大阪府 堺・富田林・難波 町歩き

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浪速の都として栄えた大阪。今回はそんな大阪のごく一部ではあるけれど、町歩きを楽しみました。

堺にある仁徳天皇陵です。世界一大きなお墓です。立派な前方後円墳ですが、近くで見るとただの小山です。社会の教科書では、今は、仁徳天皇陵ではなく大仙古墳として紹介されています。近くには一族の前方後円墳が多く存在しています。
仁徳天皇陵の向かいにある大仙公園には、私たちが訪れたときはちょうど、牡丹の花が満開で、ここぞとばかりに咲き誇っていました。
続いて、富田林の寺内町です。お寺を中心に防塁・堀を巡らした自治都市として発展した町です。これは、あてまげといって、敵に攻め込んできたときに直進しにくいように、わざと角を作った交差点なのです。
城之門筋といわれる美しい道です。日本の道100選にも選ばれています。様々な種類の虫籠窓があります。また、忍び返しのついた屋敷もありました。
葛原家の珍しい3階建ての土蔵です。裕福な商家のしるしです。
寺内町の中心、興正寺別院です。重厚な門は、伏見城の門の一つを移築したものだそうです。
旧杉山家住宅です。寺内町の創設期からの旧家で、代々造り酒屋を営んでいたそうです。立派な4層の大屋根が特徴です。
建物の中には、珍しい螺旋階段があります。明治の終わり頃、この家で生まれた歌人、石上露子のためのしゃれた階段だそうです。
さて、ご存じ大阪名物通天閣です。現在のものは、2代目で、この通天閣の設計者はなんと東京タワーを設計した人と同じなんだそうです。
展望台に鎮座するびりけん像。幸運の神様として、通天閣を支えてきたそうです。
通天閣周辺は、大正時代にはルナパークという遊園地・通天閣・芝居小屋・映画小屋などが建ち並び一大歓楽地「新世界」と言われていました。現在も昔ながらの映画館が現役で続いています。
周辺は串カツやさん、たこ焼き屋さん等々、大阪ならではのにぎわいを見せていました。いにしえからの歴史のある町大阪、現在のこてこての大阪、いろいろな表情のある町でした。

(2011.5.1訪問)