カナダ旅行のロゴ
【経 緯】
カナダ旅行ルート 妻と娘は、数年前からカナダ旅行を計画していたが、私はなかなか仕事が休めないし、昨秋は娘の結婚式で見送られていた。今春、私は定年で気分的に休暇が取り易くなったし、娘のこれからの出産のことを考えると、今年しかないと言うことになった。
 また原油値上げで航空運賃どこまで高くなるのかという危惧もあり、08年4月に格安チケット(一人約12万円、燃料サーチャージ4万円含む)を予約、値上がりする直前8月に契約した。
 
【旅行時期】
 カナダへの航空運賃は10月8日から閑散期で安くなる一方、観光地は10月中旬以降冬季閉鎖するところが多いとのこと。 そこで、10月中旬〜下旬までが安く旅行ができる期間なのだ。私の休暇を土日から次の土日の9日間を挟んで10月10日(金)、偶然にも妻の誕生日に出発すること。
 
【観光スポット選定】
 妻と娘は、カナディアンロッキー、ナイアガラの滝、メープル街道を巡る13日間を立案。
 私は、メープル街道にはあまり興味がなく、休暇期間も考慮し、ナイアガラを見たら一人先に帰国することにした…でも10日間…社会人になって病気以外では初めての長期休暇です。
 
【旅行スケジュール大工程】
 2008/10/10/自宅発->(JR)->成田->(飛行機)->バンクーバー->(VIA鉄道)->ジャスパー[2泊]->(カナディアンロッキー/車)->バンフ[泊]->(車)->カルガリー[泊]->(飛行機)->トロント->(バス)->ナイアガラ[2泊]->(バス)->カナディアンロッキーの地図トロント[泊]->(飛行機)->バンクーバー->(飛行機)->10/19/関空
 妻と娘はトロントからメープル街道に。トロント->(VIA鉄道)->モントリオール[泊]->(車)->ケベック[2泊]->(飛行機)->トロント->(飛行機)->10/22/成田
 
【事前準備】
・旅行の計画や予約は、一時はアメリカでツアープランナーを目指していた娘が全部してくれた。4月に航空券を手配、その後、VIA鉄道、レンタカー、ホテル、バスを予約、出発ギリギリまで調整してくれた。感謝!
・カナディアンロッキーをドライブするので道路情報(地図)が欲しく、ネットで「ロッキー地図屋」を発見、購入。特に、"Banff & Jasper"の地図(右写真)が道路情報とガイドブックより詳しいViewPoint情報がとても役立ちました。
・カナダの広大な風景を撮影するため、より広角のデジカメ(パナソニック LUMIX DMC-FX500)を購入。メモリーも2GB追加購入し4GBに、勿論予備バッテリーも購入。
 
【1日目 '08/10/10】 自宅->バンクーバー->(VIA鉄道)
 <自宅->成田>
 成田に行く方法として飛行機 or JR(新幹線)で迷っていたが、信頼性の高いJRに。しかし、JRだと大きな手荷物を運び難いので航空宅急便で事前(10/7)に送っておいた。2個で5,000円弱…少し割高でしたが楽チンでした。
 出発の朝、晴天。予約していたタクシーが9:35に到着、最寄のJR駅に。新幹線に乗換え、成田への乗換えが楽な品川駅で下車、早く来た快速)成田行きに乗車、予定していた成田エクスプレスより15分遅く15:40頃成田に到着。列車の遅れなどもなく出発3時間20分前に到着、別ルートで来た娘夫婦と合流。宅急便で送った荷物を引き取りチェックイン…3時間前と早いので行列もなく短時間で終了。小腹が減ったし機内食まで時間があるので食事をしながら時間調整。娘の旦那の見送りを受けつつ出発ロビーへ。
 
 時刻表示<成田->バンクーバー>
 航空便は、エアカナダ AC04便 成田19:00発->バンクーバー12:00着
 離陸待ちで遅れ19:35に離陸。成田出発時は雨模様。機体は、エアバスA330-300/2-4-2席の真ん中4席のうちの3席、私の隣は太目の外人、でも特にうっとうしく感じなかった。機内食(夕食)が遅い…SeaFood or Pork とのこと…Porkを選択エアカナダ機、シチュー風味で美味しい。最悪なのがビデオ、今時は前の座席に個別に液晶TVがあるのに、この便は旧態依然の大型画面だけでビデオも不鮮明なインディージョーンズ・英語版。音楽チャンネルも旧式で肘掛にあるダイヤル選択式のため種類が少なく日本語物も無い。ビデオ1本見てクラシック音楽を聴きながら就寝。
 うとうとしていると朝食、バンクーバーは11時、日本は3時、眠いはず。朝食は、おかゆかフレンチトースト。フレンチトーストを選んだがパンも付いており不思議な気分。
 約10時間飛行機に乗っていたのに、時差があるため、10月10日13時と日本を出た時より早い。初めて日付変更線を超えました。長い長い10月10日、妻の誕生日
 
 <バンクーバー>
蒸気時計 入国手続きに長蛇の列、荷物を取って外に…チョット寒いので着替え。
 タクシーでVIA鉄道の駅に。透き通った青空、視力が良くなったのではと錯覚するほど。VIA鉄道駅で予約していたチケットを購入し荷物を預ける。
 出発17:00までに間があるのでダウンタウンに。道路標識など全ての表記に公用語である英語とフランス語が併記されている。何かにつけて大変だろうなと思う反面、2ヶ国語をマスターし易いだろうとも思う。
 最初に、娘の調べで率が良い両替屋"VBCE"に。日本で少ししか両替していなかったのが大正解、急激な円高のせいであり87円/$!と得した感じ…でもその後更に円高になっているが。
 外で娘の両替を待っていると、妻に「帽子が素敵ですね」と英語で話しかけてきた老婦人がいた(車椅子に乗っておりご主人と一緒)。実は日本人夫婦で、婦人はカナダ生まれで金婚式も済んだとのこと。トロントから暖かいバンクーバーに移ってきたが、泥棒に2回入られ、物騒になったなど立ち話し。戦時中など含めメープルツリーの落ち葉生きることに大変だったのではと心が痛んだ。
 遅めの昼食にしようと、近くのファーストフード店"Tim Horton"でコーヒーとパンを喫食。観光時間が少ないので、バンクーバー発祥地のギャスタウンに行き、蒸気時計とギャシー・ジャック像を見る。蒸気時計は蒸気が立ち上っていたものの、ガイドブックがいう”15分毎の汽笛”を期待しつつ近くの土産店に入り待っていたが鳴った気配は無かった。チャイナタウンを遠めに見つつうろうろ…どこの町でも似たようなものだが、路地裏がとても汚い、浮浪者が多くたむろして気色の悪い場所もあった。中華系のスーパーでバナナなどを買い、駅まで1km程度を散策。ところどころにメープルツリーが紅葉しており、落ち葉を拾って持ち帰った。(左写真)
 
 <VIA鉄道>
VIA鉄道 VIA鉄道Canadian号は夜行列車、バンクーバー17:00発->ジャスパー翌日11:00着(17時間)。ネットで座席指定もして予約していたらしいが座席指定は無効、車掌が行き先を確認しながら席を割り当てている…私らは3人なので向かい席があてがわれた。長距離列車なので寝台車もあるが、私達は料金の安いコンフォートクラス(2等車)。リクライニングシートで幅は新幹線より広くゆったりしており、フットレストもあり。毛布と枕を支VIA鉄道車内にて給してくれる。3人で$360…高い?
 シーズンオフのせいか結構ガラガラ。定刻になってもなかなか発車しない、動き出したと思ったら前に後ろに、連結作業みたいだ。17:30やっと発車。後で分かったことだが、機関車はディーゼル3重連、乗り込んだ時は手前から2両目だったが、実際は先頭客車から3両目で後ろに10両以上つながっていてビックリ。とにかく速度が遅い。発車後まもなく川沿いを走るのだが、貯木場や木材加工工場が多く、カナダが森林豊かで木材の供給基地だと言うことを改めて認識、そういえば、家の近くにカナダの国旗を掲げカナダ材で2x4工法を売りにしている工房がある。
 カナダは、10月一杯夏時間なので日没は遅め、7時過ぎ徐々に暗くなる。7時半から食堂車で夕食。私と娘は、鮭のメープルシロップソースかけ…甘めのソースだがマズマズ。妻はBBQチキン、ピリ辛ソースが美味しい。共に$11は安い。車内泊、カムループスで深夜30分程停車。速度が遅いから?乗り心地は悪くないが、時差のせいもあり時々目が覚める。
 
【2日目 '08/10/11】 (VIA鉄道)->ジャスパー泊
 <VIA鉄道>
VIA鉄道・早朝、展望車より 車内で朝を迎える。天気は良いが、外は霜が降りて寒そう。車窓からの景色に白い山々「カナディアンロッキー」が現れてとても美しい。平行して流れていた川の幅が徐々に狭くなっていく、木々は緑の針葉樹と黄色く紅葉した白樺の木。展望車に移って、景色を見ながらコーヒーを飲む。爽快な気分。
 
 <ジャスパー>
 予定より1時間ほど遅れ12時前に到着…カナダは時間にルーズなのか?
 長い列車から降りてくる人はそれほど多いとは思わないが、日本人もちらほら見受けられる。好天だが寒い!バッグよりセーターなどを出して着込む。娘が駅の外にあるレンタカー(AVIS)を取りに行くと受付不在とのこと、30分ほど駅周辺で待つ。こじんまりした綺麗な別荘地。駅前にはトーテンポールが…何故?後で分かったことだが、北アメリカ大陸の先住民族・インディアンの象徴で、観光各地でもインディアンの土産物が多く見受けられた。レンタカー
 30分ほど経ち、駅近くのレンタカー屋に皆で荷物を持って行く。ナビ付きは無い…バンフ、カルガリーまではイージーだと言う。車は、真っ赤なダッジ・カリバー(DODGE CALIBER)…いかつく見える割に鈍重、加速が悪い…帰国後調べたら排気量1998ccと小さく、納得。そうそう、アルバート州のナンバープレートは前にはなく後ろだけで、文字は赤色…変わっている。

 カナダは右側通行…私はドイツで、娘はアメリカで運転経験はあるが要注意…特に、ウインカーとワイパーの操作と左折時のコース間違い…と言いつつトラブルにはならなかったものの何回か間違えてしまった。
 車は昼間でも前照灯を点けている…エンジンをかけ、ドライブに入れハンドブレーキを解除すると前照灯は自動的に点くが後尾灯は点かない…法律で義務付けられたとのことだが日本でも採用した方が良いと思う。ジャスパーのロッジから

 娘が運転し、とりあえずホテルに。ジャスパーの宿は意外と混んでおり予約が大変だったらしい。当初安いが町から20-30km離れた宿を予約していたが、少し高い($590/2泊)が町に近いピラミッド湖畔にある長期間滞在できるロッジ群"Coast Pyramid Lake Resort"にしたもの。
 林の中を運転していくと、道端に鹿が、停車して撮影。しばらく進むと突然目の前に湖「パトリシア湖」が現れその美しさに感嘆の声を上げる。直ぐ奥により大きく美しい「ピラミッド湖」が、その湖畔のロッジが今日と明日の宿なのだ。 ロッキーの山と湖、湖面に映るロッキーの山、素晴らしい景色である。
 
 2階建て4戸1棟のロッジの一部屋。広めのリビングルームとツインのベッドルーム。キッチンは、電子レンジ、電気コンロ、流し、冷蔵庫、包丁、皿などが付いており自炊ができる長期滞在型の部屋。寒い地方なので、窓ガラスは3重、床暖房で暖かいが温調が壊れているのかチョット暑過ぎる。一息ついて、スーツケースを解いて、下半身も冬支度。
 
  ・ウィスラー山
ウィスラー山展望台にて 早速、ジャスパー必見のロッキーの展望台「ウィスラー山」へ。ケーブルカーのトラム乗り場まで結構山道を走る、観光客が意外と多く26人乗りのトラムは40分待ち、$31/人は高め。頂上駅に着くと目の前にロッキーの山々の雄大な景色が広がる。歩いて往復約1時間の山頂まで行くと360度見渡せもっと景色が良いとのことで上り下りしている人もいたが私達はしんどそうなのでパス。足元には所々雪が残っており寒い…雪で遊ぶが冷たい。下りのトラムは2回待ち。登る前に買うのを迷っていた土産物が無い!後から来た観光バスの団体客が買い漁っていったようだ。残念。

 ウィスラー山には私が運転…右に寄り過ぎで怖いと妻がクレーム…車幅が広く(1800mm)感覚が合わなかったようだ。街のスーパーに立ち寄り朝飯用にパン、チーズ、ハム、バナナ、ビールなどを、酒屋でビール、ワインを購入。夕食はホテルで Thanksgiving Dayの特別ディナーをと思っていたら、明日とのこと。町まで引き返すのも面倒なので買ってきた食材で済ます。3日振りにやっと風呂には入れたが、水の出が悪く、湯温も高くならずイマイチ。久し振りにベッドで就寝。長い移動時間でした。 テレビの天気予報で、ジャスパーからバンフ間「カナディアンロッキー」をドライブする予定の10/13は小雨とのこと。旅行の目玉である「コロンビア大氷原」が雨だと興醒めなので予定を変更して明日行くことに。
   
【3日目 '08/10/12 Thanksgiving Day】 ジャスパー泊
  ・コロンビア大氷原
雪上車 氷河を見るため朝早く(6時半)起床。朝、雲が多いが時々陽射しもでる。マズマズの天気だが-4℃と少し寒い。 出発前に、レストランでThanksgiving Dayのディナー($31/人)を予約。メインがターキーのコース料理とのこと。氷河

 早速、93号線、約100km先の「コロンビア大氷原」があるアイスフィールドセンターを目指す。町までの道路わきで角の生えた鹿を見つけ撮影。ジャスパーの町を少し離れると料金所がある。ジャスパーとバンフを結ぶ道路は有料で、ファミリーで一日$20×滞在期間3日間=$60、道路を含む公園の維持費なのだろう。93号線、アイスフィールドパークウエイは、写真と同じく、山頂に万年雪を頂く3000m級のロッキーの山々とその裾野に広がる森林と水が冷たく限りなく澄んだ河や湖、美しいとしか表現できない風景が延々と続く。途中、ビューポイントをチョット見ながら10:20に到着。
 アイスフィールドセンターでチケット($110/3人)を購入、10:30のシャトルバスに乗車。何と運転手は日本人、チョット前に日本語で説明するバスが出たとのこと。日本人の運転手は英語でガイド。氷河の手前で、雪上車(左上写真)に乗換え、転落しそうな急斜面を降りて氷河に向かう。雪上車は、キャタピラ式ではなく大きく太いタイヤでモンスターカーみたいな車。クレパスがあり危険なので観光客が動ける範囲は整備されて氷河手前の湖「サンワプタ」いる範囲に限定されている。ウォーキングツアーに参加するとガイドに引率してもらうのでもう少し奥まで行けるらしい。
 氷河(右上写真)は、堆積物のせいで青みがかって見えるのだと言う。氷河滞在時間は約20分、写真を撮ったり、寝転がったり。見える部分はほんの一部で、奥に広大な氷河が広がっており、氷河期にはジャスパーからカルガリーまで氷河に覆われていたが、温暖化の影響で氷河は年々縮小しているという。所々に過去の氷河の端の位置表示板があった。因みに一番古かったのはセンターの駐車場にあった1844年。 当初雲が多かったが徐々に晴れ間がでてきて美しさを増す。センターに戻り、土産を購入。
 車で、シャトルバスから見た氷河の手前にある湖(左写真)に行く。5-10cmの氷が張っているが、青みがかった色合いは美しく、当り前だが水は超冷たい。そうそう、センターの自販機で氷河の水を売っていた。試しに買ってみたが普通のミネラルウォーター?

 氷河を見たので、ジャスパーに戻り、街の中で遅めの昼食をとることに。妻も食べやすいのではとハンバーガー。私が注文したサーロインバーガーが一番美味しかった。セットで$7-10と若干高い感じがした。
  
  ・マリーン渓谷&マリーン湖
メディスン湖 次いで、当初の予定通り、マリーン渓谷を経由して町から約50km離れたマリーン湖へ。ここからは娘が運転。マリーン湖への道の途中左に折れるとマリーン渓谷の駐車場がある。川の流れる音がする。歩いて橋の上から幅が狭く奥深い渓谷を覗く、水量は多くないが水の音を増幅するのか大きく轟く。途中分岐点があり一番下まで45分、上だと20分とのこと、夕方になるので短いコースをとる。美しい渓谷に沿って登ると土産物屋に到着、駐車場の一番端だ。ちょっと覗いてマリーン湖へ。
 途中、ノーチェックだったが、面白い湖・メディスン湖(右写真)があった。殆ど水が無く干潟のように見える。ガイドブックによると春から夏は深い藍色の水をたたえているが、秋以降水位を下げ冬には干上がるとのこと。湖底には動物の足跡が…対岸まで行き来しているマリーン湖のだろうか。この辺の山は石灰岩でできているらしく白っぽい岩肌がむき出しで、周囲の深い緑の森林と青い空のコントラストが美しい。
 夕方、マリーン湖(左写真)に到着、人はまばら。車が行けるのは湖の端の駐車場まで。ここから見える湖も勿論美しいのだが、実はその何倍も奥に広く、カナディアンロッキー最大の氷河湖だという。周遊道路があれば良いのに。ボートでは大変だろうな。湖水は入れた手が痺れるくらい冷たく綺麗。

 帰路、川沿いに綺麗な場所があったので停車、BBQコンロがあった。リスが見え隠れ。しばし美しい景色とせせらぎの音に浸る。道路に出ようとすると反対側から鹿が出てきた。鹿、エルク、熊など動物の宝庫、沢山の動物に遭遇したいものだ…結局会えたのは鹿とリスだけで残念でした。
 ジャスパーの町に入り口でガソリン補給。ジャスパーでの誕生祝約$1.2/Lと少し安い。今日の走行距離約300Km。スーパーで買い物。お土産のメープルシロップやクッキーも仕入れる。7時半からディナーの予約をしているのでロッジに戻る。7時位まで明るさが残っているのでついつい遅くなる。
 
  ・ディナー
Thanksgiving Dayのディナー。前菜は、妻と娘はサラダ、私はポテトスープを頼む。ポテトスープがとても量が多く濃厚だったため腹が膨れてしまった。メインは七面鳥(ターキー)…妻は鶏肉みたいと全部食べたが私はスープのせいで半分も食べれず。
 デザートはパンプキンケーキorアップルパイ。ところが、ここでハプニングが!”チョコレートケーキ”が出てきたのです。何かと思ったら娘が気を利かせて妻のバースディケーキを注文したもの。花火も点いて、妻は大喜び。周りのテーブルの人たちも拍手して祝ってくれ、隣の女の人が右の写真を撮ってくれた。\(^o^)/ 何時まで誕生日をしているのやら、一度に3歳くらい歳を取ってしまうぞ。 9時半部屋に戻り荷物の整理をして就寝。
  
 
【4日目 '08/10/13】 ジャスパー->バンフ泊
 <カナディアンロッキー>
アサバスカ滝 昨夜の満月が嘘のように、天気予報通り、朝から曇り、時々小雨=時雨模様。氷河観光を昨日にしておいて正解だった。今日は、ジャスパーからバンフまでのハイウエイを観光スポットを見ながら約300kmのドライブ。最高速度は場所により50-110km/h。
 日本で購入しておいた地図"Banff & Jasper"がガイドブックより詳しくとても役立った。多くのビューポイントに停車し、美しい風景を堪能したが、印象的だったところを記す。
 滝の音が大きく轟きわたるアサバスカ滝(右写真)、小ぶりだが美しい。
 昨日訪れたアイスフィールドセンターでトイレ休憩をしたが、昨日(日曜日)とうって変わって閑散としている。曜日のせいか?天候が悪いせいか?ペイトー湖
 氷河も山々の頂も雲に覆われたりして最高の美しさとはいえないが傘を差すほどの雨ではないし、時々陽も射すのでマズマズといったところ。途中の峠は、標高が最高2000mもあり、一時吹雪いており、道路も一箇所凍っていてビックリした。

 印象深く残っている、ペイトー湖(左写真)へは駐車場から10分ほど山道を登る必要があるがみぞれも降ったりで寒く、道がわかり難くい所もあり、雪が残っている道もあり、なかなか辿り着けずとても遠く感じた。しかし、突然眼の前が開けると、眼下には今までの苦労を帳消しにしてくれる美しい風景が広がっていた。この湖は上から見下ろす。山と森林、文字にするとどこも同じようにしか表現できないがもどかしいが、とにかく美しいの一言。他の氷河湖も同じなのだが、湖の色が、氷河から溶け出した堆積物のため自然の色とは思えないような青みを帯びた独特の色合いでまるで絵の具を落としたかのよう、これがロッキー地方の湖の特徴で神秘的なものにしているモイレン湖
 
 ジャスパーからハイウエイ93号線をひたすら走り1号線に入ると、美しいモレイン湖とルイーズ湖があるレイクルイーズに辿り着く…バンフからだと約60kmと近い。
 モレイン湖(右写真)は、山崩れで堰止められて出来た氷河湖で堰き止めた岩石が小山になっている。 寒さのため、湖面の一部は薄氷に覆われていた。山が間近ルイーズ湖に迫り、湖水も綺麗で、とても美しい景色なのだが、湖畔に流木などが散乱し汚く感じたのは残念。
 ルイーズ湖(左写真)も氷河湖で、湖畔に有名なフェアモントホテルがある人気のスポットで観光客も多くいた。湖面は全く凍っておらず何艘かのカヌーが出ていた。確かに美しい、晴れていればもっと美しいのだろうが、曇っていても美しかった。明日晴れたらもう一度来て見ようかとも話す。しかし、贅沢なことに幾つもの美しい湖を見続けると徐々に感激も希薄になる自分がいる。
 湖への道路の入り口に10軒ほどの土産物店があったので立ち寄る。一番気に入った湖は、それぞれの良さもあり、人それぞれだろうが、私も妻も、ペイトー湖!
 <バンフ>
フェアモントホテルの部屋からの眺望 レイクルイーズからバンフへの1号線は車が一気に増えた。6時過ぎ、予定より遅くなったがまだ明るい。バンフで超有名な古城のような大きなホテル"Fairmont Mountain Springs Hotel"に宿泊。今回の旅行の目玉、眺望の良い部屋を選んだこともあり $400と高いが、窓からの眺めは、ロッキーの山々とボウ川、絵葉書にも使われている最高の風景が広がる(左写真)。663号室。

 荷物を置いて、バンフの町に夕食に出かける。娘の希望でアルバータ牛のステーキハウスを探す。調べておいた2店のうち地球の歩き方には載っていない"Grizzly House"に行くことに。店内は薄暗くテーブルにはローソクが点いている。日本人の客は見当たらない。 メニューを見ても他のテーブルを見ても”フォンデュ”がメインのお店らしい。勿論、娘が食べたいアルバータ牛のステーキもあった。そこで、フォンデュ2人前(2人前以上からし夕食の石板焼きか注文できない)とステーキ280g1人前を注文。
 スープ。チーズフォンデュ…ワインで溶かしたチーズが美味しい。
 石板焼き(右写真)…サイコロ状に切った牛肉と鶏肉を熱く焼いた30cm角・厚さ3cm位の石板の上で焼いて5種類のタレにつけて食べる…イマイチのタレもあるが肉は美味しい。最後にフルーツ(パイナップル、りんご、イチゴなど)のチョコレートフォンデュと至れり尽くせり。ステーキは少し焼き過ぎと感じたが臭みもなくマズマズ。何時も外国の肉は臭いと言っている妻がパクパク、とても美味しいお肉と料理でした。
 駐車場に行き、帽子が無いのに気付いき店に引き返し確認してみたが見当たらない。薄くなった頭が寒い。明日どこかで買うことにしよう。
 古城のホテルは外観は素晴らしいが、部屋は普通。娘とジャグジーに行くが修理中だったので屋外の温水プール?露天風呂?でぬるま湯に浸る。外は雪もチラつき超低温、寒い。10人ほどの外人さんがお喋りしていた。明日は時間的に余裕があるのでゆっくり起きることに。
  
【5日目 '08/10/14】 バンフ->(車)->カルガリー泊
  ・サルファー山
サルファー山からバンフの街並と山々 8時起床。予想より好い天気、雲はあるが青空も。晴れたが気ぜわしいのでモレイン湖とルイーズ湖をもう一度見に行くことは止めゆっくりすることに。ホテル内を小一時間散策後、バンフの町をゆっくり見物することにした。ホテル内にある日本料理店"SAMURAI"は閉店中、多くのショップが入っている。
 手始めに、妻の姉が勧めていたバンフ最高の観光スポット・サルファー山に行く。
駐車場の地面は一部凍っており滑る。土産物屋でバンフの文字入りの帽子を買ったが中国製。 ここのロープウエイはジャスパーと違い、小型の4人乗りゴンドラが数多くぶら下がって回っているタイプである。山を登っていくと中腹から木々に雪が積もって綺麗。上の展望台は360度周回できるようになっており、日本まで7900kmの表示板も。床には雪が数cm積もっておりスリッピー。一部に雲はあるものの青空で日差しも強いが風もあり寒く、カメラを持つ手が痺れる。360度ロッキーの3,000m級の山々、壮大な風景だ。バンフの街また、眼下には、バンフの街やボウ川、昨日泊まった古城ホテルもが見える(左写真)。展望台の食堂は割高なので街に下りて朝&昼食にすることに。
  ・バンフの街
 ボウ川にかかる橋の手前あるインディアンの土産物屋に車を停めて、バンフの町を撮影する定番ポイントであるカスケードガーデンに。季節柄花が咲いていないものの、カスケード山をバックにバンフの町並みが美しい(右写真)。土産物屋も覗き、街中の駐車場(3時間無料)に移動、数多い土産物屋を見ながら、ピザ・スパゲティ店を探すが閉店中、近くに"cha"というラーメン屋もあったがカナダまで来てラーメンを食べなくても、マックでハンバーガーを食す。バンフはカナディアンロッキー観光の拠点という位置付けの町で、ジャスパーより大きい。町並みは観光地を意識しとても綺麗、駐車場も無料で多くある。昨日の夕食は大出費だったので今晩は安くあげるためスーパー"Safeway"で買い出し。
泊まったフェアモントホテル 古城ホテルの定番撮影ポイント、ボウ川の反対側に行き撮影するも残念ながら逆光のためイマイチ(左写真)、午前中が良かったようだ。次いでホテルに舞い戻り正面を写し直す。最後に、ホテルの真下にある「ボウ滝」と言っても急流と言った方が適切だと思うが「マリリンモンロー主演の帰らざる河」のロケ地に行く。観光客が意外と多くいた。確かに景色が美しい。
 
 <カルガリーへ>
 ボウ滝を後に、バンフの町を通り抜けハイウエイ1号線で約130km先のカルガリーに向けて走る。カルガリーへの道はロッキーとはうって変わり、フラットな大平原が続く。カルガリーに近づくとさすがに車が多くなり車線も出口も多くなる。娘のナビゲーターで空港近くのホテル"Quality Inn"…安いビジネスホテル($120)、窓から見えるのはアダルトビデオ店と大違い。バンフから約2時間、6時頃。途中、都心のタワーとかオリンピック公園などの標識を見たが皆興味も無くカルガリーの町は横を通り過ぎただけ。
 今日は天気が良いせいか7時半頃まで明るい。夜は-8℃、翌朝-4℃とチョット寒そう。
 バンフで買ってきたベーグル、チーズ、カップ麺、トマト、ヨーグルトなどで夕食。ところが湯沸しが無く、コーヒーメーカーで湯を沸かしたが湯温が低くカップ麺は超不味い。部屋の温調が良く分からず寒いまま就寝。明日はナイアガラ、早起きだ。
  
【6日目 '08/10/15】 カルガリー->(飛行機)->トロント->(バス)->ナイアガラ泊
  ・移動
 カナディアンロッキーからナイアガラへの移動日。空港でレンタカーを返し9:10カルガリー発のトロント行きの飛行機に乗るため 6:15に起床。-3℃。身支度しながら簡単な朝食をして出発。ところが、車のフロントガラスが凍っており、クレジットカードで掻き落す。7時半過ぎでも暗い道を空港へ、車は多い、7:40空港に到着。レンタカーを返す際、ガソリンを満タンにするのを忘れており$20取られた。
 飛行機は、エアカナダAC122便 カルガリー9:10発、トロント14:59着・・・と言っても時差が2時間あるので飛行時間は約3時間半。チェックインの際、スーツケースが私のも娘のも53lbと制限重量50lb(23kg)を越えており注意された…"Heavy"のシールが張られていた…土産が増える帰りが心配。機体はエアバスA321、3+3席、各席TV・電源付きで国際線より良い。機体掃除(着氷取り?)もあり少し遅れて9:35に離陸。機内食は無くドリンクサービスのみ。ベーグルを売っていたので買ったらモントリオールで有名なベーグル店製のものだとか…でも$4とチョット高い…翌朝食べたが時間が経ちすぎかあまり美味しくなかった。窓からは大平原が見えていたが途中からは雲の中。トロントは夕方から雨の予報、心配だ。ほぼ定刻にトロントに到着。
 予約していたナイアガラ行きのエアバスは、発車場所の標識が無く、時間になっても来ないので不安になり、娘が再確認すると単にバスが遅れているだけのようだ。3時半過ぎにマイクロバスが来た。乗客は5組10人弱、片道約2時間、往復で$100、これで儲かるのか? さすが大都会、片側5車線のハイウエイも車でびっしり。道路の両側は工場が多く立ち並ぶ、アメリカ5大湖の近くと言う立地のためか、途中製鉄所(高炉)も見えた。気温は16℃と表示されており暖かそうだ、天気は曇りだが陽も射す。ナイアガラに近づくと、一組づつ好きな場所に降ろすため遠回りになっているのか30分も余計に2時間半もかかって6時にホテル"Oaks Hotel Overlooking the Falls"に到着した。
 
 <ナイアガラ>
ホテルの窓からの展望 降車すると、滝は見えないが滝の音が地響きのように聞こえる。部屋は13階、部屋に入ると入り口にソファーとテレビ、バストイレ、寝室と広く、窓からは写真でしか見たことが無かった、ナイアガラの滝が眼下に広がる(左写真)。 正面にカナダ滝、左手にアメリカ滝にレインボーブリッジまで一望でき、皆歓声を上げる。
 ホテルは少々高くても滝が見えるところと、妻の希望で選んだが、2泊で$340は決して高くない。お蔭で展望タワーに行く必要は無かった。なお、同じホテルでも予約するところで値段が変わるらしく、娘は安いところを探し日本旅行カナダ支店と契約したとのこと…感心感心。
 
 夕食がてらにホテルから川沿いの下の道に出ようと思いながら歩いていくが、途中降りるための階段が無く、1km程歩いてやっと合流することができた。7時からは滝がライトアップされ別の美しさが。小雨が降り始めたのと滝から舞い上がる飛沫とで傘をさす。ホテルの下にあるレールウエイを使わないと遠回りのようだ。
 娘の調べで美味しいと言うイタリア料理店"MAMA MIA'S"を目指してもう少し歩いた。遠い。チーズ付きのガーリックトースト、ムール貝のトマト煮、パスタとラザニア風、ピザ、どれも美味しく、妻も喜んで食べる。ホテルへの帰り道、雨はあがっていたが滝の飛沫が落ちてくる、到着10時と遅くなった。疲れたので明日はタクシーを使おう。
 毎日の着替えを全部持ってきたわけではないので足らず2日分の下着を妻が洗濯してくれた…確実に乾かすことができる連泊初日のこの日がベスト。明日の天気が気になりテレビを見るとアメリカの天気予報、ナイアガラフォールズの一部もアメリカなので予報は出るが温度は華氏表示、風速はマイル表示とアメリカらしいが面倒である…常々アメリカも早く国際規格表示にすればよいのにと思う。 寝ている時も気にはならないが、地響きのような滝の音は永遠に鳴り止むことはない。
  
【7日目 '08/10/16】 ナイアガラ泊
 <ナイアガラ>
 今日は一日中、ナイアガラ観光の日。船など観光施設の開くのが10頃からのためゆっくり起床。朝、雲は多いが陽射しもでている。一面真っ青の空ではなく残念だが雨も降っておらずマズマズの天気。朝、滝の後方、川の上流側から太陽が出ている。写真撮影時の逆光を避けるため午前中はアメリカ滝に午後からカナダ滝に行くことにした。
レインボーブリッジの国境標識ホテルの前の道路で流しのタクシーを待つが来ないので、ホテルのフロントでタクシーを呼んでもらう。 アメリカ側に行くレインボーブリッジは歩いて渡りたいので、橋の入り口まで1km程をタクシーで行く。橋の入り口で通行料$0.5/人、自動改札口を通って橋を渡る。カナダからの出国はフリーパス。橋の中央がカナダとアメリカの国境、それぞれの国旗が掲げられているとともに標識(左写真)もある。橋からみる滝も美しい。橋を渡りきったところにアメリカの入国審査所がある。滝だけ見て帰るだけなのだが正式な入霧の乙女号国手続きである。書類を書かされ、左右人差し指の指紋をスキャンされ、顔写真を撮られ、一人$6支払う。入国の際にお金を取られたのは初めて、入出国管理カード(I94W)の作成手数料とのこと。実は妻も私もアメリカに初上陸。地名はニューヨーク州バッファロー市とのこと。尚、カナダ側はオンタリオ州ナイアガラフォールズ。
 
  ・アメリカ滝
 最初にオブザベーションタワーに行き滝を見学、次いでエレベーターで降り、霧の乙女号(右写真)に乗りに行く。船はカナダ側に係留されているが乗り場はカナダ側にもアメリカ側にもある。チケット(US$14)を買うと滝の飛沫で濡れるのを防ぐための青い雨合羽をくれるので、それをかぶって乗り込む。お客は結構多い。
 アメリカ滝の下は崩れた岩で覆われており滝壺が無い感じなので飛沫が少なく高く舞い上がらないが、カナダ滝は、幾度か崩れたものの水が直接滝壺に叩きつけるので飛沫が高く舞い上がって見える。 そのためカナダ滝に近付くと滝の勢いで風が出てくるし、飛沫も多くメガネにもカメラにも水滴風の洞窟がつく。間近に下から見上げる滝は迫力満点…と言っても、風の洞窟の方が凄いらしいが。

 滝の上流にある小さな橋を渡りゴート島へ。橋下の川の流れは速く水量も多い。島内の木々の一部はメープルツリーを含めて紅葉しており綺麗。ファーストフード店でコーヒーとホットドッグを食す。妻はソーセージが臭いと言っていたが半分位食べたようだ。その裏に風の洞窟(左上写真)の入り口が、$10/人、入るとビーチサンダルと黄色の雨合羽をくれるので靴を脱いでサンダルに履き替え、合羽をかぶる。遊歩道は滝の真横に続く、陽が射し滝に飛沫に当たって虹がでて最高に美しい、歩道の一部は滝の水で洗われており裸足にかかり超冷たい。音も大きい、飛沫もかかる、迫力満点! これを先に体験したら霧の乙女号はちょっと霞むかも。ズボンの裾を膝まで巻き上げていたがそれでも濡れていた。サンダルは使えるし記念に持ち帰ってきた。アメリカ滝
 また、ゴート島からカナダ滝の端を間近に見ることができる、滝の勢いもだが、流れ落ちる直前の川の流れも迫力がある。土産物店に行き妻はジクソーパズルを買い求めるがアメリカ滝のものしかない。 尚、土産物屋で、カナダドルで支払うとアメリカドルのお釣りをくれるが交換レートが1対1のためチョット得した気分になる。
 
  ・カナダ滝
 アメリカ側の観光スポットは一応見たのでカナダ側に戻る。アメリカからの出国は何もなし…去るものは追わずということか。カナダ側の入国審査はパスポートを見せただけの簡単なもの。
 レインボー橋を渡って、橋のたもとの土産物店を覗く。セーラー服を着た日本の女子高校生がいる、贅沢なものだがここまで来て制服でもあるまいにと思う。 タクシーで一旦ホテルまで戻り部屋に土産物を置き、ホテルの前にあるレールウエイで下に、テーブルロックに降りる…10m程下の道に行くケーブルカーが$2/人とは高過ぎるだろう、階段で充分なのに。

 テーブルロックは、カナダ滝の絵葉書にもなっている風景を見ることができる絶景ポイント、多くの観光客がいる。カナダ滝側にもアメリカ滝の風の洞窟と似たような滝を間近にみるジャーニー・ビハインド・ザフォールズがある。娘は、風の洞窟と比べると見劣りするので見なくても良いと言ったが、話の種に行って見てみることにした。
カナダ滝 入り口で写真を撮られる、昼と夜のナイアガラの滝をバックにした合成写真を売りつけるのだ。サンダルは無く、黄色の雨合羽だけ、それで$12.6は高いだろう。名前のとおり、滝の後ろ側にトンネルがあり2箇所の覗き窓、流れ落ちる水が白一色に見えるだけだが音が反響してもの凄い。トンネルの中には歴史的な資料が掲示されていた。想像通り、滝は流れ落ちる部分の岩が崩れ年々後退しているのだという。滝の傍の展望台は飛沫は多いが靴もズボンも普通通りで大丈夫。やっぱり風の洞窟の迫力にはかなわない感じがした。戻ってくると写真が出来上がっており、一枚$10×2枚、高い気はしたが記念に購入。
 そうそう、滝のジグソーパズル、カナダ側ではカナダ滝の分しかなく、アメリカ滝を買っておいて良かったものの、妻は両方のパズルを組み立てなければならなくなった。カナダ滝とアメリカ滝両方を一枚にしたものは無かった…横長になりすぎるからだろう。 因みに、一般的にカナダ滝と言われるが、現地では滝の形から Horseshoe(馬蹄形)と呼ばれていた。

 これで一応ナイアガラ滝の観光は予定終了。滝と吊り橋を見るのが大好きな妻だが、ナイアガラの滝を見てしまうと、他の滝を見ても感動しなくなるのではと要らぬ心配をしてあげた。
 観光地であるナイアガラは滝及び繁華街ともコンパクトにまとまっており一日あれば充分見てまわれた…下流にあるエアロカーなどの観光スポットはパスしたが。5時過ぎ、時間は早いがボチボチ川沿いを歩いて滝を見ながら昨日妻が気に入ったイタリア料理店にもう一度行くこことした。
 私はオニオンスープ…チーズで覆われていたが中身は真っ黒で濃過ぎた。妻らはサラダ。子牛のカツレツ、ニョッキボロネーゼなど。メニューは大学でイタリア語を勉強していた娘が解説ホテルからみた夜景(満月)…勉強はしておくものだ。妻は、イタリア料理があまりにも美味しいので今度はイタリアに行こうと言う始末。しかもたらふく食べて3人で$83と割安なのも良い。7時過ぎ、今日は雨が降っていないのでライトアップが綺麗だろうと思い、タクシーにテーブルロックで写真を撮る間少し待ってもらったうえでホテルまで送ってもらった。
 夜景は綺麗だが写真にするのは難しい。右の夜景写真はホテルの部屋から撮影したもので左上には大きな満月が見えて美しい。

 ホテルに帰り、ここまで来たら最後まで一緒に旅行したらとの妻の提案で、帰りのチケット次第と言うことで娘に確認してもらったら、出発後の変更はできないとのことなので予定通り一人で早めに帰国することした…最後まで一緒に旅行していたら帰国後待ち構えていた仕事上のトラブルに遭遇していなかったのに、帰国直後数日間仕事が大変だったのです。
 今日、一応ナイアガラ滝の観光が終わったので、明日のトロント行きのバスを12時過ぎに予約していたが、早く出発できないか確認してみたがだめ…明日の午前中は暇になった。
  
【8日目 '08/10/17】 ナイアガラ->(バス)->トロント泊
  ・移動
 朝8時半に目覚ましを鳴らし、グズグズしていて9時起床。天気は晴れ、華氏41度(5℃)。トロント行きのバスが来るまでの時間つぶしに、ホテルの斜め前にある巨泉のOKショップ(土産物店)に行く。メープルクッキーや小物など土産を購入。11時半前、ホテルとつながっている隣のレストランApplebee'sでブランチ。妻はホットケーキとベーコン、私と娘はスクランブルエッグ、ソーセージ、ベーコン、ポテト。妻はベーコンが臭いと言っていた…カリカリなのに。
 12時過ぎ少し早いと思って外に出たらエアバスが待っていた。ホテルに預けていた荷物を取ってきて乗り込む。今回は私らの貸切状態でかつ交通渋滞も無く1時間半でトロントのホテル"The Strathcona Hotel"に到着。気温は11℃、思ったより寒い。このホテルは、翌朝私が使うトロント空港行きバス停(実は駅前にそびえ立つ駅よりも大きい感じのフェアモントホテルのバス停なのだが)と妻と娘がモントリオールまで行くVIA鉄道が発着するユニオン駅まで数分と両方便利なので娘が選んだという。都会のため高い($175)割りに部屋が狭く、当初シングルサイズのツインでエキストラベッドを入れる積もりだったが狭くて入らないためダブルサイズのツインに変更してくれた。
 
  ・トロント/ツアーバス
Hippo's Bus ホテルに荷物を置いてから、予定通り私が日本で見つけておいたカバのマークの水陸両用バスツアー"Hippo's Bus"(左写真)に参加することに。歩いて5分ほどの事務所に行くと次は3時発とのこと。$38/人と少し高め。
 後で分かったことだが、昨年から大阪、神戸でも水陸両用バスツアーができたようだ。マークは、トロントは”カバ”なのに対し大阪は”カッパ”、国民性が表れる。
 出発まで半時間程あるので、明日娘と妻が乗るVIA鉄道のユニオン駅に行ってみた。結構混雑しており、今日中にモントリオール行きのVIA鉄道チケットを入手しておく方が良いと娘に提言。また、私が使う予定の空港行きバスもチェック、予約制ではないとのこと、満員なら増発するのだろうか?早めのバスに乗る予定にしておき問題があればタクシーを使うことにした。

 3時前にツアーバスの事務所に戻るとバスが待っていた。バスの車体には愛らしいカバのマーク。遅れてきた人もいるようでなかなか出発しない、少ないと思っていたら予想外に半分以上、20人程度参加、づぅ〜と大きな声で喋り続けるうるさいおばさん二人が前の席に、体臭の強いアルゼンチンのグループもおり、決して快適な車内でオンタリオ湖からの風景はなかった。
 水陸両用のこのバスのキャッチコピーは、市内の観光スポットに加えオンタリオ湖に浮かんで走ること。ツアー時間は90分。特殊車両で1億円とか、巻き上げ下げ自由なビニール製窓でファスナーで止めれるようになっている。全部上げると開放的で写真も撮りやすい。市内の観光スポットはホッケーの殿堂、大学、市庁舎など、車窓から見るだけなので目を見張るものは無い。市内はトロリー電車が走っている。ツアーで一番良かったのは、船に乗換えることなしてオンタリオ湖に突入し湖上を30分程遊覧…と言っても大きな湖の沖合いまで行くのではなく、湖畔に近い一部分を遊覧するだけだが、CNタワーを含む美しい風景(右写真)を見ることができ、充分に楽しめた。オンタリオ湖には日本ではあまり見ることのない大きくて豪華なモーターボートが多く係留されており金持ちが多いのかなと変な勘ぐりをしてしまった。事務所に戻る直前、大渋滞に巻き込まれ、5時過ぎにツアー終了。
 
  ・ショッピング
ショッピングセンター 次いで、娘が是非行きたいと言っていた市内最大のショッピングセンター「トロント・イートン・センター(左写真)に歩いていく。理由は、娘がアメリカのA&Fブランドの衣服を買いたいため。アメリカに1年滞在していた時に気に入ったブランドで日本にはないため、当初から旅行スケジュールに入れていたもの…娘は良く調べるものだと感心してしまう。
 私と妻は、荷物の重量オーバーに対応するため急遽キャリーバックを買うためバック屋に。エアカナダは、荷物一個50lb(23kg)以下だが2個預けることができるので、私が持ってきたスーツケースと新しいキャリーバックで荷物を持って帰り、妻は持ってきたキャリーバック一つで旅行を続けることに。3店チェックした結果、丈夫そうでマチが付いて沢山入りそうなスイス製のキャリーバック(定価$250/売価$100)を選ぶ…キャスター4個付きを探すが無い、背の高い外人用のためかハンドルが長めなので妻には使いづらく、もともとキャリーバックを持っていない私が使うことに。
 6時半過ぎに娘と合流、フードモールで夕食。各国の料理店が並ぶ。妻は日本もどきのテリヤキ丼、娘は中華、珍しいがり屋私はギリシャ(豚肉)を食べて、歩いてホテルに帰る。もうすっかり暗くなっている。
 テレビの天気予報を見ていると、カナダにもロンドンやパースやヨークがありイギリスの影響の強さを感じる。明日の朝は、早く、別行動になるので荷物を整理して寝る。
 
【9日目 '08/10/18-19】 トロント->(飛行機)->バンクーバー->(飛行機)->関空
  ・空港へ
 早朝、6時過ぎに起きて早々にチェックアウト。7時の空港行きバスに乗る積もりだったが6:30に間に合いそうなので急いでバス停に行く。他に2人も来て待っているがバスが来ない。突然、チケット売り場の黒人のおばさんが”6:30は来ないよ”と素っ気なく言い放つ。そんな表示は全く無いし、客に悪いと思わないのか?!私は7時まで待つことに。妻と娘は7:25発のVIA鉄道なので駅に向かうため、ここで別れる。二人で大丈夫かな?娘が付いているから大丈夫だろう。
 7時前にバスが来たので乗ろうとしたら、チケットを売り場で買えと言う、無愛想な黒人のおばさんから買う、$18.5。運転手も売るのだが釣銭の問題もあり売り場で買えと言ったのだろう。予定通り出発、もう一箇所停車後、空港へ。満員を心配していたが乗客は約半分と余裕。空は少し明るくなりかけてきたがまだ暗い、朝早いせいか渋滞も無く予定より10分早く7時半に到着。
 
  ・トロント->バンクーバー
 早速チックイン。日本までなのにカウンターは国内線。予約しているだけなのでカウンターで発券して貰おうと思ったら、自分で自動発券機でチケット、荷物タグを発券し、荷物にタグをつけてからカウンターの列に並べと言う。やってみると意外と簡単に発券できたが荷物のタグの貼り方が要領を得ず教えてもらい取り付けた後、カウンターでパスポートを見せ荷物を預ける…44lb(20kg)/個×2個でOK。待つことも無く意外と短時間にチェックインできた。
 出発ロビーの土産物店をみるが買いたいものは無い。コーヒーとサンドイッチで朝食。予定のバンクーバー行きは10時発、待ち時間が長い。30分毎にバンクーバー行きが出ている。乗換えが1時間しかないし、もっと早い便にしてもらえば良かった。
 エアカナダAC105 トロント10:00発、バンクーバー12:05着だが、時差があり飛行時間は5時間。ボーディングが25分遅れ。機体は、エアバスA321、3+3席、ほぼ満員。大きな湖が見える。五大湖の上を飛んでいるらしい。ビデオは故障中、国内線のためドリンクのみ。トロントから直接成田に行く時は軽食があるのに損した気分。
 バンクーバーでの乗換え案内があったが出発ゲート番号がネット情報と違っている。出発ゲートが増設されたとのこと。バンクーバー空港の手前で遠めに島々が見えてきた。到着時刻が約30分遅れ、関空便への乗り継ぎ時間が30分しかないので、到着したら優先して降りるように、他の客は待って欲しいとのアナウンス。到着するやいなや、国際線出発ゲートに早足で急ぐ。でも意外と遠い。軽く昼食をと思っていたがそのまま搭乗者の列に。シンドカッタ。ガイドブックでも書かれていたがカナダからの出国審査は全く無く、チェックイン・ボーディング時にチケットとパスポートを確認しただけ…ここでも去るものは追わずということか。
 
  ・バンクーバー->関空
 エアカナダ AC35 バンクーバー10/18/13:05発、関空10/19/15:55着、飛行時間10時間機体は、ボーイング767-300-1、2+3+2席、A330より少し小さく、ほぼ満員。若い女性客が多いと思っていたら兵庫国際高校の研修旅行とのこと。各席にTVがついていたが、ビデオを1本見たところで故障、結局日本に着くまで復旧できず…印象悪い、勿論日本語版もなし…欧州路線と比べ競争がないためかサービスが悪い。
 出発2時間半後、やっと昼食(腹減った)。すき焼き風牛肉orチキンソテー。後者を選ぶ、美味しい。コーヒーは何時も薄めで不味い。飛行データ:10363m, 768km/h, -57℃、飛行速度が偏西風の影響か遅い感じ。

 定刻に関空に到着。ゲートを出ると、息子夫婦と孫が迎えにきてくれており早速抱っこ。嬉しさのあまり、1万円ほどあったカナダドルを円に両替するのを忘れてしまった。自宅近くのファミレスで早めの夕食を食べて、家まで送ってもらい、THE END。
  
【後日談】
  ・旅行後初出勤
 旅行後、時差ボケを心配し、帰国した翌日10/20も休暇を取ってゆっくりした。しかし、帰国した夜も旅行前より少しは早めに寝たものの翌朝も普通どおり起床でき全く時差ボケを感じなかった。
 しかし、10/20夕刻、会社からトラブルの連絡あり。出勤初日の朝からビックリしないようにと…数日間大変でした。「楽あれば苦あり」と言うことですね。
  ・妻と娘の旅行
妻と娘は、予定通り、トロントからVIA鉄道でモントリオールに行き、更にケベックに。 しかし、目的のメープル街道の紅葉は、ほぼ終わっており残念だったとのこと。でもケベックの城壁に囲まれた古風なヨーロッパ調の町並みが良かったとのこと。予定通り、10月22日成田に到着。ホット一安心。 
  ★旅行費用
娘が集計してくれたが、全部土産なども込みで、一人約30万円でした。