昔 の 子 供 の あ そ び (屋外の遊び)

◆ 草つみ

正月の七草つみにはナズナ、セリなどを探し、3月節句のヨモギ餅(草もち)に入れるヨモギつみもする。風をひいた時のみそ汁用に、ニラやセリつみもする。
土用の丑の日に薬草を採ればよく聞くと信じられて、ウメズル(ゲンノショウコ)やジュウヤク(ドクダミ)などの薬草採りもした。

年中行事で卯月8日のお釈迦様の日には、竹ざおの先に、ウノハナやモチツツジをしばり、天空高く備えるが、この花切りは子供たちの役目でもあった。

5月の男節句には、ショウブの屋根ふきをするので、それに必要なショウブ、ヨモギ、ススキも子供たちが池や野に切りに出かけた。また、月見の晩にお月様に供えるハギ、ススキ切りも子供に適した仕事であった。
シャナもちを包む栗の小枝切りも採取のひとつとして、草つみの中に加えておきたい。
こう数えてみると信仰に支えられた年中行事には、子供たちも参加していたことを気づかせられる。  



◆ 首飾り

蓮華の花を継ぎ足して、花輪にして首にかけて喜ぶこともあった。 これは耐久性がなく、その場限りであるが、ジュジュダマの実を糸に通して、坊さんのまねもしたが、酋長の首飾りともなった。 
白ツメ草 (クローバー) は花柄であみ、ツバキの花に糸を通してこれも花輪の首飾りにする。  
    


◆ 栗ひろい

中辺路筋には9月9日の栗節句を村祭りの日とするお宮が多かった。
所謂オクンチサンであり、この日の祭りには栗強飯がつきものである。 栗の渋皮毎も強飯にいれるが、この渋皮はぎは子供たちには退屈な苦行であった。 これは栽植栗の話であるが、野山には柴栗が多く、自由に拾って生食した



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