- 【経 緯】
- 妻は三姉妹、三姉妹夫婦と三姉妹の母で旅行をすることに。行程は、しっかり者の長女まかせで楽ちん。 錦帯橋は5年前娘夫婦と、秋芳洞/台は40年前妻と一緒に行ったことはあるが、萩・津和野は是非行ってみたいと思っていたところなので楽しみにしていた。
【1日目6/13 自宅〜錦帯橋〜秋芳洞・秋芳台 晴れ】
- 出 発
朝早く5時起床、おにぎりを食べて6時出発、近所にいる次女夫婦をピックアップして、義母の家に7時過ぎに到着、長女夫婦も合流し、長女夫婦が準備したワンボックスカー(アルファード)に乗って7時半ごろ出発。中国道‐岡山道‐山陽道を通って岩国へ。道口ICで降りて11時に最初の目的地「錦帯橋」に到着。
- 錦帯橋
早速、城の入場券付きの入橋券を買って橋を渡る。義母は車椅子なので、また以前来たことがあるのでパスしようと言っていたが、橋の坂は意外と緩そうに見えたので橋をわたることにした…でも意外と大変、特に階段上の登り部分は押すことが出来ず歩いてもらう。
何とか渡りきってロープウェイでお城へ。お城への坂道も大変そう、、、と言っても私は押していないが(^^ゞ
私も妻もお城の中に入るのは初めて。比較的小さいお城、城内は刀などよくある展示品、最上階が展望台になっており錦帯橋と城下町が一望できる。川がUターンするような地形なので洪水が起きやすいのもよく分かる。
ここで買ったばかりの望遠ズーム"Pentax DA★50-135mm F2.8"を使って錦帯橋を写してみた。しかし、白っぽく映るのでアレッ!と思い、城外で木々や花を写してみたらとても綺麗、遠景のため霞んで白っぽかっただけのようで一安心。でも旅行中、望遠ズームを使ったのはここだけ、やっぱり標準ズームが主体ですね。

帰路、ロープウェイの駅の下にある白ヘビを見に行った。 目が赤い白い蛇が5匹ほど目に止まった。神様の扱いとは言えあまり気持ちのよいものではない。
- 昼食
13時、町に戻り「よしだ新館」というお店で遅めの昼食、郷土料理の「岩国寿司」は外せない。重ね寿司のはずだが一重のちらし寿司風押寿司でちょっとガッカリ、味はマズマズだったが。
店の水槽で泳いでいたので山女魚の塩焼きを頼んだが、少し臭みがありちょっと残念。
1時間ほどして秋芳洞に出発、途中、美東SAで休憩…建物が新しい。
- 秋芳洞
秋芳洞の入口の土産店の駐車場に止め、義母は来たことがあるし車椅子は難しそうなので土産店で待ってもらう。お土産店の並ぶ細い通りを歩いて入口に行くが、40年前の記憶はまったく思い出せない…こんなんだったかな?
時間が遅いのか観光客は数えるほど、ガラガラ。
洞内から流れ出ている川の水がカナダの氷河の水の色とそっくり、綺麗な水色で美しい。
大きな百枚皿(右写真)や黄金柱などを見ても40年前の記憶は蘇らない。人の記憶は当てにならないものだ。
洞内を撮影するために、今回は外付けのストロボを持っていったが、勉強不足でストロボ撮影のコツがイマイチ分からない(^^ゞ
車を止めてもらい、義母を預かってくれたお土産店で買い物をして今日の宿泊地「萩」を目指す。
- 秋芳台
萩への途中、カルスト台地(秋芳台)を横断、2回ほど止まって観賞&写真撮影。昔、近くで見たときまばらに見えた石たちも。遠目で全体を見渡すととても雄大で綺麗な風景だったので印象が変わった。
山焼き後時間が経っていないとのこと、山肌の草も短めで青々としており、白っぽく点在している石たちと、また青空と相まってコントラストがとても美しかった。
望遠で撮ればもっと良い写真になったかもしれないが慌ただしかったのでAPS-C/50mmで撮影。
- 宿・萩市「たなかホテル」
18時過ぎ、萩市内を通りぬけ港近くの今日の宿「たなかホテル」に到着。ロビーで抹茶のサービス、とても美味しく気が利いている。
部屋は夫婦ごとに3室、長女夫婦と母は和洋室、私達は10畳の和室。目の前が港、漁港ではなく多くのモーターボートと何隻かのヨットが係留されているハーバーで、海が広がって気分が良い。夕日が見えたが真っ赤で大きな夕日だったらもっと良かったのに、ちょっと残念。
夕食は19時から、事前に好きなコースを選んでおり、妻は「魚コース」、私は妻が勝手に「豚肉コース(左写真)」にしていた。次女夫婦と母は「ふぐコース」。
魚コースと豚肉コースは一部の料理が違うだけ。刺し身に小鯵の一匹造りがとても美味しかった。じゃこご飯の釜めしは絶品。妻のは大好きなうにご飯の釜めしなど、全ての料理がとても美味しかった。写真よりもう少しあったかも?食べ過ぎて苦しくなり薬を飲む…今だに食べ過ぎ厳禁!
食後、風呂に入る。男湯は「夏みかん風呂」となっており、湯の中にみかんが浮いているかもと期待して入ったが風呂の外にみかんの木と浴室の上の壁にみかんの絵が描かれていただけ。一応、温泉「弱放射線‐カルシウム‐ナトリウム塩化物泉」、源泉は20℃とのこと。あっさりした湯だった。
10時過ぎには就寝。
- 【2日目6/14 萩‐津和野‐自宅 晴れ】
- 朝
6時半頃、姉からの電話で起こされる。7:20からみんな揃って朝食に。最近どこでもやっているバイキング形式の朝食。どれも美味しかったがほうじ茶の茶粥が一番美味しかった。岩のりなど佃煮、マーマレードが評判がよく、土産に買って帰った。土産物を朝食に出すのは良いアイデアだ。
8時半ホテルを出発、市内見物へ。午前中曇りと言っていたがすぐに晴れて暑くなった。
- 反射炉
松陰神社に行こうと走っていると反射炉の看板があったと、Uターンして見に行く。 駐車場からは長め階段を登ると、反射炉のレンガ製の煙突が目に入る。ここで、鉄砲などの鉄を作っていたようだ。鹿児島・島津公の仙巌園でも反射炉跡(基礎部分だけ)があったが、薩長の明治維新の武器製造を担っていたのだろう。
- 松陰神社
吉田松陰が育った杉家(50石)と有名な松下村塾がある場所に松蔭神社がある。さすが観光名所、観光バスも数台来ており、観光客もボチボチ。
大きな鳥居をくぐりボランティアガイドを頼む。松下村塾と杉家を中心に約50分の説明を受けながら観光。杉家は50石、10室ある比較的大きな家だが、2間の塾を別棟に建てたのが松下村塾、想像以上に狭い。奥の鳥居の中に松蔭神社があり、隣には門下生51人を祭った松門神社がある。
開塾してわすか2年、満29歳でこの世を去った松蔭がかくも大々的に祀られているのに違和感を覚える。塾には明治政府大物、高杉晋作、伊藤博文、山縣有朋らがいたため、弟子たちによって祭り上げられたのではなかろうか。
そうそう、来年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」は、松蔭の妹(久坂玄端の妻)「文」が主役とか、既に幟が掲げられています。来年は忙しくなりそうですね。
- 東光寺
11時頃、次の観光地、毛利家奇数代の菩提寺「東光寺」に行く。本殿の奥に、500基の灯籠が立ち並ぶ先に3, 5, 7, 9, 11代の藩主と婦人の墓石計10基が並んでいる。尚、偶数代藩主の菩提寺は2代目藩主が再建した「大照院」とのこと。両方の寺を大切にしたかったのだろう。
500基の入口にあった苔むした灯籠の方が趣があった。
- 萩城下町‐菊屋・高杉晋作・木戸孝允(桂小五郎)‐
市内にある歴史保存地区の街並みを歩く。暑かったので夏みかんジュースを飲む、勿論果汁100%、美味しい。大きな豪商「菊屋」を見ながら高杉晋作の銅像→生家へ、あまり大きくない家、外からしか見れない。次いで木戸孝允(桂小五郎)家(左写真)、ここは中に入ることができる。桂が7歳と11歳の時に書いた書が掛け軸にされて飾られていたがとても上手くてビックリ。江戸時代の地図の屏風もあり、今も昔も変わっていないという。松蔭神社のガイドさんも言っていたが、昔のまま=発展しない町、らしい。
- 萩焼
駐車場に戻る途中、気になっていた萩焼、コーヒーカップと湯のみを買う、とても軽くいのが特徴、よく見ると釉薬に細かいヒビが入っている…これも特徴なのか? そのためか、コーヒーを入れたら稀に表面に染み出してくるのだ…面白い。 後で調べたら、ヒビは陶土と釉薬の熱膨張差によるもので「貫入」と言い、長年使い込むとそこにお茶やお酒が浸透し、器表面の色が適当に変化し、枯れた味わいを見せる「七化け」が特徴とのこと。。
12時半、昼食は後にして、津和野に車を走らせる。外の温度計は25℃だが気温の割に蒸し暑い。
- 津和野・森鴎外記念館&旧宅
津和野の観光スポット。舞姫で有名な森鴎外だが、藩医の家系を継いで森鴎外も東大医学部をでて陸軍に入って軍医になり、ドイツに留学、その時に舞姫が書かれた。私はドイツに駐在していた時東ベルリンにある舞姫の舞台「マリエン教会」に行ったことを思い出した。でも記念館に家系図があったが立派な方々が多く頭の良さは遺伝なのかなと思った次第。
記念館の隣にというより、旧宅のとなりに記念館があるのだが、あまり大きくない旧宅を外側から見る。記念館の反対側が正門だった。
- 昼食(うずめ飯)
津和野の町中に入り駐車場へ。すぐ傍にある「沙羅の木」で遅めの昼食。郷土料理を書かれていた「うずめ飯」を注文。ご飯の中に、椎茸などの具材が埋まっており、スープをかけて混ぜて食べる。具材が埋まっているから”うずめ”なのだそうだ。お茶漬けの変形だが美味しい。上の皿の刺身こんにゃくも歯ごたえバツグンで美味しかったよ。1,080円也。
- 武家屋敷・掘割と鯉、キリスト教会
養老館に行く、途中にキリスト教会、武家屋敷の通りが良い雰囲気だ。白壁にそって堀があり、鯉が泳いでいる。途中途中に柵があり鯉が一定の場所にいるようになっている。残念ながら、掘割沿いの菖蒲の花は少なく、かつ水が濁りぎみ。でも餌を上げるせいかデブの鯉たちが沢山いる。
養老館は門構えだけで中は何も残っていないようだ。
カトリック教会は、珍しく靴を脱いで上がる、板の間に畳が敷いてある。椅子が珍しかったころの名残りだろう。
- 帰路
15時半、帰路につく。六日市ICへ、一部狭い山道、結構遠く1時間ほどかかる。IC前のコンビニで一休みして中国道をまっしぐら。19時過ぎに母の家に到着、トイレを借りて、自分の車に乗り換えて19時半に再出発、夕食がまだなので加西SAに寄る。私はとろろご飯とそばのセット…普通、妻はラーメンセット…このラーメンが麺、スープとも昔風で美味しかった。次女を降ろして、自宅に着いたのが22時前。明日は日曜日、ゆっくりしよう。
今回は初めての妻の三姉妹とその夫と義母との旅行。天候、食事、観光地、全て想像以上に良い旅行だった。車の運転も義兄一人に任せラクチンでした。また皆で行きたいものです。
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