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その8.知っ得!助成金情報(5)

こんにちは、社会保険労務士の吉田です。

さて、知っ得!助成金情報として4回連載してきましたが、今回の5回目で一区切りにしたいと思います。

最終回の今回は、有期契約労働者に利用できるキャリアアップ助成金のうち、人材育成コースについて説明したいと思います。
これは、キャリア形成促進助成金で紹介した「認定実習併用職業訓練コース」の有期契約労働者版です。
キャリ形と異なる点は、OJTへの賃金助成がキャリ形よりも100円多い、1時間当たり700円である点。
OFF-JTにかかった費用が全額支給される(ただし、訓練時間により上限あり)点。
OFF-JTが外部機関によるものだけでなく、自社で行うものも認められる点。
と、キャリ形よりも、より使い勝手の良い条件となっています。
特に、OFF-JTについては、自社で、5年以上の経験を持った社員であれば、講師に認定してもらえますので、自社の社員を講師にして、自社の会議室等でOFF-JTを行うことが可能となり、カリキュラムの組み方の自由度がかなり高くなります。

注意すべき点としましては、訓練の開始1ヶ月程前までには、訓練計画を提出し、訓練生にジョブカードセンター等でキャリアコンサルタントによる1時間程度の面接を受けてもらう必要がある点です。これを忘れると助成は受けられません。

今回紹介した人材育成コースと、前回紹介した正社員転換コースは併用して利用することが可能ですので、例えば半年間訓練を実施した後、正社員に転換した場合、社員1人あたり80万円程度の受給が可能です。
また、正社員転換コースだけの場合は、入社後最短でも6ヶ月雇用後にしか、正社員に転換することが出来ませんが、この人材育成コースを利用した場合、最短3ヶ月の訓練実施後に、正社員に転換させることも可能です。

経験の未熟な方を中途採用で雇い入れる場合、キャリアアップ助成金は非常に有用な制度となりますので、ぜひ活用をご検討下さい。