萬代山岳会第2回山行 ポンポン山

 萬代山岳会第2回登山は、平成11年12月19日(日)に高槻にあるポンポン山を、当初は釈迦だけを経て天王山越えでJR山崎に降りていくコースを予定しましたが、これが途中思わぬ方向に展開し、大変ハードな山行となってしまいました。
 今回は、準備結成登山に参加した中で、少し休みたいという人や低い山は結構、寒いのはかなわん、奥さんが最近パートで働きだし生活費を捻出しているため子守のためなど、様々な事情で欠席者が相次ぎ、今回は「ミスH」さん、「虫取り名人」氏、「いっちゃん」の意欲的なメンバーで行きました。
 この意欲が結果として災いしてしまいました。
 曇りがちの寒い冬空の中、7時35分、JR高槻駅前バスターミナル2番のりばから、原大橋行の市バスに乗り約15分で神峰山(かぶさん)口に到着。
 ここから、アスファルトの道が本山寺まで緩やかな登り道が続きます。

まず神峰山寺を目指して出発!

神峰山寺到着
 
 9時頃、だらだらした登り道が続き、小休憩。見晴らしがいいところに来ると、冷たい風が吹いていて火照った体には気持ちいい。しかし、直ぐ体が冷えてきてゆっくり休憩できず。「ミスH」さんはマウンテンパーカーを脱いだり、着たりの繰り返し。
 9時15分本山寺につき、そこからはアスファルトの道から山道に代わり、漸く山歩きといった感じになる。周辺は杉や檜の若木が目立つ。乱獲しては植林したといった感じ。
 9時35分杉の古木に到着。小休止。

この標識で、東海自然歩道が東京の明治の森から箕面の明治の森までつながっていることが初めて知りました。

左本山寺。右手の道を進む。ここから、山道にはいる。靴のひもを締め直して気合いを入れる「ミスH」さん。

野生のにほんじかが府下では北摂山系のみに見られ、特にポンポン山周辺は代表的な生息地だそうです。

杉の古木

 10時10分ポンポン山頂上に到着。見晴らしは最高。京都から梅田方面まで見渡せる。
 天気は薄曇りで時々明るくなる。頂上には霜柱が残っていて寒さを感じさせる。

ぽんぽん山の直下。

頂上で記念写真。

 

見晴らし最高。京都から枚方方面。ホームページでは30% ぐらいにまで縮めたので見にくいので残念。

 20分ほどの休憩の後、寒くて「ミスH」さんの「行きましょう」の号令のもと釈迦岳に向かう。しかし方向を誤り、出灰の標識を見ていながら北方向に下ってしまい、再度ポンポン山に戻り南方向に下り直す。
 釈迦岳を経て大沢に下り、アスファルト道に入る。早尾神社で昼食をと思っていたのだが、小さな神社で丁度正月に向けてかいろいろと飾りをしており、入れるようではなく、あきらめてアスファルト道を進むと、右手に島本町キャンプ場があり、昼前になったのでそこで昼食をすることに決める。

善峰寺と釈迦岳分岐

釈迦岳頂上。

 キャンプ場には、水道、水洗トイレ、しかもテーブル、椅子があり、申し分のない環境(この右手の道を登っていくと標識には無断使用禁止。町に使用願いを出すことと断り書きがありました。申し訳ない。)
 施設は立派でしたが、日陰で風が冷たく、ガスストーブでお湯を沸かし、ラーメンなど暖かいものと冷えきったおにぎりを食べました。記録写真を撮る余裕がないほどお腹が減っていたのと、寒かった。
 この後、蜂蜜とレモンの一杯入った熱い紅茶を飲んだのですが、飲んだときは暖かさを感じても、体の方は益々冷えて来て、再び「ミスH」さんの号令のもと、体を動かして暖かくする方法に切り替えました。
 しばらくの登り道で漸く体が暖かくなってきて、10分ほどで下り道になりました。すると、「ミスH」さんのこれまでのスローペースから一挙にハイペースに代わり、水無瀬渓谷につく頃には元気な「虫取り名人」氏が「俺のために休憩してくれ」と頼んでようやく休憩になるぐらいでした。


水無瀬渓谷の川辺で休憩。

乙女の滝。

 「ミスH」さんの軽快なペースで14時15分に若山神社到着。ここから阪急水無瀬駅に下りていく予定だったのが、比較的速いペースで来たので、つい地図を見ると太閤道を経てJR高槻駅に抜けるルートがあるのが分かり、渋る「ミスH」さんを説得して歩いて高槻に向かうことになりました。
 若山神社裏の太閤道へのルートが、この日一番の急登コースで約30分の汗だく登り道でした。「ミスH」さんはやはり登りになるとスローペースで、息が上がると苦しんでいました。しかし、下り道のターボチャージャーぶりを思うと、息が上がっているのは3人同じなので、気持ちがさせていると感じました。これも慣れだと思います。
 

若山神社の境内で記念写真。バックは天王山方面。

太閤道への入り口。

太閤道の急登。写真ではよく分からないかもしれないけれど、とにかく急登。「ミスH」さんが途中で立ち止まってくれるので助かった。

 太閤道の急登を30分ほどあえいで登りつくと峠道。ここからは新大阪島本ゴルフクラブに沿った道を緩やかな登り降りの道。所々フェンスのないところがあり、ゴルフボールが飛び込んでこないかと少し不安な気持ちになる。

左の方に桂川など3つの川が淀川に合流する姿が見られる。

 夕日が低くなってきて、「虫取り名人」氏は「ミスH」さんを励まして急がせる。「いっちゃん」は記録写真をとったりするたびに離されてしまい、その遅れを取り戻すため、走らなければ追いつけない。年を隠せない脚力になったと実感。
 16時金竜寺跡に到着。この間ほとんど人を見かけなかったが、家族ずれが下の方を楽しげに歩いているのを見てほっとする。
 16時23分磐手橋バス停に到着。JR高槻行きバスが35分にありバスに乗ることにする。
 16時45分、JR高槻駅に到着。長い1日だったと振り返る。ここで解散。皆帰路に向かう。年齢を考えないで気持ちだけでは山歩きはできないとつくづく感じさせられた。今日は非常に疲れた山歩きだった。(いっちゃん)

夕闇迫る中、金竜寺跡に辿り着く。

金竜寺跡を下山して、ここまで来れば暗くなっても安心。ほっとする。
             
ルートマップ

JR高槻駅前(原大橋行)7:35
神峰山口7:48
神峰山登り口7:59
神峰山寺8:10
本山寺9:15
杉の古木9:35
ポンポン山10:10
10:28
善峰寺・釈迦岳分岐10:45
13:50
釈迦岳10:55
11:05
大沢11:32
島本町キャンプ場
(昼食)
11:55
12:40
水無瀬渓谷13:20
若山神社14:15
14:30
金竜寺跡16:00
磐手橋バス停16:23
JR高槻駅16:45