鏡池  信仰と伝説

 

多くの神社や寺院に、鏡池とよばれる池があります。宗教的な儀礼の場として、みそぎをしたり鏡を奉納しています。
聖神社の鏡池も、みそぎなどの場として宗教的な役割をは たしてきたと考えられます。聖神社の鏡池は別名「手洗い池」とも言い伝えられており、まさにそのことを示しています。
 また、由緒書によれば、白狐伝説「葛の葉物語」で安倍保名が狐を助ける場所となっています。   

鏡池
保全されるまでの鏡池(2000/5月)
「聖神社由緒書」より
 安倍保名」は、病気の妻の全快と俊児誕生を願って、37日間」信太大明神にこもって祈願しました。ある日、斎戒沐浴して池の堤に立っていると、水面に白狐の陰が映ったので、不思議に思って振り返ると一匹のネズミが走って来ました。漁師に追われて白狐がネズミに化けて逃げてきたのです。しばらく隠して後に山中に逃がしてやりました。
 このことから、ネズミの逃げてきた坂をネズミ坂といい、姿を映した池を鏡池といいます。・・・・ 略。
 
また、信太の森へ帰った白狐を尋ねて、保名と童子が、池に映った葛の葉と最後の別れを惜しむ「子別れの場」がこの池端と伝承されています。
ネズミ坂ネズミ坂

保全工事が完了した鏡池(2001年5月)