千ヶ谷バス停

              

    高い波音が聞こえる
         
    松林の彼方
         
    白い花が砕ける海
         
    おしろい花の群れ
         
    黄色や黒の蝶々
         
    紅や黄の葉が彩る谷川
         
    チキチキチキ キチキチキチ
         
    チェイ チェイ キェイ キェイ
         
    判別のつかない小鳥のおしゃべり
     
    青を流した空に溶け込んだ海

         

    ごうごうバルゥーン
         
    ひとくぎりひとくぎり息をつきながら
         
    よし竹の間から大きな図体をだす材木運搬のトラック
         
    口笛を飛ばす自家用車
         
    ゴオゥーと走る建設屋さんのダンプ
         
    あわただしいのは社名の自動車
         
    ビックリさして走り去る魚の運搬車

         

    最後にブゥーと聞きなれた声をあげ
         
    急ぎもせずバスが来る
             
    ● ● ● ●