コンクリートについて 只今制作途中です。(現時点では、メルマガの内容と同じです。もう少し手を加えるつもりです。) |
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◎コンクリートの話・・・
まず、コンクリートとは何で出来ているのか?
セメント(粉状)+水=「セメントペースト」といいます。
その「セメントペースト」+「砂 (細骨材)」=モルタル
その「モルタル」+「砂利(粗骨材)」=コンクリート
○ 鉄筋は、引っ張られる力に強いが、サビやすく、火に弱い。
○ コンクリートは、耐火性があり、圧縮力に強いが、引張力には弱い。
この2つの材料をうまく組み合わせることにより、圧縮力・引張力に強く、
サビにくく、耐火性がある構造体ができます。それが鉄筋コンクリートです。
ちなみに、コンクリートは「梅干し」と同じ「アルカリ性」です。
鉄筋コンクリート構造の寿命は、主として鉄筋を被覆しているコンクリートが
大気中の炭酸ガスと反応して鉄筋の防錆の役目を失うことによって決まります。
コンクリートが、鉄筋を「サビ」や「火」から守れるようにするために、
コンクリートの表面から、中の鉄筋の表面までの寸法を「被り厚さ」といいます。
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◎セメントの種類について
ポルトランドセメント
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普通ポルトランドセメント
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普通ポルトランドセメントがセメント生産量の8割を占める。
単にセメントという場合は、普通ポルトランドセメントのことをいう。 |
早強ポルトランドセメント |
緊急工事や冬期工事に使用する。 |
中庸熱ポルトランドセメント |
硬化時の水和熱が少ないため、大量のコンクリートを使用する工事に使用する。 |
混合セメント |
高炉セメント |
海水などに対する抵抗性があり、河川、湾岸工事などに使用する。 |
シリカセメント |
水密性、耐化学性に優れている。 |
フライアッシュセメント |
化学的浸食を受ける場所で使用する。 |
特殊セメント |
膨張セメント
オートクレーブ用セメント
白色セメント など |
膨張セメントは、別名「無収縮セメント」ともいいます。
白色セメントは化粧用。 |
アルミナセメント |
硬化が非常に早い。(24時間程度) |
だいたいこんな感じです。
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◎コンクリートに関する用語
☆水セメント比
コンクリートは ”混ぜ物”です。入れるものの”サジ加減”でコンクリ
ートの強度も変わります。そのコンクリートの強度をはかる”ものさし”
それが「水セメント比」です。練り混ぜるときのセメント量と水量の
重量比を百分率で表したものです。
水量
━━━━━X100 で表します。
セメント量
この値(%)が小さいほど強度は大きくなります。
(水に対してセメント量が多いほど強度は大きくなるということです。)
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☆爆裂(ばくれつ) (たぶん出題されることはないと思うのですが…)
【DO!12】
コンクリートの中性化が進行すると、その中の鉄筋が腐食しやすくなります。
また、コンクリートの「ひび割れ」部から、コンクリート内部に雨水などが浸入して、
内部の鉄筋が錆びることがあります。錆や腐食により鉄筋が膨らみ、
部分的にコンクリートを破壊することを「爆裂」といいます。
押し出されたコンクリート片は、行き場もなく、ただ落ちるだけ…
よく、高架橋からのコンクリート片の落下がニュースになっていますね。
↓爆裂 築25年ぐらいの鉄筋コンクリート造建築物です。
よく見ると中央右手に茶色く錆びた鉄筋が見えます。
錆びた鉄筋がコンクリートを押し出しています。(危険です。)
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