・フラワー」「ドリーム・ウィーバー」「ジャーニー・ウィズイン」「チャールス・ロイド・イン・ユーロパ」と5枚も持っていました。キース・ジャレットのピアノとジャック・デジョネットのドラムも気にいってました。**今どうしてるかとネット検索したら死んだみたいなことが書かれてましたがそんなはずはないと英文で検索したら「The Planet 11/11/2002」という新作CDが発表されてます。ECMからたくさんCDが出てます。日本では忘れ去られた人のようです。レコード会社の販売戦略からは無視されたということですか。**先日のWOWOWでのライブを見て、年をとって顔は変わっても音は同じだなと懐かしく思いました。
2002年12月28日
朝刊で「クローン女児誕生」という記事をみました。発表したのが「ラエリアン」の関連団体というのを見てこれが「がせねた」であると確信しました。「クローン女児誕生」は100パーセント嘘です。僕は以前ラエリアンにも興味があって本を読みましたが、宇宙人が地球の全生命を作ったというところから話が始まるので全編信じるに値しません。科学的な進化論も化石も無視している団体が、クローン人間など創れるわけがありません。この人たちは妄想の塊です。**マスコミはこういう裏面も詳しく報道する必要があります。新聞社は広告屋ではなく主張を持って記事を扱ってください。記事にしないのも良識の表明です。
2002年12月25日
メリー・クリスマスの日ですね。ニュージーランドからクリスマス&ニューイヤーのカードが届きました。僕と同年の人からです。「主人が無事退職して、私も一時期主婦役を退職させてもらって今ニュージーランドでホームステイして現地の小学校で日本語を教えています…」とあります。この行動力は見習いたいものです。
2002年12月21日
白状します。今日クイーンのMDをかけていて、「ショー・マスト・ゴー・オン」が流れてきてアレ、これはクイーンの曲だったのかと無知を知りました。クイーンの曲は殆ど聴いてたつもりがこんな重要なものが僕の記憶に残ってなかったのかと。*映画「ムーラン・ルージュ」の表のテーマが「ネイチャー・ボーイ」なら通奏低音が「ショー・マスト・ゴー・オン」だとは分かっていたのにそれがあのクイーンのものだったとは。*それでもフレディ・マーキュリーは今でも僕のアイドルの一人です。新着DVD「クイーン・グレイテスト・ビデオ・ヒッツ」で彼の姿をあきず見てます。
2002年12月19日
8ミリ映写機のこと。*ビデオ・カメラの時代になってかなりなります。ベータやVHSの大きいテープに録画していたのが8ミリビデオになり今はデジタル・ビデオです。*8ミリ映写機を借りてきました。さあ写そうとするとランプは点かないしフィルムは動きません。故障です。20年近くと使ってないと回転部分のゴムベルトが劣化して溶けてしまってました。代品のベルトを作ってようやく写るとそれだけでうれしくなります。*31年前の僕の結婚式の映像です。両親や伯父さんや伯母さんの動く姿がそこにあります。僕のところには映写機がなくて今まで一度も見たことのなかった幻のフィルムでした。*8ミリ映写機のことを思い出させてくれたMさんに感謝。
2002年12月12日
ここのところ大画面での映画を見ていません。月曜日にフロント・プロジェクターが戻ってきていたのですがテストできないままでした。*バージョン・アップの機能の一つであるパソコン画面を投射するというのをやっと今日試しました。接続コードを買いに行って悩みながら結線して、古いノートパソコンで手製白ボード・パネルに写して見ました。約50インチ相当です。*C−Uで撮った「流れ橋」ですが手製パネルの白ペンキ光沢が反射してまるで油絵のようになりました。これは素晴らしいの絶賛です。思わず一人で拍手です。バイオとは全く違う再現ですが、失敗写真もアートになってます。バージョン・アップ大成功でした。**見学歓迎します。
2002年12月11日
お久しぶりの記帳です。*日々色々ありますが今日は他愛の無い話。*百均ダイソーで「方位磁石」を買いました。漢字表記とあるので東西南北が分かれば十分と手にとりました。全く必要はなさそうですが道に迷った時に100円で助かれば一度の出番で元は取れるというわけです。*帰ってじっくり見たらなんと「子丑寅卯辰巳…」とあります。これではまるで江戸時代です。そうか、これは古文書サークルの勉強会に使える。*しかしこんなもの僕以外では誰が買うのでしょうか?**ついでの実験で携帯電話に近づけると見事に方位は狂います。*ケータイが頭に良くないのはこういうことでしょう。渡り鳥にケータイを持たせたらきっと帰り方が分からなくなります。(これは新説)。
2002年12月01日
人物画スケッチは今夜で4日目になりました。昨夜で終われば三日坊主そのものでしたが、今回は続けられそうです。F4号という小さい画面なので短時間仕上げに適しています。*そのうちモデルをお願いしますので心当たりの方がよろしくお願いします。上手な人は他に沢山おられるので、僕は個性的なものを目指しています。似顔絵のつもりではありませんが(女性は)できるだけ魅力的にと努力します。
2002年11月29日
このホームページも飽きずに見てくれている人の御蔭で訪問カウンターも2300を越えました。ニフティのホームページ容量もそろそろ増やす必要がありそうです。(文字のページだけなら当分大丈夫です)。**話は全く変わって。昨日から人物画の練習をはじめました。F4号のスケッチブックに昨日1枚今日も1枚描きました。なかなか面白いものが出来ます。しなくてはいけないことが沢山あって時間がないというときに限ってこういうことがしたくなるものです。
2002年11月27日
昨日から向かいの宅地開発予定地での埋蔵文化財の発掘調査が本格化しています。遺跡の名称は「長岡京跡右京北一条二坊一町、宝菩提院廃寺、西垣内古墳」です。発見が期待されるものとして、「長岡京(西暦784ー794)時代の道路跡」・「飛鳥時代の寺院にかかわる建物等の痕跡および屋根瓦」・「消滅した古墳の痕跡」とあります。*もし道路跡が出たらすごいことです。宮域の北西の端にここは当たります。こんなところまで道路が出来ていたとしたら長岡京の完成度は見事なものだったと証明できます。何が出るか楽しみなことです。
2002年11月25日
ソニーバイオが回復しました。ようやくこれで写真を見てもらえます。*古いNECパソコンでの表示ではどれもこれも失敗写真に見えてました。その写真をこのバイオで見返すと撮ったときのまわりの状態まで思い出せます。*この液晶パネルは日立製ですから次のパソコンは日立にしましょうか。**結局今回もどこが悪かったのか分からずに治ってきました。(どこも悪くないといって返ってきたが、訳がわからん)。
2002年11月22日
来年の日記を買ってきました。もうそんな時期です*博文館3年連用日記というものです。1ページに3年分書くのです。来年からの3年使う予定です。これで10冊目になりました。*実に30年間の自分史がこれでできるわけです。読む人は誰もいないのにここまで続けて来た事は我ながら驚きです。*いまさら止めるわけにはいきません。(博文館が廃業したらやめます)。 
2002年11月21日
ホームページ更新が出来ない状態でした。*ソニーのパソコンでのネット接続ができなくなり、ホームページのデータを予備機のNECパソコンに移すのに手間取りました。*その間に京大の銀杏並木も写真に撮りましたが、NECでの色の再現が不満なので「CU散歩」での紹介は見送りです。*今日も東寺・弘法さんの縁日に出かけ面白い写真も撮れましたがそれも省略です。*縁日では古文書と古地図を買いました。なんとか読めて意味も分かるというのは僕も少しは進歩したのかと感じています。*それに比べてソニー・パソコンは成長しませんね。(バイオ、あんたは機械だったのか)。 
2002年11月18日
「むこうまち町並み復元模型」を向日市まつりで展示。*16日と17日の両日、競輪場を会場にした市制30周年記念の向日市まつりに参加しました。復元模型制作の一員として展示物の解説を担当し楽しめました。*模型はなかなか好評でした。昭和10年の町並みを復元したのでこれを見て「今、自分の住んでいるところはどのあたりか?」という質問が多くありました。なかには活断層はどこを通っているのかというのまでありました。*幼稚園児くらいの男の子が模型のそばを離れないので聞くと「これを買って欲しい」と言ってます。どこが気にいったのかと大困りの付き添いの祖父母(?)。結局、今度おじいちゃんに作ってもらえばいいと納得させ、その場はあきらめてくれました。*町並み復元模型の評価が一段とあがった気分でした。
2002年11月14日
「やまぶどう」と「のぶどう」。*C−Uカメラ散歩2で紹介した「やまぶどう」の名前はまちがっていました。指摘されてわかりました。正しくはこれは「野葡萄」です。これは食用にはなりません。宮沢賢治の童話「めくらぶどうと虹」での「めくらぶどう」がこれです。確かに虹のようにカラフルなものです。もしこれが食べられる物なら子供の頃に知っていてもよさそうだとは思っていたのですが、試食しなくて幸いでした。**ホームページを見て反応してくれる人がいてほんとにうれしいことです。
2002年11月11日
ヌード・クロッキー会に参加しました。1ポーズで10分とか7分とかでクロッキーするわけです。何度も参加しているのですがいつもながら全く上達しません。終わってから皆で合評会をしました。先生の評はそれぞれなかなか良いということでした。僕も他の人の描いたのを見ると、うまくなったなあと同感です。*僕自身のものはこうして並べると一番下手になってしまったように見えました。心を入れ替えて取り組まないとこれはまずいと痛感しました。もう一度やりなおしです。
2002年11月09日
水引薬玉のはなし。*C−Uカメラ散歩2で紹介していますがその後いくつか分かりました。*向日町の旧家でもひな祭りに一対の久寿玉を飾るという例がありました。その写真はすぐには見つからなかったのですが、京都・冷泉家の図録で、節句の飾り物のおおきな薬玉の写真を見ることができました。いずれも布製の花で玉を飾り立てるというものです。着物の柄として薬玉を描いているものもありました。*C−Uで紹介したものは落ちついた色調と技巧から加賀水引の関連の人の作のようです。珍しいものということがあらためて分かりました。もう少し調べてみます。
2002年11月05日
「バッハとギターの出会う日」というギター・リサイタルに行ってきました。期待通りのなかなか気持ちのいい演奏会でした。*あまり情感が前面に出てこない少し無機質なところがある、それでいて音が遊び戯れているというように聞こえるバッハも好きです。今聞こえている音、次に出てくる音を楽しむという感覚です。色彩で表現するとカラフルな点描のようなものです。*僕の気分が今明るいものを求めているということでしょう。
2002年11月01日
スケッチクラブOB展の会場当番をしています。そこで実に面白い体験をしています。卒業後30数年を経て今回が第1回のOB展です。学生時代の学年差は決定的なものでしたが今では年齢差を越えて話せるようになりました。*ほぼ初対面に近いのにまるで30年前からよく知っているかのように話がはずみます。今日などは広島から来たという人と話していて僕の脳内でドーパミンが今大量に出来ているなと思うくらいハイになりました。クラブの先輩でもないということで今後二度とこの人に出会うことはないでしょう。*飲み屋で盛り上がるのは体験していますが、これはまたいったいどうしたことでしょうか。実に楽しく時間が過ぎていきます。
2002年10月28日
昨夜は久しぶりに映画を見だしたのですが、とても見ていられなくて途中で止めました。実話のヘミングウェイを主人公にした「ラヴ・アンド・ウォー」というものです。今と重なってリアルすぎる戦争シーンは見ていられません。*今夜は20代の女性のラブ・ロマンスでハッピーエンドとなる「アメリ」を見て気持ちよくなりました。フランス映画だから登場人物は変な人ばかりですがそれが又見てる僕の心をおおらかにしてくれます。日本語吹き替えで見たので、字幕を読まなくていいのは疲れた頭にはちょうどいいです。*「アメリ」はルイ・マル監督の「地下鉄のザジ」の現代版です。ザジは少女でしたがそれから少しだけ年が経ったということですか。
2002年10月24日
昨日から我が家に隣接する竹薮がとうとう切られはじめました。もう1週間もすると家の中から竹薮を見て季節を知るという楽しみが消えてしまいます。父祖伝来の土地が税金の肩代わりとして国のものになりそれが宅地開発業者の手にわたり、建て売り住宅が21軒建てられます。その時に巡り合わせ、切られる竹を見て無力感が強くなります。
2002年10月20日
調べてみるとここ2週間映画を見ていません。しばらく見てなかったけどそんなになるかと少しオドロキです。なにしろサッカーのTV観戦で映画の時間が取れなかったということです。まあ何よりも見たい映画がなかったわけです。*僕はけっこう移り気だから熱中することと醒めてしまうのが早いということもあります。いつも新鮮なオモシロサを感じさせてくれるものが趣味として続いているものになります。*道具をそろえて始めたのに止めてしまったことはいろいろあります。道具選びが楽しくて結局何も作らずに終わったというのまであります。*さすがに落ちついてきたこの頃は笑い話は減りました。
2002年10月16日
昨日、Kさんから蛇腹カメラを預かりました。すごく保存状態のいいものでどれだけ大切に扱われてきたか想像できるものです。さすがに僕も「蛇腹カメラ」で撮られた記憶はありません。2眼レフは兄達が持っていたのでよく覚えていますが。*このカメラは木川光学のKIKOTUBASA・RAPIDKIKOという名前のようです。インターネット検索でも今のところこれしか分かりません。*シャッター・レリーズも絞りも大丈夫のようで今でも写真機として使えそうです。*メカニズムを手で触っているだけでなぜかとても懐かしい気分になります。*使い捨てカメラを発明した人はとても罪を作ってしまったようです。便利さと引き換えに心を退化させてしまいました。
2002年10月14日
MTB(マウンテン・バイク)でその後家の近くを毎日走り回っています。実用変速は10段にしてこれで十分です。さすがに山道は体力不足で無理でしたがここらあたりの坂道なら何の問題も無く楽しめます。*Wサスペンションというのも尻へのショックが少なくこれは便利なものです。歩道の段差など気にしなくて走れます。ワイドタイヤも安定感のある走行が出来ます。*MTB購入で全く予想外の展開ですが、なんでも経験しないと分からないものだとまたもや痛感しています。おもしろいものです。
2002年10月10日
*痛風の治療に軽い運動がいいということで、自転車散歩(ポタリング)を半年ほどしてきました。ポタリングという語感のとおりのんびりと自転車に乗るということですが、どうもこれは僕の趣味に合いません。車やバイクに追い越されるのは仕方が無いのですが自転車に追い越されると落ちつきません。*今日18段変速という自転車を買いました。早速試乗してみてスピードが出ると気持ち良くなります。ポタリングを続けてストレスを感じるよりよっぽどこの方が体に良さそうです。(汗をかくほど運動をすると尿酸値が上昇するということは知っているのですが)。
2002年10月07日
「千と千尋の神隠し」を見ました。これが2度目です。沼の底へ行く線路沿いの描写が何かを連想させるなと思ったら「イバラードの世界」です。こんな感じでの「銀河鉄道の夜」も見てみたいものです。*ラストで少女の千尋が千であったときのことを覚えているのに、両親たちは豚であったときのことを忘れてしまっているというこの差は決定的なことです。どんな体験も忘れてしまえばしなかったと同じ、単なる日常の繰り返しです。記憶していることで体験は貴重なものになります。*私たち大人は大人になるためにあまりにも手軽に忘れてしまってきました。大事なことを忘れたということさえ気づかない。
2002年10月06日
今日は朝9時から「むこうまちを歩こう」の本番の日でした。文化資料館「むこうまち歴史ウォーク」という企画から向日市市制施行30周年記念事業ウォーキング大会ということになり市全体の事業でした。ボランティア・スタッフとして参加して約5キロ2時間をたくさんの人と歩きました。想定では300人くらいだろうというものが500人を超えての参加で大盛況でした。コース設定からイラスト・マップ作成まで担当した市民有志としては満足の一日でした。
2002年10月04日
ソニーのデジカメサイバーショットU(C−U)を手に入れてまだ2ヶ月と少しですが、撮影枚数はなんと4300枚をこえました。ここまで活躍するとは予想外のことです。*かつての時代の預言者・マクルーハンを思い出します。「メディアはメッセージである」というのを実感しています。*C−Uというデジカメに出会わなければこの状態はありえません。今まで4台のデジカメを使ってきましたがそれらは銀塩カメラの代替品でした。*今の僕には「C−Uで撮る」というのが一番の動機で、何を撮るかはその次になってます。たとえば携帯メールをするのが第一のことでメールの内容はさして問題でないというのと同じです。*まさにメディアが伝える内容になっているのです。
2002年10月02日
身近で初期アルツハイマーの話が増えてきました。*僕の場合は昨日さあ夕食を食べようとしたらご飯を炊いていなかったのにやっとその時気づいて、これで土曜に続いて二度目。*歴史サークルの人が石碑の拓本を取るというのでその時間に行ったら誰もいない。その夜電話があってうまく取れましたありがとうございましたと報告を受けるが狐につままれたような話。*何度も見たつもりのDVDソフトのパッケージが封を切っていない状態だった。そんなはずはないのにと初期アルツハイマー状態。
2002年10月01日
10月の雨です。金木犀の香りが漂っています。岩波現代短歌辞典をみていたらこんな歌がありました。「身を浄くたもつよろこびしくしくに秋の夜ふけて匂ふ木犀」穂積忠。ここでの「しくしく」の意は「うちつづいて」ということでしょう。まさか「しくしく泣く」というのではないでしょう。木犀の濃厚な香りと秋の夜ふけの清々しさを対比させていると感じます。


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