ある日 

     

昨日と同じ空がある
     
白い泡がうごめく岩がある
     
空と海の接点を見つめる人影

     

ひさしぶりだね
     
長い間会わなかったね

    

見慣れた海鳥が波間に漂い
     
私は心の中をさまよい
         
友は過去をさまよい
     
ふたりは今までの人生を手にとっている

     

 ふり返ると故郷の山
         
お互いのしわ 
     
うふふと笑って青空を見る