昔 の 子 供 の あ そ び (屋外の遊び)

◆ チャンバラ遊び

芝居、映画が普及してから一層盛んになった遊びで、余りこうした娯楽に恵まれない子供たちは戦ごっこであった。 手ごろの木の枝や竹ざお腰にはさんで相手と切り結ぶわけである。 
                                             
負ける相手なり、悪役を決めておいての遊びで、力の強い子が切り役をつとめる。 特に連鎖劇といって、芝居と映画を適当に連鎖して演じる劇が流行したことがある。 

土地の風景を背景にして外回りの劇を映画で、内部的なものを演劇で行うのであるが、これが非常な人気で、子供たちも、これから学んで剣劇ごっこに懸命になり、かなりの冒険をしてまで遊んだ。
各自、生木などの皮をはいで刀作りに熱中したものである。
 


◆ 提灯遊び

盆の地蔵さんや観音さんの縁日には綱を張って、たくさんの盆提灯を吊るして美しい。
子の光景を再現するために、彼岸花の花柄を1センチぐらいの長さに交互に折り、花弁を残して両方に広げると、2〜30の白提灯がぶら下がり、赤い花は、灯篭に見立てる。何本も何本もつくると見事に出来上がる。  



◆ 継目当て

スギナ、つくし(スギナの胞子葉)、トクサなどには節がある。ある箇所を引き抜いて、元のサヤ(節)に納めると、どこで切れているか一見して分からぬものである。
それで、あらかじめ友の見ないところで節を抜いておいて、どこが継ぎ目であるのかを当てさせる遊びである。当たらぬところが面白い。