萬代山岳会第12回山行 湖南アルプス

 萬代山岳会第12回山行は、2001年3月11日(日)に、湖南アルプスの太神山と矢筈ガ岳で行われた。 アルプス登山口から矢筈ガ岳に登り、同じ道を引き返して太神山へと向かい、登山口に戻るコースである。
 参加者は、スキー焼けした「いっちゃん」と薄着で元気なベテランH氏、そして登りに弱いHの3人と 「いっちゃん」の愛犬アリス嬢である。




 午前9時にJR石山駅でダブルHが待ち合わせ。「いっちゃん」にとって湖南アルプスは裏庭のような近さで、 合流はアルプス登山口である。
 JR大阪駅から石山に向かう車中は、太陽がまぶしく差し込んでいたのに、 石山駅に着くと雪!3~4日前からの寒波で、心配していたとおりの雪が降っている。ちょっと不安になる2人であったが、 バスに乗り込み登山口へと向かう。
 9時45分、登山口に到着。さっきまで降っていた雪はやんでおり、合流した3人と1匹は、少しほっとして歩き出す。


アリスに引かれて歩き出すダブルH
 
 山には昨日降ったばかりの、きれいな雪が積もっている。 登るに連れ雪深く(?)なってきて、ちょっとした雪山の風情。 いつもは登りに弱いHであるが、今日はアリスに引かれて、別人のようにどんどん先頭を登っていく。


展望の良いところでの雪景色

アリスに引かれて登るH
 
 矢筈ガ岳へは、雪の中を登ったり下ったりの繰り返しで、少々疲れてくる。調子のよかったHも、最後の登りで先頭を交代。 この頃には、アリスはひもをはずしてもらっていて、うれしそうにあちこち走り回っている。
 ちょうど午前12時、ようやく頂上に到着。幸い太陽も照っており、暖かく昼食を取ることができる。 いつものカップ麺と紅茶で身体を暖めた3人は、雪に覆われた山の景色を楽しむが、ひもつながれたアリスは、寒そうに震えていた。


矢筈ガ岳頂上で(562)

 午後0時50分、同じ道を引き返して、太神山へと向かう。途中、急な坂をどんどん下り、多少の登りも 気にならず、気が付くと太神山への分岐まで下っていた。
 午後1時40分、山頂のある不動寺へ到着。由緒ある本堂の屋根も、雪に覆われていて趣がある。 ここで、笹間ガ岳へも登ろうかという「いっちゃん」の意見もあったが、往復すると遅くなるということで(ポンポン山の反省から)、 アルプス登山口へと同じ道を引き返す。
 バス停の少し手前で、「いっちゃん」を迎えに来た娘さんの車に便乗し、午後3時、アルプス登山口で解散。 ダブルHは石山駅へと向かう。


急な下り

不動寺(太神山・600)にて
 
 雪のため靴から水がしみて、足が冷たくなっていたが、ちょっとした雪山歩きができて楽しい経験だったと、ベテランH氏。 里山もいいが、次はもう少し高い山にも登りたいとも。登りに弱いHは、今回アリスのおかげで、随分楽をさせてもらう。そのせいか、 さすがのアリスも夕食の頃までソファーで寝ていたと「いっちゃん」。
 Hの強い希望で、「いっちゃん」に雪のないコースを選んでもらったはずであったが、計画通りにいかないのはいつもの通り(?)であった。
 (今回の山行記録は、ベテランH氏が書いたものにHが少し手を加えたものである。)