萬代山岳会個人山行記録

金勝(こんぜ)アルプス 1999.12.4(日)


滋賀県の大津市から栗太郡の東南部を占める金勝山地は低山ながら変化のある山歩きが楽しめる。

コース 上桐生バス停(一丈野営場有料駐車場 交通機関を利用する場合は、JRびわ湖線草津駅で帝産湖南バス30分)→鶏冠山→天狗岩→白石峰→竜王山→白石峰→狛坂磨崖仏→桐生キャンプ場

登山者 いっちゃん

同伴者 アリス(雌犬。年齢たぶん9か月くらい)




8:35桐生キャンプ場駐車場着。
この駐車場は、この時期は管理人(地域の老人会に委託)が不在のため、無料で利用できる。
天気は快晴だが、気温が10度と寒い。

 
細い道を抜けると急に視界が開け、大きな池がある。
気温が上昇してきたのか池にはもやがかかっていた。
これから歩く落が滝や鶏冠山沿いの沢の水がこの池に流れてきている。
  8:56 落が滝分岐(道標右が落が滝方向)
ここから落が滝へ往復。シダの間の沢のような道に沿って昇る。
この山は、麓は水が豊富で登山道も、前日までの悪天の影響だけでなく結構ぬかるみの多いコースだ。
しかし、この沢沿いの山歩きは小鳥のさえずりや水音、涼風などで気持ちよく歩ける


9:07 落が滝
以前来たときに比べて、思いの外水量が少なかった。

9:10 先ほどの道標に戻り、鶏冠山に向かう。
しばらくはなだらかな道だが5分ほどで、急登となる。

9:24 峠到着。この時、振り向くと相棒が行方不明。
これまで、「お花摘み」など途中で藪の中に入ったりしていたが、今回もどこかで藪に入り込み、出てきたときに今回の山行を十分理解していなかったのか、慌てて下山した様子。
しばらく声をかけて待つが戻ってこないため、仕方なくいったん下山する。キャンプ場への分岐まで戻って、ようやく相棒が走って登ってくるのに出会う。
問いただすも耳を垂れてしょげ返っており、とりあえず、無事の生還を喜ぶ。
時間のロスが約30分。

9:50 再び峠に到着。
この事件以降、相棒は先を走っていっても、しばらくして振り返ったり、戻ってきたりして、本人なりに気にはしている様子。


結構ハードな坂を登っていく。しかし、木々の間から下界が見下ろせ、火照った体には気持ちよい風が吹いている。


 
10:24 見晴らしは悪く、周囲がほとんど望めない。
いろんな山岳会が記念に標識を木に吊り下げていた。
この頃より登山者が見られるようになってきた。
相棒はもう一匹のガル(ビーグル11才)と違って人を噛むことはないが、犬を嫌がる登山者がいる可能性があるので、これからはリードにつないで登山となる。
 
天狗岩に向かう途中で振り返った鶏冠山。 逆光でまばゆい天狗岩。

11:22 天狗岩(509m)頂上。
天狗岩から北方を望む。手前左が鶏冠山。右手奥の単独峰が近江富士といわれる三上山。
もっと視界がきけば白山まで見えるらしい。

 
11:28 左写真天狗岩の向かって右を急勾配下って、さらに急な登りをおえた耳岩からの眺め 11:40 耳岩を降りたところが日当たりのよい見晴らし場でおなかも空いてきたので昼食にする。
今日の昼食は、カップラーメンと大きな林檎。相棒と分け合ってとる。
このあたりになると、登山者は少なくなってきて落ち着ける。


12:05 行動再開 白石峰まで比較的なだらかな稜線沿いの道を進む。
 
12:17 白石峰到着
ここから、竜王山まで往復。
デジカメのメモリーもほとんどなくなり、残り5枚分となる。
12:27 正面が竜王山

12:31 竜王山(605m)
頂上手前からの写真、頂上は狭く視界は悪い。
頂上には3人グループが昼食をしており、じゃましては悪いのですぐに下る。
デジカメのメモリーはこの時点でなくなり、記録写真はとれなくなる。増設メモリーが必要と痛感した。

12:37 白石峰 
ここから、狛坂磨崖仏に下る。急下降で下の方になると小さな沢のようなところを下っていく。


13:05 狛坂磨崖仏
「しぇるぱ散らし踏み」から画像をいただきました。


13:45 桐生キャンプ場駐車場に到着
ほとんど人と出会わないなだらかな沢沿いの道をもういい加減にしてくれと思うぐらい歩いて、ようやく見慣れたキャンプ場への道にたどり着いた。
途中、第二名神の工事現場があり、その土砂等で沢の水が急に濁りだしてきた。
自然破壊は沢の堰堤だけでなく、こうした工事で沢がさらに汚染されている感じだ。
私の子どもが小さい頃、家族で何度も桐生のキャンプ場を訪れ、自然が豊富に残されていると感じていたが、堰堤工事や第二名神工事を重ね、見た目はきれいにみえるが、沢には生物がほとんど見られなくなったように思う。

<今回の山行について>
自然破壊はともかくとして、このコースは低山ながら、沢や滝があり、岩峰が美しく、適度に汗がかけ、個人的には好きなコースである。