Magical Logical 〜論理は理論と違うんだ!!〜」
第一章 4

運命の人影…


その日は、昼からもその謎の小さな紙のことについて考えていた。
もちろん、今は授業中だ。
何の授業かと言うと…生物だな。
とりあえず、今の時点で分かっていることを整理してみよう…。
(整理するほどじゃないです。ええ…。 talk:御子☆)
紙は白く、サイズは小さい。
そしてたくさんの数字が並んでいる。
渡したのは、若い男。
言っていたことは、『この時代じゃ、ろくなことがない』だ。
「なんだかなぁ〜。本当…」
実際問題そうだ。
考えているうちに、何で自分がこんなことをやっているのか
分からなくなってくる…。
「なんだろうなぁ〜。本当…」
でも、そんな事思ってちゃいけない。
そんな事を思ってる時間があるなら、この暗号を解けってね。
「…分かってるんだけどね」
そんな事を思いつつ、何がなく校門のほうを見た…。
「はっ!?」
今、何か人影が……。
「どうしましたか?須藤君?」
「いえ、何でもないです…」
もう一度見てみた――。
今度は、何もなかった。
「気のせいか…」
「何かありましたか?」
「……」
「それでは、丁度いいので、この問題を解いてみてください」
ん?
何かなかったか?
こういうシーン。
…そうだ、今朝か……。
「左が『有性生殖』。右が『無性生殖』ですね」
「…正解です」
何だよっ!今の間はっ!
「では、しっかり聞いていてくださいね」
「…はい」
何だろう?
一日に同じシーンが二回も……。
何かあるのか?
もしかして、これが運命?
「馬鹿馬鹿しいな…」
僕は、考えるのをやめ、「これで普通…?」
とだけ、呟いておいた。


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