BROMPTON 8速化




スターメーアーチャー X-RF8(W) 8速内装ギア       ギアと付属品






BRONPTONを8速化したときのギア比 


純正のチェーンリング50Tの場合8速で10mを超えてしまいます、46Tぐらいがちょうどいいかもしれません?












BRONPTONを8速化するのに必要なパーツ

スターメーアーチャー 8スピードハブ
スターメーアーチャー 8スピードシフター
20Tスプロケット
スプロケットリング
ブレーキレバー左右

上記セット以外に必要なもの
ハブ軸のワッシャー2枚
チェーンテンショナーを改造するための金具、5mmX30mmネジ2本 5mmX15mmネジ1本 
平ワッシャー数個 スプリングワッシャー数個 ナット数個
スポーク 純正リムに2本組で組む場合長さ左用130mm14本 右用128mm14本
             4本組で組む場合長さ左用145mm14本 右用144mm14本
BROMPTONの純正スポークは2.3mm13#ですが、手に入り辛いので2.0mm14#を使います、強度的に問題は無いようです。













手順
1、後輪のブレーキワイヤーをブレーキから外しブレーキをひろげます。

2、シフターのワイヤーアンカーを外します。

3、ねじを外しチェーンテンショナーを外します。チェーンテンショナーは再利用します。
  (スプリングでチェーンにテンションをかけているので、注意して外す。)

4、後輪左右ののねじを外します。ねじは一部再利用します。

5、ロックワッシャーを外します。ロックワッシャーは再利用します。

6、後輪外します。

7、後輪のタイヤ、チューブ、リムテープを外します。再利用します。

8、スポークをばらしてハブを外します。リムは再利用します。

9、スターメーアーチャー 8スピードハブをリムに組み込みます。
  スポークの組み方は下表のような組み方があります、BROMPTON純正では4本組で組んであります、
  ハブの直径PCDが3速よりかなり大きくなります、
  4本組でも組めそうですが組みづらいので2本組組んでみました。


スポークの組方の種類 クロス数 適用 備考
ラジアル組 0クロス 28H,32H,36H 前輪 ハブからリムに放射状にスポークが伸び、回転トルクを伝達できないため後輪には適さない。
2本組 1クロス 28H,32H,36H 
ハブが大きい小径タイヤ車
隣のスポークと交差させて組み、全てのスポークが他のスポークと1交差する。
4本組 2クロス 28H,32H,36H BROMPTONなど
小径タイヤ車に多い
3本向こう(4本目)のスポークと交差させて組み、全てのスポークが他のスポークと2交差する。
6本組 3クロス 28H,32H,36H 標準的な組み方 5本向こう(6本目)のスポークと交差させて組み、全てのスポークが他のスポークと3交差する。
8本組 4クロス 36H 7本向こう(8本目)のスポークと交差させて組み、全てのスポークが他のスポークと4交差する。
10、振れ取り、センターだしをします、リムのセンターはロックナット幅のセンターに合わせます、フランジ幅のセンターではありません。
   8速のハブのロックナット幅は120mmですが、そのままつけると変速の切り替え部分とチェーンテンショナーがあたってしまいます、
   そのため1.5mmのワッシャーを2枚右側に入れるため、ロックナット幅を123mmとします。
   当然、センターも3mmの半分右に1.5mmずらさなくてはいけません、それを考慮してスポークをくんでください。
   
   

上右図は32Hの6本組みを後輪のスプロケット側から見た図で、スプロケット側フランジのスポークだけを表示しています。この組み方を6本組と言い、図では1個所はフランジに隠れていますが、どのスポークも他のスポークと3個所で交差しています、3クロスと呼ばれています。


BROMPTON純正では4本組で組んであります、ハブの直径PCDが3速よりかなり大きくなります、4本組でも組めそうですが組みづらいので2本組組んでみました。

11、チューブ、タイヤを取り付けます。

12、フレームを広げる、パイプベンダーなどで赤矢印部分を幅が18mmぐらい広がるように左右均等に9mmずつ広げる(緑矢印のように)
   青矢印部分を内側に左右3mmずつ狭くなるように曲げる(水色矢印の様に)

   空気入れの爪も少し広げないと空気入れを取り付けたときスポークに当たります。

13、フレームにホイールをはめ込みロックワッシャーを取り付けます。
   このとき、右側に1.5mm厚のワッシャー2枚緑矢印の所に入れます。
   赤矢印のところが干渉するのを防ぐためです。
   (ワッシャーを入れて3mm広げないと、変速機のワイヤーアンカーがチェーンテンショナーに当たります。)

14、右側ナットを取り付けます、左側ナットはドームナットでもOKですが、ネジ部分が長いのでドームナットをつける場合はネジをカットする必要があります(赤矢印部分)。
   ロックワッシャーは、BROMPTONの物を再利用します、ハブ付属のロックワッシャーはBROMPTONには合いません。

15、チェーンテンショナーを改造、チェーンテンショナー、チェーン、右側ドームナットを取り付ける。
   ここで金具、5mmX30mmネジ1本 5mmX40mmネジ1本 5mmX15mmネジ1本 平ワッシャー数個 
   スプリングワッシャー数個 ナット数個を使います。
   チェーンテンショナーの長いアームの先には5mmX40mmのネジ、 
   短いアームの先には5mmX15mmのネジで金具を取り付け15mm程度長くし、
   5mmX30mmのネジでテンショナーのスプロケットを取り付けます、(赤矢印)
   緑矢印の3枚のスプロケットの位置をワッシャーを入れたりして調整する、(車体によって多少誤差が出てきます。)
   右写真の様にギア位置が来るようチェーンの長さを調整する。

16、純正3速用シフターをとりはずし8速シフターに取り替えます

  
   8速のシフターは、グリップシフターなので、取り付けるスペースの問題でブレーキレバーを幅の狭い物に取り替える必要があります、
   左の写真が純正、中の写真が8速のシフターとスターメーのブレーキレバーを取り付けた写真
   ワイヤーの取り回しは、右写真の様にワイヤー、アウターの長さを調整しカット、ワイヤーアンカーを取り付けシフターとの変速位置を調整、
   調整はシフターのところでも多少出来ます。
   スターメーのブレーキレバーの場合は、ブレーキワイヤーはそのまま使うことが出来ました。
チェーンリングとのチェーンラインが少しずれますが、折りたたんでも、走行中もチェーンがはずれたりすることもありませんでした。まあ問題ない程度なのでOKとしました。

折りたたんだときの幅が少し広がりましたが、まあこれも良しと出来る程度です。

20、完成!


感想
8速では少し重いですが、平地走行も、上り坂も快適になりました、スプロケットは20Tが最小で、23T、25Tとかもありますが
ブロンプトンには入りません、フロントを46Tに変えた方がいいかもしれません?
内装ハブ独特のキリキリ音が5速よりも少し大きい様な気がします、
持ち上げても重量もそう重くなったとは感じません、折りたたみ幅も気になる様な幅ではないですね。
チェーンテンショナーの問題も上記の改造で解決、折りたたんでもチェーンも外れず元々の機能も保ちつつ、
ハイスピード スーパーブロンプトンが完成しました。