こんにちは、社会保険労務士の吉田です。
さてさて、知ってると得する、知らないと損する助成金情報ということで、
いよいよ、どういった助成金があるのかを順番に紹介していきたいと思います!
まず、どこの会社でも使いやすい助成金として、「キャリア形成促進助成金」(通称「キャリ形」)をご紹介します。
どの会社でも、スタッフ教育はしていると思いますが、例えば会社がお金を出して、外部のセミナーや講習をスタッフに受けさせた場合、このキャリ形を申請することで、その費用の一部と、訓練受講時間の賃金の一部が助成されるんです。
対象者は正社員です。(有期社員などには、次回以降に紹介するキャリアアップ助成金を利用します。)
通常の社員であれば、訓練にかかった費用の1/3(ただし、訓練時間により上限あり)と、1時間あたり400円の賃金が助成されます。
なお、この社員が入社後5年以内で35歳未満の若い方であった場合、
訓練にかかった費用の半分(ただし、訓練時間により上限あり)と、1時間あたり800円の賃金が助成されます。
それ以外にも、社員に受けてもらった講習が、会社が強制したものでなく、社員自らが望んで受けたものであった場合も、訓練にかかった費用の半分(ただし、訓練時間により上限あり)と、1時間あたり800円の賃金が助成されます。
あとは、例えば海外で取引のある会社の社員さんで、海外関連業務に従事してもらう為に、英語などを勉強してもらうといったことでも、訓練にかかった費用の半分(ただし、訓練時間により上限あり)と、1時間あたり800円の賃金が助成されます。
どうでしょうか? 以上の助成金はきちんと申請すれば、まず問題なく、お金が返ってきますので、会社が費用を負担して、社員に外部セミナー等を受けさせているところは、是非活用しましょう。
さて、次回は、キャリ形の中でも、一番支給額が大きい反面、手続きの煩雑さと仕組みのややこしさから、事業主が独自で申請するのがなかなか難しい、新入社員の教育訓練を実施した場合に支給される「認定実習併用職業訓練コース」について説明します。
このコースのすごいところは、外部の訓練だけでなく、社内訓練に要した時間についても1時間あたり600円の賃金助成が出るんです!
新入社員の方なんて、基本半年くらいは社内訓練みたいなものですもんね。
これは、利用しないと絶対損ですよ!
では、次回をお楽しみに。