萬代山岳会第5回山行 リトル比良(リベンジ)
萬代山岳会第5回山行は、2000年4月23日(日)に、前回雪のために縦走を途中で断念したリトル比良で行われた。
今回は、JR近江高島駅から出発して北小松駅に向かう、前回とは逆のコースを縦走することになる。
参加者は、酒量が減って体重の落ちた「いっちゃん」と、無事に引っ越しが終わった「虫取り名人」氏、そして、前回の額の傷が無事に消えた「ミスH」の3人。
カラット晴れた青空の下、時折吹く風が心地よい、登山をするには絶好の1日であった。
午前9時にJR近江高島駅に集合し、出発。他の登山客がバスに乗る中、3人だけがリトル比良の登山口、大炊神社に向かう。ここから少し歩くと山の入り口。ここで満開の山ツツジの出迎えを受ける。
 大炊神社で登る準備 |
 ツツジをバックにおじさんとおばさん(?) |
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しばらくツツジに見とれながら進む。右手に真っ白な花崗岩が見え、それを過ぎると、岳観音堂跡に出る。その先に急な上りが待っている。
 岳観音堂跡 |
 急な上り |
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汗をにじませながら岳山を目指す途中で、やや強めの風が吹く。身体が冷やされ、とても気持ちがよい。
午前11時前、岳山の山頂に到着。まわりの山々では、新緑の中に白い花が満開。残念ながら、花の名前は不明。
 花崗岩の急な斜面から |
 岳山山頂(565) |
 岳山から琵琶湖を望む |
 緑の中に白い花
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オーム岩の上では、帽子がとばされそうになるぐらい、強い風が吹く。
午前12時前、鳥越峠(702)を過ぎた所で昼食。いつものカップ麺に紅茶がおいしい。
愛妻の作ったおにぎりを満足そうに食べる人の横で、おいしいおにぎり屋を見つけたと喜ぶ人も。
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 オーム岩の上で |
 昼食場所で |
岩阿沙利山を探しながら下って、また登り、午後1時頃、山頂に到着。
 岩阿沙利山山頂(686.4) |
 急な下り |
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岩阿沙利山から30分程下って林道に出る。
ここが、前回コース変更した林道鵜川村井線。ここまで、他の登山者には一人も出会わずに来る。
ここから前回の逆のコースをたどることになるが、深く積もっていた雪の面影は全くない。
代わりに熊笹が生い茂り、登山道を覆い隠している。
場所によっては背丈ほどになるところもあり、あまりの景色の変化に驚く。
滝山まで登った後、また下る。鶯の鳴き声が、耳に心地よく響く。
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後ろに岩阿沙利山と林道 |
滝山山頂(703) |
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午後3時、寒風峠で小休止し、涼峠へと向かう。
寒風峠でおじさん2人 |
涼峠で水分補給 |
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湿原を下って、楊梅の滝が見える展望台に出る。ここから道を間違えながら、急な斜面を雄滝に向かう。
さらに、雌滝に向かって流れる急流のそばを鉄の梯子で下る。
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またまた急な下り |
雄滝の下で |
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北小松側の登山口に到着。満開の桜を背に、駅に向かう。
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満開の桜の木の下で |
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午後4時、無事にリトル比良縦走の目的を達成して、JR北小松駅に到着。心地よい疲れと、満足感とともに家路につく。
リトル比良は登り下りが多く、変化に富んでいた。雪さえなければ(雪があっても装備さえしっかりしていれば?)楽しめるコースではないかと思う。
「いっちゃん」はいつものように涼しい顔で、「休憩が多く、少し時間がかかり過ぎた」と振り返る。
2か月ぶりに参加した「虫取り名人」氏は、体重増加のため、自分で納得のいく山歩きができなかった様子で、次回までに減量を固く決意。
「ミスH」は最後の下りで、急な斜面への恐怖心もあってか膝がガクガクし、初めて下りの怖さを知る。
今回は、山の春真っ盛りの中、登山には一番いい季節ということを実感しながらの山行であった。(ミスH)
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