ユーザー車検の方法
(自動車検査コース、検査機器の画像があります。)
揃えるもの
1. 車検証
2. 納税証明書
3. 自賠責保険
4. 定期点検記録簿
5. 重量税納付書
6. 継続検査申請書(3号用紙)
7.検査票(印紙)
(4)〜(7)の書類は運輸支局構内の売店などで購入できます。
<自動車の点検・整備>
定期点検記録簿(自動車備え付けの整備手帳にもあります)にしたがって点検整備をしてください。
記入の方法(記号のつけ方)は、記録簿の左上に説明書きが有ります。
<下廻り(車体下部)の点検>
・ブレーキパッドの摩耗具合は、タイヤを外し、ハンドルを切ってから覗き込んでみてください。
・パッドの残り溝が3mm以下なら交換したほうが良いでしょう。
(慣れていない方は、ディーラーや整備工場に依頼したほうが無難です)
・ブレーキホースからの液漏れやホースのヒビ割れの有無を確認する。
・ドライブシャフトブーツの亀裂の有無を確認する。
(前輪駆動車は8〜9万キロを超えるとゴムブーツが破れる確率が高いです。
ハンドルを切ったとき「コトコト音」がするのは、ブーツが破れて砂を噛んだ結果、シャフトのベアリングが偏磨耗したためです。)
・エンジンやミッションの継ぎ目からのオイル漏れの有無を確認する。
・マフラーの穴あきの有無、排気の漏れは音で確認できます。
・ 車体下部は検査前日までに、洗車場で洗っておくこと。
<ランプ類の点検>
・球切れは不合格となります。
見落としやすいのは、バックランプやナンバー灯です。
・ヘッドランプは照射角度が重要で、不合格の第一原因となっています。
・左右の高さのずれ、照射方向などを確認してください。
簡単な確認方法は、ブロック塀などへハイビーム(ロービームは荷造りテープなどで隠す)にして、
照射し光の真ん中が左右同一か、光の輪が左右均一かを確認してください。
調整はボンネットを開け、ヘッドランプの裏プラスチックカバーの位置に、
調整ネジ(上下用と左右用)が有りますのでドライバーで調整してください。
その際、左右どちらの位置を基準にしたかを覚えておくと、万一不合格となった場合でも、容易に修正できます。
・ 非常用信号灯の有無(検査当日は、ダッシュボード上に置いておくこと)
<全 般>
・タイヤの溝(スリップサインの有無)、タイヤサイズ(ドア内側に適合サイズ表あり)
・ホイールキャップは外して受検すること。アルミホイールにはJWLのマークが無いと不合格です。
・サイドブレーキの効き具合
・レンズカバーの亀裂や着色レンズ·・ウインドウフィルム、ハイフラッシャーシグナル
・エンジンがすぐ繋り、軽快な音がしている場合は、電気系統やマフラー、排気ガスに関しては異常が無い(合格レベル)と言うことです。
「受 検」
京都運輸支局車輌課 075(681)9763へ検査予約の電話をする。
月初めが比較的あいています。また継続検査は全国どこの陸運支局でも受けられます。
不合格になった場合の調整整備時間も考慮して、なるべく午前中に受検してください。
当日内は再受検(不合格部分のみで可)できます。
再受検はハザードを点滅させ再受検専用コースへ入ります。
「受検コース」
車輌課で受け付け後、指定されたコースへ並びます。
進入可のランプ(緑)点灯後、前輪駆動車、四輪駆動車の場合は選択ボタンを押してください。
進入位置右側にボタンパネルが有ります。
最初は鉄板の上を進むサイドスリップテストです。進入化(緑ランプ点灯)で進みますが、
ハンドルをまっすぐにし、人がゆっくり歩く速度で進みます。前方上のランプが○でサイドスリップテストは合格です。
次はブレーキとスピードメーターテストです。
前輪、後輪(順序は前輪駆動、後輪駆動により異なる。)をギザギザのあるローラーの上に載せます。
シフトはN位置。ローラーが下がり、回転を始めます。
前方上ランプの表示指示に従い「ブレーキ踏む」の表示が出ますブレーキを強く踏みます。
ランプが○「ブレーキ離す」でブレーキから足を離します。
サイドブレーキテストも指示に従い、強く引いてください。
中途半端なひきかたではタイヤが回転してしまい、×印が出てしまいます。
スピードメーター誤差テストは、つるりとしたローラーに駆動輪を乗せてください。
シフトは2か3速が適当です。(オートマ車は40KM前後で自動変速するため)D位置では、
自動シフトチェンジとの関係上適切ではないように思います。
アクセルを徐々に踏み込み、時速40kmで安定させてからボタンを押します。
ボタンは運転席斜め方向に上から下がってきていますので、(写真左側)手に持って操作してください。
但し、四輪駆動車にはこのテストは有りません。
完了後、車を前方へ出し停車させ、検査表を判定機に入れます。
判定機は右側の赤色のボックス(郵便ポスト風)です。合格印字が打たれたら引き出します。
次は灯火テストです。
指定位置(ラインが引いてありますので、そこに前輪をあわせます。)へ車を止め、シフトはN位置。
ヘッドライトをハイビームにしたままにします。
自動検査機(テスター)が横から出てきてヘッドライトの測定(位置、角度,光度)を行いますので、
その間に他のランプ類等の検査を前方上のパネルの指示に従って行ってください。
完了後、検査表を判定機に差し込みます。
(4灯式ヘッドライトはロービームレンズに荷造り用の粘着テープなどで予め目隠しをしておくこと)
次は下廻りテストです。
エンジンを一旦切ってください。検査官が車の下でハンマー検査を行います。
オイル漏れ、排気管、ゴムブーツ類の亀裂、継ぎ手、ナットのゆるみ等の検査です。
検査官がマイクで指示を出しますので、その指示通りに操作して下さい。
最後は総合検査です。
エンジンをかけたまま車を止め、ボンネットを開けます。
タイヤ、ホイールナット、車体番号、外観(レンズの割れ、タイヤサイズ等)を検査されます。
その間に排気ガステスターのテスト棒(但し、軽油車は不要)をマフラーに差し込み(50cm程度)ます。
数秒後にテスターの判定が○×で出ます。検査官に申請用紙一式を渡し合格印をもらってください。
検査の所要時間は、1台当たり約5〜10分程度です。
「有効期間の更新」
検査票(合格印の有るもの)、車検証、重量税納付書(規定の印紙貼付)、検査印紙、継続検査申請書を
車輌課更新窓口へ提出する。
しばらくして、新しい検査証とステッカーが渡されますのでこれで完了です。
(注 意) 車は受検コースの白線に沿って真っ直ぐに入れること。 斜めに入ると計器が正しく作動しません。 検査コースには車が列をなしていますが、慌てずゆったりとした気持ちで受検しましょう。 コース内では窓を開けること、ステレオはかけないこと。 これは、検査官からの指示を聞き取るために大切な事です。 |