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ブレーキフルード交換時期 |
ブレーキフルードは色などで判断できますが、交換基準はあくまで水分吸収量です
特殊な機器を使ってオイル中の吸湿率を測定することができます
(測定機器を所持している工場は殆どありません)
2年に一度(車検時)の交換を薦めます
ブレーキフルードは特性上吸湿性が高く大気中の水分を吸収するため、
期間の経過と共にブレーキフルード内の水分量が多くなります
ブレーキフルードの水分が増えた事による障害
・水分が増えると沸点が上がり、極端にブレーキの効きが悪くなります
ブレーキで発生する熱により、フルードが沸騰して気泡が発生することがあり
気泡が発生すると、ブレーキに圧力が伝わり難くなます
すなわちブレーキペダルを踏んでも弱い制動力しか働かず、極めて危険な状態となります
・ブレーキ内部が錆びてブレーキが効かなくなる
ブレーキライン内の水分量が極端に多くなりますと、鉄で出来ているキャリパーや
キャリパーピストンに錆が発生して動きが悪くなりブレーキ引きずりがおこり
加熱による沸騰して気泡が発生することがあります
キャリパーやキャリパーピストンに錆が発生してピストン固着をします
固着によりブレーキが片効きになりブレーキング時にハンドルの流されます
事故に直結する故障になります
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ブレーキフルードのお話 |
ブレーキオイルとブレーキフルード(フルードとオイル)
ブレーキオイルは正式にはブレーキフルードと言います
オイル は潤滑系の油脂を指し、摩擦の発生する所で使用するものです
フルードの直訳は流動体であり、圧力伝達として役目を果たすものを指します
ATFやPSF(オートマフルードやパワーステアリングフルード)も同様です
ブレーキフルードの規格
ブレーキフルードにはDOT規格がつかわれています
グリコール系とシリコン系と鉱物油系があります、通常はグリコール系を使用しています
DOT3 |
ドライ沸点205℃以上、ウエット沸点140℃以上 |
DOT4 |
ドライ沸点260℃以上、ウエット沸点180℃以上 |
DOT5 |
ドライ沸点260℃以上、ウエット沸点180℃以上 |
通常使用されているDOT3 グリコール系ブレークフルードについての説明
主成分はポリエチレングリコールモノエーテルがであり、酸化防止剤・防錆剤等が添加されています
グリコール系は吸湿性が高く、湿気を吸うと沸点が下がってしまうので
吸湿しても沸点を比較的高く維持できるようにホウ酸でエステル化してあります
グリコール系は塗装を浸しやすい
経年劣化により沸点が低下します
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ブレーキフルード交換 賛否両論 |
ブレーキフルードのDIY
ブレーキフルードを自分自身での交換は避けましょう
エアー噛みなどの危険性のあるブレーキオイル交換を自分で行うという事はやめましょう
ABSブレーキのエアー抜きはプロでも困難です
ブレーキフルードが塗装面に付着すると剥離します、すぐに水で洗い流しましょう |
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