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Update 2000.1.15
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交響曲1番 ホ長調「スラヴ」Op5
初演はぺテルブルグ。当時15歳のグラズノフが学生服で指揮したしたことは、あまりにも有名である。 やがて、この曲はフランツ・リストの目にとまり、1884年、ワイマールで演奏される。

第1樂章 Allegro
第2樂章 Scherzo. Allegro
第3樂章 Adagio
第4樂章 Finale.Allegro

第1樂章・・・西洋の雰囲気のある暖かさを感じる軽快な楽章。
第2樂章・・・民族的。ボロディンの「イーゴリ公」に似た雰囲気がある。
第3樂章・・・3部形式。力強い中間部と哀愁漂う前後部からなる。
第4樂章・・・ポーランド民謡をテーマに盛り上がり、爆発する。

<所見>
グラズノフの特徴(つまり西洋音楽とロシア音楽の融合)がよく現れた作品に思います。 この作品が後に書かれる7つの交響曲の基本になっているような気がします。 華やかな1楽章、民族的な2楽章、おちついた感じの3楽章。そしてフィナーレと展開がとても面白い。 特に4楽章は導入部に「かっこよさ」すら感じます。 4楽章=フィナーレ。ひたすら派手な西洋音楽と違い、常に民族音楽を意識し、やや控えめなフィナーレを愛らしく思います。

交響曲6番 ハ短調 Op58
8曲ある交響曲の中で傑作と評価されている。 初演は1897年3月27日、自ら指揮をする。また、同時にラフマニノフ交響曲第1番も 同時に指揮した。

第1楽章 アダージョ(導入部) アレグロ・パッショナート(主部)
第2楽章 主題と変奏(主題、変奏1〜7)
第3楽章 間奏曲(アレグレット)
第4楽章 フィナーレ(アンダンテ・マエストーソ)

第2楽章、第3楽章は伝統的スタイルから外れており、個性的な構成になっている。 (つまり、第2楽章は変奏曲、第3楽章はスケルツオではなく、間奏曲)。 第3楽章はバレエ音楽「四季」に似た、木管楽器のきれいでおとない楽章。
第4楽章は威厳と迫力にあふれている。楽天的交響曲(オプティミスティックシンフォニー)ともいわれる所以である。

<所見>
グラズノフの特徴(つまり西洋音楽とロシア音楽の融合)がよく現れた作品に思います。 力強さ、躍動感を全楽章とも感じられます。

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