7月 12日(土)−13日(日)
 鳥見日記も随分御無沙汰である。3月以降カワセミが産卵行動に入り何処に行っても充分会えなかった。うろつき回って結局元の第1ポイント下流の工事途中の橋のたもとで今年生まれの若カワセミに常時会えるようになった。
 第1ポイントは田に水を引くため増水しおり水を落とす秋頃までは難しそうである。
 両日とも雨であったが橋のたもとに車を止め(現場にたどり着くまでは堤防上の道に伸びた雑草をRV車で押し倒して進むのが大変)、ハッチバックの窓を跳ね上げて待つ。
 1週間ぶりで表れないため餌場を変えたか事故でもと不安になる。早朝はカワラヒワが雑草の実を食べに表れるくらいで目的のカワセミは表れない。小雨が降り出すと橋脚の下にツガイのノバトが雨宿りに表れる。お互いが羽繕いし合う仲むつましいペアである。様子を撮るが暗くて1/30のSSでぶれる。10時を過ぎてカワセミ若が表れる。胸が黒ずみ足の赤さが薄い。橋脚をはさんで上流なので遠くて逆光であるが、幸い小雨でコントラストは強くならない。12日には兄弟であろう2羽が姿を見せた。ザリガニや小魚を捕るが飛ぶ瞬間が把握できないのと暗いこと、それほど頻繁にダイブしないため飛びモノは撮れない。12日にはススキ(?)に停まり羽繕いを割と長くする。人工物の入らないカットを充分撮る。その後も何度も飛来し150カット以上を撮る。こんなことは今までにないこと、子供の用事で正午過ぎに帰る。
 用事を済ませてPCで写真の整理をしていると妻が庭にアゲハが群れていると知らせてくれた。あわててロクヨンからサンニッパにカメラを付け替えてベランダに、3匹のアゲハがミカンの木に群れている。AF−Sでピントを合わせて数枚撮る。ヒントが合うのが分かる。こんな感覚初めて、気持ちいい。写真は偶然とはいえ3匹にピンが来ていた。

 13日は8時過ぎに同じポイントに到着、先週もそうであったが日曜日は出が悪い。降り続く雨の中、10時を過ぎても頻度は少なく近づかない。遠くの川辺に生える雑草に停まったところをロクヨンに2倍テレコンを付け、AFで難しいのでMFでファインダー内のピント合焦マークを頼りに撮る。後で確認すると多くが後ピンであった。SSも稼げないのでブレもあった。開けた窓から水滴が入るため、跳ね上げた窓を閉めて待つ。
 ふと下流を振り返ると未見の水鳥、ササゴイかと思ったがゴイサギの幼鳥ホシゴイであった。あわてて後部座席の窓を開けカメラをセットする。相手は杭の上に止まり羽繕いを始める。ファインダー一杯に姿を捉える。そのうち左足を体に引っ込め片足で休憩モード、目も時々開けるだけ。カワセミはと元の場所を見るとチョコンと止まっている。100枚程度撮って雨が強くなったので帰路につく。