○ 壁回りの用語を集めてみました。
右記に基本となる2つの壁の種類を描いておきました。
☆大壁(おおかべ)
柱を隠す洋室の納め方です。
☆真壁(しんかべ)
柱を見せる和室の納め方です。
☆軒桁(のきげた)
木造建築の外壁の最上部で軒の下に渡される水平材のことです。柱の頂部を固め、垂木、小屋梁を支えます。
☆火打ち梁(ひうちばり)
「火打ち」とくれば、水平に設ける補強材だと覚えてください。
小屋組の隅角部に設ける補強材のことです。地震力や風圧力などの横方向からの力に抵抗するために45度の角度で設けます。
☆まぐさ
別名「窓まぐさ」ともいいます。
窓建具(アルミサッシュ等)の上枠を取り付けるための水平材のことをいいます。この「まぐさ」で窓上部の壁も支えます。
☆窓台(まどだい)
窓建具(アルミサッシュ等)の下枠を取り付けるための水平材のことをいいます。
☆筋違(すじかい)
柱・桁などで四角形に組まれた軸組に、対角線状に取り付けた補強材のことをいいます。地震力や風圧力などの横方向からの力に抵抗するために木材・丸鋼などを取り付けます。これにより、四角形が菱形に変形するのを防ぐことができます。
☆間柱(まばしら)
構造上の支柱ではない、壁の下地材を取り付けるための補助柱のことをいいます。柱を2つか3つに割ったものを使用することが多いです。
間柱と筋違がクロスする場合は、間柱のほうを掻き込みます。
☆通し柱(とおしばしら)
2階建て以上の木造建築物の場合耐震性を高めるため、一部の柱を、土台〜軒桁まで1本の柱で通します。建物の隅角部には、必ず設置します。
☆管柱(くだばしら)
通し柱とは違い、階ごとに建て込まれる柱のことです。
☆火打ち土台(ひうちどだい)
土台の隅角部に設ける補強材のことです。地震力や風圧力に抵抗するために45度の角度で設けます。土台と同様に、防腐処理をすることが多いです。
☆土台(どだい)
木造建築の柱の下部に設置して、柱からの荷重を基礎に伝える役割を果たす部材のことです。基礎とは「アンカーボルト」で緊結します。シロアリや湿気の害から守るために防腐処理をすることが多いです。
☆布基礎(連続基礎)
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大壁
(おおかべ)
洋室の納め方
(柱を隠す) |

平面図です。(イメージ) |
真壁
(しんかべ)
和室の納め方
(柱を見せる) |

平面図です。(イメージ) これ以外にも、いろいろ納め方があります。
少し「ちり」が何を指しているのか分かりにくいですね。
「ちり」は、柱面と 塗壁の仕上面 との差のことをいいます。 |

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