和歌山 ・ 田 辺 弁 (方言・関西共通ことば)

田 辺 弁(方言) 標 準 語 こ と ば 比 較 (例文)
(ま行) * * * * * *

 まあ(一回)

 もう。 なお。 更に。

「まあ一回やってよ」=「もう一度やって下さい」

 まっと

 もっと。

「まっと、まじめにせぇよ」=「もっと、まじめにしなさいよ」

 ・・・まい(な)

・・・ないでしょうね。

「こがな事できまい」 =「こんな事できないでしょうね」

 まいかけ

 まえかけ


まなご
カメムシ
 まくれる
 (まくれおちる)
 ころげ落ちる。 「足もと気いつけな。まくれ落ちるぞ」
  = 「足もとに気をつけなさいよ。転がり落ちるぞ」

 またぐら   また(股) 「相手のまたぐらぬいたりドリブルうまいなあ」
  = 「相手の股を抜いたりドリブルが上手だね」

 まちごた  間違った。 「1回まちごたこと、何回も繰り返すな」
  = 「一度間違った事を何回も繰り返すな」

 まばい    まぶしい。まばゆい。 「まばいさかカーテンしめてくれるか」
  =「まぶしいのでカーテン閉めてくれますか」

 ・・・みぃ  ・・・みなさい。 「ほれみぃ。あかんと言うたろ」=「それみなさい。ダメと言ったでしょう」

 みどこ(みぞこ)  溝(みぞ) 「みどこにちゃりんこでおちたんや」=「溝に自転車で落ちたんだ」

 みよら    見ましょう。 「この本、一緒にみよら」 = 「この本を一緒に見ましょう」

 むさい  きたならしい。 「むさいとこやな」=「きたならしいところだね」

 むさんこ  度が過ぎること。 「あんまり、むさんこにすんなよ」 = 「あまり、度が過ぎたことするなよ」

 むせる    蒸し暑い。 「今日はむせるのう」=「今日はむし暑いね」

 めっそう    大体。 目分量。 「めっそうでええからみかんを10キロコンテナへいれといてや」=「大体でいいからみかんを10キロ入れて下さい」

 もうた  舞う。回る。貰う。 「くるくるもうて目、もうたよう」=「くるくる回って目がまったなあ」
「こい、だいにもうたんよう」 = 「これ、誰にもらったのですか」
めばちこ ものもらい(麦粒腫)
 もじる(もじく)  壊す。破壊する。 「貸いたってもかまんけど、もじるなよ」
  = 「貸してあげてもいいけど、壊すなよ」


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