|
ブレーキローター(ディスクローター)の故障 |
- 脈動
- ブレーキング時にブレーキペタルが上下して足に伝わる
ブレーキローターの偏磨耗や熱変形により、ブレーキング時にブレーキキャリパーのピストンが
押し戻されることによりブレーキペダルが戻される現象
ブレーキローターの研磨や交換が必要
- ジャダー
- ブレーキング時に発生する振動(車体の振動)
スポーツ走行などでブレーキローターが長時間熱にさらされた場合などに発生しやすい
高熱にさらされて熱変形し元通りに戻らず、変形したままの状態になってしまうことが主な原因
ブレーキローターの研磨や交換が必要
- ひび割れ
- ブレーキローターにひび割れが発生することがある
直ちに制動力に影響するものではないが、割れてしまう事もあるので
早めの交換が望ましい。
- 錆
- 鉄製ローターでは降雨時や洗車時に水がかかると表面に錆が発生する
錆が発生した状態でブレーキをかけると錆により制動ショックや異音が発生することもある
これらは一過性の現象に過ぎないので、数回ブレーキをかけると解消する
数ヶ月間動かさずに置いた場合は錆が深く、制動力が落ちる場合もある
錆に熱が加わり黒錆に変化すると、表面が硬化して制動力が極端に落ちる
ブレーキローターの研磨や交換が必要
- 油分・石鹸成分の付着
- ブレーキローターに油分や石鹸成分が付着すると制動力が著しく低下する
数回強めにブレーキをかけて、付着した油分や石鹸成分を焼き切ると制動力が回復する
|
ブレーキローター(ディスクローター)交換時期 |
ブレーキローターは使用に伴って磨耗するので、定期的に交換や研磨が必要である
日本車では一度も交換しないケースも多い
欧州車のなかにはパッド交換2回に1回程度の交換サイクルを要求するものもある
日本車の場合は上章のブレーキローターの故障の場合には、交換か研磨すればいいでしょう
理想をいえば、2万キロ〜5万キロで一度、ブレーキロターの研磨をすればいいでしょう
ブレーキローターは鋳物でできており、高温でひずみます。冷えても、元に戻りきらずひずみが残ります
写真の様に研磨途中で削れている所と削れていない所があります、これがひずみです
 |
 |
左右写真はブレーキローターを0.3mm研磨した状態
左の写真はローター内側
右の写真はローター外側
黒い部分が研磨されていない部分
白い部分が研磨された部分です
歪んでいました、これでは効きも良くないです |
|
ブレーキロター交換Vs研磨 賛否両論
|
ブレーキローターの研磨には限度があり、深い傷や錆、大きい減り、ひび割れなどは
ブレーキローターの交換がいいでしょう
ブレーキローターの黒錆はローター表面が硬くなりブレーキ制動力が極端に落ちるため研磨が必要です
ひずみや減りの少ないブレーキローターは研磨がいい
一度ひずんだ鋳鉄(ブレーキローター)は再度の歪は小さいので研磨がいい
|
|