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その2.ビートルズと労務管理(2)

こんにちは、社会保険労務士の吉田です。
ビートルズが世界中であれだけ売れた理由のひとつに、4人の個性がそれぞれ際立っていたことがあると思います。

ジョン・レノン・・・職人肌、理想主義者
ポール・マッカートニー・・・社交的、器用、したたか
ジョージ・ハリソン・・・クール、控えめ、後輩気質
リンゴ・スター・・・穏やかな平和主義者、ひょうきんな3枚目

もちろん、実際のところはどうだったのか、わかりませんが、一般的なイメージとしてはこのような感じではないでしょうか。
これを会社の従業員に例えてみると、
ジョンは、仕事はもの凄く出来るが、気難しく取っ付きにくい技術者タイプ。
ポールは、仕事も良く出来、回りとのコミュニケーションもきっちりとれるが、上昇志向の強いタイプ。
ジョージは、おとなしく、言われた仕事を黙々とまじめにこなすタイプ。
リンゴは、いつもニコニコ、会社のムードメーカー
といったところでしょうか。

ジョン「ポール、ちょっと見てくれ。俺が新しく設計した装置なんだが、これがこうなって、こうすると...」
ポール「ワーオ!ジョン、素晴らしいよコレ!近々販売予定の新商品に組み込めば、すごいことになるじゃないか!早速、上にプレゼンして働きかけよう!」


ポール「で、申し訳ないんだけどジョージ、プレゼン用の資料を明日までに仕上げてくれないか」
ジョージ「わかりました、先輩」


かくして、ジョージが徹夜して作った資料を用いた、ポールの素晴らしいプレゼンにより、ジョンの設計した装置は新商品に組み込まれ、販売された新商品は大ヒット。
しかし、会社の評判はポールにばかり集中し、実際の開発者のジョンは、面白くありません。
ジョン「肝心の開発者である俺には少しの報奨金が出ただけで、君は今回のプロジェクトの成功で大出世、納得できないなポール!」
ポール「オー、ジョン、そんなつもりはなかったんだが...、でも新商品に組み込むっていうアイデアを出したのは僕だし、僕がいろんなところに営業で売り込みに行ったのも大きいんだぜ」
ジョンと、ポールが言い争っているところに、ニコニコしながらやってきたのはリンゴ。
リンゴ「やあやあ、天才二人が何を言い争っているんだい。僕から見れば二人とも手の届かないような大天才さ。今回のプロジェクトの成功も、ジョンとポールの二人の才能があってこそじゃないか。さあ、二人とも握手で仲直りだ」
ジョン「リンゴ、君にはかなわないな。すまないポール、俺が子供染みていたよ。」
ポール「オー、僕の方こそ、開発者である君のことをもっとアピールすべきだったんだ。君の開発した装置があってこその成功だからね」
リンゴ「じゃあ、今晩はみんなで飲みにいくか!おいジョージ、君もどうだい?」
ジョージ「はい、先輩。この仕事を片付けてから、後で合流します。」

このように、お互いの個性が非常にバランスよくとれているわけです。
会社経営においては、それぞれの社員の個性を上手に引き出してやることが重要です。この個性のバランスがとれていると、会社は非常にうまく運営されていきます。
ただ、ビートルズの場合もそうですが、お互いの自己主張が強くなりすぎ、全体のバランスが崩れた場合、解散ということになってしまいます。
社長はそのバランスが崩れないように、うまく制御してやる必要があります。

よしだ経営労務管理事務所では、個々の従業員の個性を引き出し、それが絶妙なバランスで回転するよう、人事評価制度の構築などで、社長のお手伝いをさせて頂きます。