クラシカルなデジタル時計製作。

 

 

 

基板の作製です。

部品はほぼ全て、デジットで揃いました。“T3605”は、当初部品セットを買って使おうと思いましたが、IC単品でも売っていましたので、単品を買いました。“LD8035E”の実装には、一度購入した“6管蛍光表示管基板キット”の基板が便利かと思い、再度購入しました。(スタティック点灯にするので、パターンを切り離す加工が必要ですが。)

 部品が揃ったところで、製作開始です。製作手順は人によりさまざまでしょうが、私は基板を使ってモノ作りをする場合、まず基板を作り、その後製作した基板を入れるケースを作ります。

 

 基板は3枚構成にしました。1枚目でLSIT3605”と、AM/PM表示回路を構成し、2枚目はトランジスタアレイ“TD62783AP”を4個載せ、3枚目は表示部であるLD8035E”を実装します。

 

 まず肝心のLSIT3605”周辺と、AM/PM表示回路を基板に載せます。基板は72mm×94mmのユニバーサル基板です。

 

 

 

 

 

↑先ず回路図と照らし合わせながら各部品をどこに置くか、どう配線するかを考え、基板上にマジックで下書きをします。(とはいえ半分真面目、半分行き当たりばったりです。)

 

 

 

 

 

 

↑実際に部品を実装していきます。中央少し上の大きいICソケット(42p)T3605、下のほうにある14pICソケットは401342pICソケットの中の円筒状の部品が水晶発振子です。

同じく72mm×94mmの別の基板に、トランジスタアレイ“TD62783AP4個を載せます。

 

 

 

 

 

 

↑別基板に、トランジスタアレイ4個を実装します。右上のほうの端子らしきものは、電源入力と、別の基板への電源供給の端子です。

 

 

 

 

 

 

↑トランジスタアレイ基板の裏面です。

 

 蛍光表示管“LD8035E”を実装する基板の加工と、“LD8035E”の実装をします。

 

 

 

 

 

6管蛍光表示管基板キット”の基板

(表面)

 

 

 

 

 

 

6管蛍光表示管基板キット”の基板

(裏面)

 キットではダイナミック式で表示させるため、6管の同じ電極どうしがパターンでつながっているので、パターンを切り離して各管の電極を独立させます。

 

←パターンをカッターナイフで削って切り離し、各管の電極を独立させます。

ううっ。両面基板なのでややこしい・・・。テスタで電極どうしの導通がなくなったことを確認しながら削っていきます。う〜ん、地味な作業が続きますな。

(ヒータのラインと、グリッド(Vcc)、カソード(GND)のラインはこのまま使いますので切り離しません。)

 

 全て切り離せたら、ヒータ用抵抗を実装します。それから各管のグリッドがこのままでは独立しているので、トランジスタアレイの出力側のパターンの所でつなげます。

 

 

 

 

 

↑パターン全て切り離したところ

 

 

 

 

 

 

 

↑ヒータ用抵抗を実装。(表示管は5個使うつもりなので、抵抗も5個)

 また、各管のグリッド端子をつなぎます。

 

ここまで出来たら、やっとLD8035E”を取り付けます。“LD8035E”は足が12本ありますので、ピンセットで一本づつ足をつまんで穴に挿していきます。基板には“LD8035E”を6管取り付けるところがありますが、“LD8035E”は5管取り付け、残りの1ヶ所にはAM/PM表示器を作製し、取り付けました。

 

 

AM/PM表示器作り方

 適当な大きさにカットした基板にカッティングシート(つや消し黒)を貼り、適当な箇所にLEDを取り付けます。LEDは、AM用に白、PM用に青色を使いました。そして、適当な箇所にインレタで“AM”、“PM”の文字を入れます。

 (基本的に適当です。)

 

←作製したAM/PM表示器(表面)

LED2個と、“AM/PM”の文字をいれる

 

←作製したAM/PM表示器(裏面)

(見づらいですが、LEDの足を下側に出しておく)

 

 

・・・そして基板が完成しました。