〓 | この本を読んでヘルマン・ヘッセを読みたくなった。2段組の一見読みにくそうな本であったが、一気に読んでしまった。社会のルールからはずれた者へのあこがれが、この本あたりから芽生えてきたようだ。 |
〓 | 筒井康隆ゆえに書評も面白い。と言っても筒井康隆の小説ほど面白くはないが、筒井ファンなら非常に興味のあるものである。あんなムチャクチャな小説を書くひとは、どんなムチャクチャな本を読んでいるのか?と思いきや、なかなかまともな本が多い。とまあ、そういうあたりは筒井康隆自身がこの本のなか(作家が書評をする時)でしっかりと解説している。 |
〓 | <読みながら空想の悦楽にひたり、決断の勇気をふるい、自分を再発見し、つくられた国家史をあばき、無窮の境地に遊べる基本図書群を、読書のポイントとともに配位した。一日一冊で一年、一月一冊で三〇年間の遊学計画のために。>1981年に出た当時の前衛雑誌「遊」の表紙に書かれた言葉。この中に松岡正剛氏の薦める、遊学の為の365冊の本が載っていた。これにより読書の巾がかなり広がった。 |