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〜代表作品紹介〜

Update 2000.2.15
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コンサートワルツ No.1 Op47
ご存知の方は多いはずです。10年ぐらい前ですが、NHK−FMのクラシック音楽番組のテーマ音楽として使われていました。1893年に作曲されたこの曲は後に作曲されるコンサートワルツ No.2と同じく、ヨハン・シュトラウスの影響があるのか、導入部とコーダのある曲です。感情が豊かで楽しいワルツです。

バレエ音楽「四季」 Op67
1900年2月20日(ロシア暦2月7日)にペテルブルグのエルミタージュ劇場で初演される。
脚本&振付:プティパ/装置:ラムビーニ/衣装:ボノアレフィ/指揮:ポノマリェフ
役は、霜:パヴロヴァ/バラ:シンスカヤ/牧神パン:オブコフ

普通バレエ音楽は3〜4幕で構成されているが、バレエ音楽「四季」は1幕4場(冬春夏秋)で構成されている。当時のバレエ音楽は物語性があるものが普通とされてきたが、バレエ音楽「四季」は自然の情景を擬人化したもので抽象バレエの先駆的作品と言われている。
バレエ音楽「四季」はマリウス・プチパ(くるみ割り人形の振付を行った人)の依頼で作曲された。
導入部 冬の訪れを表す。北風を連想させる。
第1景 冬(4つのバリエーション)
霜・・・・・フルートを中心としたポロネース風
氷・・・・・木管楽器を中心に軽く
霰・・・・・スケルツォ風
雪・・・・・雪のワルツ
コーダ・・冬の再現と春の訪れ。ハープが春の風を誘う。
第2景 春
バラの踊り・・・微風。花が咲き・・・。
小鳥の踊り・・・小鳥がさえずり・・・。
第3景 夏
矢車菊とケシのワルツ・・・暖かい風が吹き、作物が育つ。生命のたくましい風景。
舟歌・・・・・・・・・・・日が落ちて、水の精たちが踊る。
バリエーション・・・・葦笛の変奏。
コーダ・・・・・・・・・・花、麦の葉、森の精らが踊り、もりあがる。いよいよクライマックス「秋」へ。
第4景 秋
バッカナール・・・・・ロンド風の速い音楽。冬(霰)、春(微風)、夏(矢車菊とケシ)が加わりそれぞれの季節を再現する。
小さなアダージョ・・・間奏曲。ゆったりと。
バッカスの礼賛・・・・バッカナールの再現。やがて、季節は冬になっていく。
アポテオーズ・・・・・星が輝き、最後は力強くおわる。

ロシアの自然そのものを音楽で表した表情豊かな作品で、親しみやすい。
グラズノフの作品の中で最も有名な作品の1つです。中でも、第4景の「秋」のバッカナールが有名で、吹奏楽コンクールでもよく演奏されます。
チャイコフスキーの影響も受けているようです。CDも簡単に見つけることが出きると思います。
第1景の「冬」は4つの変奏(霜、氷、霰、雪)がそれぞれに面白い。 第3景の「夏」はさわやかさを感じます。(ロシアの夏はそんなに暑くないからでしょうか?)
構えることなく、さらりと聴ける作品です。気がつくと、あっという間に1年が過ぎていますよ。

バレエ「ライモンダ」組曲 Op.75a

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