処遇改善加算とは

処遇改善加算とは

介護職員の賃金改善を目的とし、月々の介護報酬に対して一定の比率で加算金が上乗せされる制度です。
加算金は、介護職員の処遇改善のために、一時金または月々の基本給の増額、手当の新設等で全額使い切らなければならないという条件があります。

平成29年度に新設された加算Ⅰとは

従来の処遇改善加算では、最高で介護職員一人あたり月額27,000円相当の賃金上昇が可能でしたが、今回はさらに月額37,000円相当の加算が可能な要件が追加されました。
この加算を利用している事業所と利用していない事業所では、介護職員の賃金額に大きな差が生じ、優秀な人材は加算Ⅰを取得している事業所に流れていく可能性があります。
介護職員の離職率の低下とモチベーションアップの為にも、絶対に加算Ⅰを取りたものです。

加算Ⅰ概要

加算Ⅰを取るための要件

新設された加算Ⅰを取る為には、次のキャリアパス要件Ⅰ〜Ⅲと職場環境等要件を全て満たす必要があります。
キャリアパス要件Ⅰ:職員の職位、職責又は職務内容に応じた任用の要件ならびに賃金体系を定める
キャリアパス要件Ⅱ:教育研修の実施と評価又は資格取得のための支援
キャリアパス要件Ⅲ:経験若しくは資格等に応じて昇給する仕組み又は一定の基準に基づき定期に昇給を判定する仕組み
職場環境等要件:資質向上の目標、労働環境・処遇の改善、その他の中から 1項目以上実施予定項目を選ぶ 

よしだ経営労務管理事務所では、加算Ⅰを取る為に必要なキャリアパスの基本規程の作成から、賃金体系の構築、人事評価制度の導入を追加料金なしの顧問料金のみで、全てお手伝いします。

キャリアパスの導入と助成金の活用

上記のキャリアパスを展開する上で、利用できる助成金制度があります。助成金制度を最大限に活用して、より良い介護現場を作り上げていきましょう。
まず、キャリアパス要件Ⅰを満たす上で必要な賃金体系を定めることで、介護労働者雇用管理制度助成が利用可能です。まず制度の導入で50万円受給でき、その後離職率の低下や、生産性が上昇しているなどの要件を満たすことで、最大230万円も受給可能です。
その他にも、キャリアパス要件Ⅰを満たす上で人事評価制度を導入する場合、平成29年4月より新設された人事評価改善等助成金が利用できます。まず制度の導入で50万円受給でき、その後離職率の低下や、生産性が上昇しているなどの要件を満たすことで、最大130万円受給可能です。